リエカ歌劇場管弦楽団
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1839年にローマ賞を受賞したグノーは、ローマ留学時代にゲーテの「ファウスト」を熟読し、作品のオペラ化を志していました。その後《サッフォー》や《いやいやながら医者にされ》などいくつかのオペラに着手したものの、どれも失敗。結局1852年から作曲をはじめ、1858年に完成させた《ファウスト》がグノーの初の成功したオペラとなりました。1859年の初演後、グノーは作品に何度も改編を施し、最初は台詞を用いた「オペラ・コミック」形式で書かれていたものを、台詞をレチタティーヴォに変更、その後も5曲のバレエ音楽を追加するなど、上演の都合にあわせて変更が行われています。このアルバムには1864年のロンドン上演のためのヴァージョンが収録されており、当時人気のバリトン歌手チャールズ・サントリーのためのアリア「Avant de quitter ces lieux」が含まれていますが、バレエ音楽は追加されていません。この演奏でファウストを歌うフラシンは劇場の首席ソリスト。カルメンの“ドン・ホセ”を当たり役にする注目のテノールです。(2019/07/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660456-58 |
クロアチアの作曲家イヴァン・ザイツ。この歌劇《ニコラ・シュビッチ・ズリンスキ》は16世紀に実在したクロアチアの将軍ズリンスキが、1566年、小さな部隊を率いてオスマントルコの大部隊と戦い、命をかけてシゲトヴァールの要塞を守り抜いたという実話を元に書かれています。ロッシーニやヴェルディを思わせるイタリア・オペラの伝統と、ウィーンのオペレッタを融合した作風による「英雄物語」を締めくくるのは、クロアチアの愛国歌としてザイツが10年前に作曲した「ウ・ボイ、ウ・ボイ(突撃!)」。日本でもよく知られる旋律が壮大な男声合唱に編曲され、高らかに歌われます。《ニコラ・シュビッチ・ズリンスキ》初の全曲録音となるこのアルバムでは、これまでに何度もタイトルロールを歌ってきたロベルト・コラールを始め、優れた歌手を起用。また物語の1/3を合唱が占めるこの作品での、リエカ歌劇場合唱団の力強いハーモニーが聴きどころです。(2020/07/17 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555335-2 |
喜歌劇《軽騎兵》《詩人と農夫》で知られるオーストリアの作曲家スッペ。イタリアに移住したベルギーの貴族階級の家に生まれ、本名もイタリア風でしたが、ウィーンに出てから名前をドイツ風に変え、そのまま定住、100曲以上の作品を残しています。実は遠縁にドニゼッティがいるというスッペ、作品も驚くほどに抒情的なものが多く(《軽騎兵》序曲の勇ましさは別格)、このハンブルク・オペラから委嘱された《帰ってきた水兵》もロマンティックな旋律と内容を持っています。初演後にスコアが失われてしまいましたが、翻訳者が不明のイタリア語版がウィーンの図書館に残存しており、部分的に残っていたスッペの自筆譜とピアノ伴奏編曲版などを組み合わせ、今回の上演が成立しました。甘いメロディはイタリア語で歌われることで一層の効果を上げています。(2017/08/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555120-2 |
クロアチアの作曲家、パパンドプロ。cpoから既に発売されているピアノ協奏曲第2番(777829)の平易で明るい曲調でもわかる通り、彼の作品は「クロアチアの民族音楽をベースに、ジャズ風の味付けをした音楽」といった雰囲気を持っています。しかし、このアルバムに収録された「ピアノ協奏曲第3番」はかなり激しい曲調を持ち、第1楽章ではピアノとオーケストラの掛け合いが凄まじい、いかにも新古典派風の作品です。とは言え、不安を煽る第2楽章を経て、打楽器が大活躍する第3楽章はジャズ風とパパンドプロらしさも備わっています。この曲は一時失われていましたが、およそ10年前にクロアチアのピアニストによって復刻されました。また第二次世界大戦中に作曲されたヴァイオリン協奏曲は、後期ロマン派の様式を用いて書かれた豊かな響きを持った曲です。名手2人をソリストに迎え、パパンドプロの母国、リエカ歌劇場交響楽団の演奏で。(2017/03/17 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555100-2 |