カウテルッチョ, パオロ(1980-)
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1850年にナポリのヌェーヴォ劇場で初演された歌劇「ドン・チェッコ」は、それまでのナポリの歌劇に見られる抒情的な作品とはまた違う楽しさで大成功を収めました。ナポリ方言を駆使した、この作品はしばしばヴェルディの「椿姫」と一緒に上演されたといい、確かにこの滑らかで心地よい音楽は、悲劇の筆頭ともいえる「椿姫」の悲しい気分を和らげるのに一役買ったことでしょう。今回の世界初録音となるこの演奏は、マルティナ・フランカ音楽祭の常連たちによる手馴れた歌唱です。(2016/04/27 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7737 |
ロッシーニのライバルとも見做されたマイールは(1763-1845)、もともとドイツ、バイエルンの出身でありながら、イタリアに留学し、ベルガモ大聖堂終身教会楽長に上りつめた作曲家。生涯に70作のオペラを作曲、一時は忘れられるも、最近復興の兆しが見えてきています。復讐のためには手段を選ばない強烈な女性を主人公にしたこのギリシャ悲劇「メディア」は、古くから広く愛されており、マイールだけでなくシャルパンティエやケルビーニ、現代ではライマンら数多くの作曲家がオペラにしています。物語の粗筋は、前妻であるメディアを棄てて、権力のためにコリントス国王の娘クロイサと結婚しようとしているジアゾーネ、それを知ったメディアは復讐心にかられ、クロイサに心を寄せるエゲオと共にジザゾーネに復讐を誓います。最終的にはクロイサだけでなく、ジアゾーネとの間に生まれた二人の子供までを手にかけてしまうという救いのない物語ですが、音楽はとても美しいものです。人気急上昇中のソプラノ、ロドリゲスの強靭な声と、ロッシーニ・テノールとして名を挙げたスパイラス、2015年にロイヤル・オペラで華々しくデビューを飾ったスカラ。この2人のテノールの戦い。そしてファビオ・ルイージの強烈なアプローチが光るこの演奏、P.ロッシーニによるG.リコルディ社の最新比較校訂版が用いられています。(2016/07/27 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7735 |