カイザー, ハンス=ユルゲン
Search results:2 件 見つかりました。
この偉大極まりない先達へのオマージュとして、バッハの名前(BACH)をドイツ語表記での音名に読み替えた「変ロ-イ-ハ-ロ」を用いた楽曲は、様々な作曲家によって作曲されており、もはや規定種目のような様相すら呈しています。オルガン音楽に並々ならぬ情熱を燃やしたレーガーが、この種目に挑まないわけもなく、2本の手と足が縦横無尽に鍵盤を駆けめぐる名人芸的な大作「BACHの主題による幻想曲とフーガ」が誕生することとなりました。お得意の、複雑な対位法と半音階的和声とが織り込まれた荘厳な響きからは、レーガーのオルガン音楽にかける自負が聴こえてくるような気すらします。(2002/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554207 |
大量にあるにも拘わらず、レーガー(1873-1916)のオルガン作品があまり聴かれることがないのは、曲の渋さも原因の一つではないでしょうか?このアルバムに収録されている曲を聴いていると、そのような思いを拭うことができません。オルガンというと「華やかな降り注ぐ音」というイメージがありますが、これらの曲はもっと内省的で、外に向かってパワーを放出するのではなく、ひたすら内面の充実を図っているかのような印象を受けるからです。と言うのも、H.リーマンに作曲を学んでいた頃、若きレーガーはいくつかのオルガン作品を彼のもとに送り、その才能を認められたのですが、兵役を済ませて戻ったレーガーはすっかりうらぶれてしまい、自宅で両親と共に静養しなくてはいけなくなってしまいました。13のコラール前奏曲はそんな頃に書き始められた作品ですから、内省的になってしまうのも頷けるというものです。(2011/08/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572466 |