ディチェンコ, マリーナ
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チャイコフスキーと言っても、あの有名な「白鳥の湖」などの作曲家とは血縁関係がない、このボリス・チャイコフスキー(1925-1996)。ロシアの20世紀後半を代表する作曲家の一人です。モスクワ音楽院でオボーリンにピアノを学び、シェヴァーリンとミャスコフスキー、ショスタコーヴィチに作曲を学んだ人で、もちろん師らの影響も感じられますが、映画音楽なども多く作曲したせいか、その作風は幾分わかりやすいもので、とりわけここに収録されている10代の頃に書かれたピアノ曲は、習作のようなものとはいえ、どれも愛らしさを備えていて、ショパンやスクリャービンの影響も強く感じられます。それに比べると、円熟期の「2台のピアノのためのソナタ」は激しいリズムに支配された強烈な音楽。構造は古典的ですが、ここに盛られた作風は間違いなく現代的アプローチによるものです。第1楽章で展開される、リズミカルに叩きつけられる鍵盤から引き出される音楽、静謐な第2楽章、人を食った第3楽章と、なんとも面白い作品です。(2016/04/27 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP716 |
近代ロシアの作曲家ニコライ・ミャスコフスキー。ベートーヴェン以降の作曲家としては、27曲と異例に多くの交響曲を書いたことで知られる他、13曲の弦楽四重奏曲や9曲のピアノ・ソナタなどさまざまなジャンルの作品を残しています。このアルバムでは彼の知られざる2つの歌曲集を収録。控えめな美しさを持つ濃密な作品を楽しめます。アルバムの最後にはヴァイオリン・ソナタが置かれていますが、これは1947年にモスクワでこの3つの作品が初演されたコンサートのプログラムに倣ったものです。ロシアで活躍する歌手たちとヴァイオリニストの巧みな演奏をお楽しみください。(2021/10/15 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0355 |