パルム, ミカエラ
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「誰もかれも」と日本語にしてしまうと馴染みがないのですが、ドイツ語の「Jedermann=イェーダーマン」と聞けば「ああ、あれね」と頷く人も多いのでは?この作品はもともと中世の寓話を1912年にホフマンスタールが戯曲にしたものであり、信仰と善行を主題にした教訓話で、ザルツブルクの夏の音楽祭でも毎年野外上演が行われているという、ヨーロッパの人々には定番となっているお話なのです。フィンランド国立歌劇場は1916年にこの物語のための音楽をシベリウス(1865-1957)に依頼、すぐさま作品が出来上がり、10月にはリハーサル、11月には初演が行われています。その際は大成功を収めたのですが、唯一の失敗は、シベリウスが「組曲」を用意しなかったこと。そのために以降の演奏機会を失ってしまい、忘れ去られてしまったようです。快活な部分もありますが、中心となるのは死神が現れるラルゴの部分でしょう。本当に神秘的な雰囲気を湛えた響きは、後の確固たる神の賛美への音楽への前奏曲でもあります。他には第一次世界大戦時の重苦しい気分を反映した「2つの荘重な旋律」、シベリウス自身の葬儀で演奏された「イン・メモリアム」が収録されています。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573340 |