ウッド, ヘンリー
Search results:3 件 見つかりました。
ビーチャムによって見出されたサモンズは、そのキャリアの頂点において、世界を代表するイギリス人初のヴァイオリニストと見なされるようになりました。となれば、当時、イギリスを代表する大作曲家、エルガーとディーリアスのヴァイオリン協奏曲を、サモンズが録音するに至ったのは自然な流れでした。事実、エルガーもディーリアスも、「自作の協奏曲を真に音楽的に解釈できる演奏家」の一人に、サモンズの名前を挙げたのでした。作曲家の肝いりの名演。残念ながら、ディーリアスの44年度盤は戦争のため、原盤が失われてしまいましたが、SPより復刻されたこのCDでは、音質の向上も図られています。(2002/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.110951 |
ロマン派の行き過ぎた主観的解釈に基づいた音楽的解釈~テンポの揺らぎや和声の変更、誇張されたデュナーミクといった譜面からの乖離をいったん排除し、作曲家が残したデータである楽譜に忠実に演奏することを旨とした新即物主義。その演奏は明快な形式感や清澄な響きを理想としましたが、決して想像されているほど杓子定規で無味乾燥な演奏ではありません。交響変奏曲における後半の主題の変奏され方がいかに融通無碍であるか、ベームとギーゼキングの息のぴったり合った呼応が聞き物です。またグリーグの第1楽章のカデンツァでは、リミッターが外れる寸前のギーゼキングの技巧を聞くことが出来ます。(2006/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.111110 |
演奏旅行で移動する列車の中で楽譜を見ただけでその曲の暗譜が出来た、といったエピソードを持つほど、ギーゼキングは最も高い音楽能力を身につけていたピアニストの一人でした。その能力に裏打ちされているようにレパートリーも多彩で、現在高く評価されているモーツァルトはもちろん、バロックからドビュッシー、ラヴェルなどの印象派から近代物まで網羅し、またラフマニノフの協奏曲をいち早く録音したのも彼でした。新即物主義の演奏家と目されてはいますが、ベートーヴェンのスケルツァンドで見せる闊達さや、リストの協奏曲におけるヴィルトゥオージテを聴くと、いかに器が大きいか、単に「即物」ではない多彩な表現力を包括していたピアニストであったかが判ります。(2006/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.111111 |