ヘイズ, デイヴィッド(1963-)
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ランダル・トンプソン(1899-1984)はアメリカの合唱作曲家ですが、アメリカ国内でもよほどの合唱好きでない限り、その名を知っている人はいません。ニューヨークで生まれ、ハーバード大学を卒業、ウェルズリー大学で音楽科の助教授を務めながら合唱指揮者になり、幾つかの大学で後進の指導にあたりました。なかでもハーバード大学で教えていたときの弟子の一人がレナード・バーンスタインであったことは、彼のキャリアの中でも大切な出来事でした。その生涯に数多くの合唱曲を遺しましたが、彼がこの世を去って30年以上を経ても、その中で歌われるのは1941年に作曲された「ハレルヤ」(クーセヴィッツキーからの委嘱作品)のみ、というのはちょっと残念なことかもしれません。この「レクイエム」は彼の個人的な体験・・・親しい友人や同僚を亡くす・・・に起因して書かれたもので、アカペラの二重合唱による5つの場面で構成された全曲は非常に劇的であり、合唱のグループの一つは常に「愛する人の喪失を嘆く会葬者」、もう一つのグループは「会葬者を慰め、現実に戻るように説得する視点」で歌っていくように書かれています。曲自体は調性感を持ち、時には壮麗なフーガを形成、「死者の安息を祈る」という通常のレクイエムの概念とは異なる作品です。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559789 |