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スタジオ・ナレーター

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    グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」(メトロポリタン歌劇場管/アッセルマン)(1935)

    第2次世界大戦以前の欧米の歌劇場で人気を集めながら、戦後は突然に忘れられてしまったオペラが、このグノーの《ロメオとジュリエット》です。しかし近年はその抒情的な美しさが再評価され、上演の機会を増しつつあります。この1935年のメトロポリタン歌劇場のライヴ中継は録音こそ古く、雑音も聞かれますが、この作品がかつてどのように演奏されていたかを示す、歴史的に高い価値をもつ録音です。名歌手メルバに学び、19世紀以来の歌唱法を伝えるエイデ・ノレナ(1884-1968)の優美な歌声を中心に、素晴らしい歌手たちが勢揃いしています。(山崎浩太郎)(2003/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110140-41

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    ユッシ・ビョルリング/アンナ・リサ・ビョルリング:アリアと二重唱曲集(1949)

    スウェーデンの名テノール、ユッシ・ビョルリンク(1911~1960)は故国ばかりでなく、ヨーロッパでも大活躍しましたが、とりわけ重要な活動場所としたのはアメリカでした。このCDはサンフランシスコ・オペラに客演した彼が、その本拠、戦争記念歌劇場で行なわれたラジオ・コンサート番組「スタンダード・アワー」に出演したさいの模様を、アナウンスまで含めて完全収録したものです。共演は妻のアンナ=リーザ・ビョルリンク(1910~ )で、彼と同じくストックホルム王室音楽院に学んだ彼女は、35年に結婚した後もたびたびジョイント・コンサートを行なっていました。(山崎浩太郎)(2001/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110142

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    ラファエル/ノイマイヤー/バウスネルン/ヘルム:テノールのための作品集(ヴンダーリヒ)

    若々しく輝かしい声でモーツァルトやバッハを歌い人々を魅了したテノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ。1966年、36歳にして不慮の事故でこの世を去ってしまいましたが、彼の人気は21世紀の今でも衰えることがありません。古典派やバロック期の作品で定評のあったヴンダーリヒですが、彼と同時代の作品を積極的に歌うなど、レパートリーの幅広さには驚くべきものがありました。このシリーズ第8集では、そんな20世紀の作曲家たちの作品を収録。初出音源も多く、まさに「知られざるヴンダーリヒ」を知るためのアルバムの登場と言えそうです。CD1に収録されているギュンター・ラファエルは難解な作風で知られていますが、この「パルムシュトレーム・ソナタ」はジャズと新古典派の作風の融合から生まれた楽しい曲。ヴンダーリヒの軽快な歌唱が物語をひきたてます。他にはオペレッタからの曲や、プフィッツナーの質実剛健な「ドイツの精神」、ストラヴィンスキーやカール・オルフ、ベルクの《ヴォツェック》からのアリアなど盛りだくさん。“歴史上最も傑出したテノール”と讃えられるヴンダーリヒの貴重な録音です。(2019/06/21 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19075CD

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    ワーグナー:名場面集(1949)(キルステン・フラグスタート/セット・スヴァンホルム)

    両大戦間の時代から戦後にかけ、最高のイゾルデ歌いとしての名声をほしいままにしたノルウェーのソプラノ、キルステン・フラグスタート(1895-1962)は、戦争中は母国で時を過ごしました。彼女が名声を築いたアメリカで、戦後初めて歌劇場の舞台に立ったのは49年9月30日、サンフランシスコ歌劇場で《トリスタンとイゾルデ》を歌ったときでした。このCDはそれから9日後、同じ歌劇場で行われたラジオ・コンサートを完全収録したものです。共演は《トリスタン》でもコンビを組んだスウェーデンのヘルデン・テノール、セット・スヴァンホルム(1904-64)です。(山崎浩太郎)(2001/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110143