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オランダ放送大合唱団

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    天国と地獄の間で~ブノワ:オラトリオと管弦楽付き合唱曲集(オランダ放送大合唱団/ラウレンス・コレギウム/ナミュール室内合唱団/アントワープ響)

    【ベルギー19世紀を代表する巨匠の大作群を充実の演奏陣で!】後にフランスに帰化したフランクと並び、19世紀ベルギーを代表する作曲家の一人ペーテル・ブノワの大作合唱曲を、同国放送局の企画で実現した充実演奏陣によるライヴ音源で体系的に聴ける5枚組。フランス語話者とオランダ語話者が拮抗するベルギーは、1830年に独立国家となる直前までオランダ領だった反動もあり、第二次大戦頃まで知識人社会ではフランス語が中心でしたが、国土の北半分を占めるフランダース圏では大半の住民の母語がオランダ語(現地呼称に寄せて「フラマン語」とも呼ばれますがオランダとの言語差は英米の英語程度)で、フランス語中心の文化への反発と母語文化運動が活発でした。ブラームスやサン=サーンスと同世代のブノワはその時代の寵児で、ブリュッセル音楽院でフランス語話者の大家フェティスに師事したのち諸外国で研鑽を重ね、帰国後『荘厳ミサ曲』の成功により注目を集めます。その後、市民オーケストラや市民合唱が盛んだった世情のなか、オランダ語による大作合唱曲やオラトリオを続々発表してフランダースの人々の絶大な支持を集め、20世紀以降もベルギー国民音楽の旗手として敬愛され続けてきました。オランダで学んだ川口成彦も昨今は歴史的楽器でそのピアノ曲を積極的に紹介していますが、このアルバムにはブラビンズ、デ・ワールト、デ・フリーントら新旧世代の錚々たる指揮者たちのタクトのもと、多くが初録音となる重要作群を収録しています。アントワープ交響楽団(旧称ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団)やオランダ放送合唱団、ナミュール室内合唱団など頼もしい演奏団体が素晴らしい演奏で深い解釈を聴かせ、ブノワの大作の真価を強くアピール。聴くべきロマン派時代の作曲家であることを実感させてくれます。(2024/03/08 発売)

    レーベル名:Fuga Libera
    カタログ番号:FUG825

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    ヒルセ:オラトリオ「人生のミサ」(メルトン/ロンベルガー/サドニーク/バイコフ/国立女声青年合唱団/オランダ放送大合唱団/シュテンツ)

    オランダの作曲家ヤン・ファン・ヒルセ(1881-1944)は神学者の家庭に生まれ、幼い頃からピアノ演奏に才能を発揮し、ケルン音楽院でフランツ・ヴュルナーに学び、ベルリンではフンパーディンクに師事し作曲法の研鑽を積んでいます。数多くの賞を獲得するなど作品も評価されましたが、第一次世界大戦が勃発した頃から、オーケストラとの紛争などが原因でオランダでの地位を失い、その作品もほとんどがお蔵入りになってしまったのです。このデーメルの詩をテキストにした「人生のミサ」もそんな作品の一つで、4人のソリストと2組の合唱、オーケストラという大規模な編成を必要とするこのオラトリオは、マーラーや現代音楽を得意とする指揮者マルクス・シュテンツによって、2013年になってようやく初演、録音されたのです。ワーグナーの影響も感じられるこの大作、後期ロマン派音楽好きなら一聴の価値あるものです。(2016/08/26 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777924-2