ラヴァッチ, トマス
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華々しさとは無縁でも、強烈な独創性と実力を持つ人はいるものです。モラヴィア民謡の語法を取り入れたヤナーチェクの音楽は、暗い雰囲気を帯びることも少なくありませんが、独特の力強さと誠実さが貫かれ、生命力に満ち溢れています。音階、リズム、あるいは独特の同型音型反復の偏愛など、技法的にも興味深いものがありますが、何といっても聴くものに心に抉るように訴えかける、濃密な感情表現が圧巻です。左手のピアノと管楽合奏という風変わりな編成の曲も含まれますが、何となく派手なイメージのある金管楽器が、実に痛切でコクのある音楽となっています。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553588 |
Op.1の変奏曲は、後に妻となった16才の少女ズデンカに贈った民族色の強い作品です。「思い出」は、死の直前に作られた透明な美に包まれた佳品、スポーツマンだった作曲者ならではの珍品は「体操訓練のための音楽」です。そして晩年の傑作「霧の中で」。故郷モラヴィアの風物詩というよりは、不遇のまま老境を迎え、人生の霧の中にいる心情を綴った作品と言われています。「コンチェルティーノ」は、第1楽章はピアノとホルン、第2楽章の9割がピアノとクラリネットで演奏されるという異色のピアノ室内楽作品です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553587 |
故郷モラヴィア(現チェコの一部)の民族的な音楽をベースに独自の世界を描いたヤナーチェクのピアノ音楽集第1段です。「草かげの小径にて」は、故郷の山や森や村への憧憬と、愛する娘の死への痛切な思いが生んだ彼の代表的傑作で、暖かくも哀しい風景が美しい旋律で淡々と綴られて行きます。とかく土臭くなりがちな音楽が、これほどの繊細さを獲得している事はまさに驚異です。ピアノソナタは、民族独立運動の中で起きた悲劇への熱い思いを謳った“魂のドキュメント”です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553586 |