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コルデッラ, フェルナンド

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    ヴィヴァルディ/ヘンデル:オペラ・ハイライト集(ディ・ラッチオ/コルデッラ/ムジカ・アンティクァ・クリオ)

    18世紀の歌劇場では歌手たちが大活躍していました。名歌手たちは「スター」であり、現代における有名サッカー選手に匹敵するほどの高い報酬を受けており、オーケストラは歌手たちの引き立て役でしかありませんでした。この時代のアリアは「アジリタ(細かく速いパッセージ)」が多用された「アリア・ディ・ブラヴーラ」と呼ばれる超絶技巧を駆使したものが流行、歌手たちの力量を測るものとしておおいにもてはやされたのです。このアルバムでは、偉大なバロックの作曲家、ヘンデルとヴィヴァルディの多様なプログラムにより、バロック時代の技巧的なアリアと器楽曲に光を当てます。当時人気を誇ったカストラート歌手、マリアーノ・ニコローニや、ピエタ慈善院の優秀な女性音楽家たちが歌っていた曲をフィーチャーしています。演奏しているのはブラジル出身のソプラノ、ガブリエラ・ディ・ラッチオ((レーベルの主宰者であり、驚異のテクニックの持ち主)。フェルナンド・コルデッラ指揮によるピリオド楽器のアンサンブル・ムジカ・アンティクァ・クリオが素晴らしい伴奏をつけています。(2019/11/29 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA001

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    カッチーニ/フレスコバルディ/メールラ/モンテヴェルディ:17世紀イタリアの声楽作品集(ディ・ラッチオ/コルデッラ)

    17世紀初頭から18世紀半ばまでの音楽は、総じて「バロック=ポルトガル語で“いびつな真珠”」音楽と呼ばれます。しかし、その当時の作曲家たちは自らのスタイルを決して「バロック」であるとは考えていませんでした。このアルバムに収録された音楽を聴いてみても、全く「ゆがんだ、不規則な」という感想を持つことはないでしょう。歌手ガブリエラ・ディ・ラッチオ自身がブックレットでも説明している通り、この時代の音楽はルネサンス時代の技術的な複雑さと規律から脱却し、比較的単純な和声進行を伴う、自由な感情を表現するのにふさわしい形式によって書かれており、まるでロマン派の音楽のように劇的な感情を表出することができるものです。とりわけイタリアで発達したオペラと通奏低音は、当時のヨーロッパ全体に大きな影響を与え、数多くの作曲家がイタリアの様式を取り入れた作品を書きました。このアルバムに収録されているのは、当時のイタリアを代表する名作で、超絶技巧を要するアリアや悲歌は高い人気を誇りました。ディ・ラッチオが見事に全曲を歌い上げています。(2020/01/17 発売)

    レーベル名:Drama Musica
    カタログ番号:DRAMA006