オルソップ, マリン(1956-)
Search results:80 件 見つかりました。
「何じゃこのタイトルは!」というような曲は少なからずありますが、これは横綱級のトンデモでしょう。「UFO」は、何とあの「ロズウェル事件」を題材にした打楽器協奏曲で、サイレンが鳴りわたったりなど、UFOや宇宙人が登場するB級SFを髣髴させる、不思議サウンドが満載です。脱力を誘う、各楽章のタイトルも気が利いています。 また「フィラデルフィア・ストーリーズ」の方も、文字通りご当地に縁のある事物を音楽で綴ったものです。例えば第3曲は、大指揮者・ストコフスキーへのオマージュですが、ソロ・ヴァイオリンやオルガン、バッハの平均律第1巻第1番の自由な変容が登場する、オモシロ曲となっています。(2004/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559165 |
今や、世界中で最も注目される作曲家の一人となったマイケル・ドアティ(1954-)。しかし、オルソップは彼の作品を20年以上も前から擁護し、積極的に演奏しています。今回の作品も極めて創造的でユニークです。「ルート66」とは、アメリカ合衆国の国道でイリノイからカリフォルニアを結ぶ重要な道でした。映画、音楽、ポップ・カルチャーにもしばしば登場し、多くの人に愛された道路です。「ゴースト・ランチ」はアメリカの女性画家ジョージア・オキーフにインスパイアされて書かれた作品。彼女は風景、花、そして動物の骨をモティーフとして70年もの間絵画を書き続けた人。そんな特異な画を彷彿させる煽情的な作品です。真夜中の街をドライヴしているような「サンセット・ストリップ」、3人の指揮者による競演「タイム・マシーン」。どれも実験的、かつ興味深い作品ばかりです。(2011/03/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559613 |
交響曲第9番(8.570714)、第7.8番(8.572112)に続くマリン・オルソップのドヴォルザーク・シリーズ第3弾です。今回もライブ録音による、彼女の入念で精緻な解釈を楽しむことができるでしょう。この第6番はドヴォルザークが1880年に作曲したもので、彼の交響曲の中では最初に出版されたため、当初は「第1番」とされていました。7番~9番に比べると知名度は低いものの、ボヘミアの豊富な民謡をふんだんに使った爽やかな音楽は、しばしばブラームスの交響曲第2番と比較されるほどに充実した書法を持っています。夜想曲は、彼の弦楽四重奏曲第4番の緩徐楽章を編曲したもので、穏やかな美しさに満ちています。スケルツォ・カプリチオーソは、名指揮者ニキシュが愛奏したことで知られる祝典的な雰囲気に満ちた華やかな作品です。(2011/01/12 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.570995 |
マリン・オルソップによるドヴォルザーク交響曲シリーズの第2弾です。今回は第7番と第8番の2曲です。1985年に作曲された第7番は、ブラームスの第3番の交響曲が随所に認められるも、極めてスラヴ的で甘酸っぱい感情を有した名作です。第2楽章の天上的な美しさに聴きほれる人も多いはずです。かたや第8番は同じくブラームスの第4番との関係性が指摘されることもありますが、旋律のひなびた美しさはドヴォルザークならではのもの。かつては「イギリス」と呼ばれることもありましたが、現在ではその名はほとんど使われません。牧歌的な第1楽章、溌剌とした第2楽章、つい一緒になって歌ってしまいたくなる第3楽章のテーマ、そして自由な間奏曲の形式で書かれた終楽章と聴きどころ満載です(フルート好きにはたまらない場所があるのもブラームスの4番と共通していますね)。オルソップの演奏は、一音たりともおろそかにしない、恐ろしく緊密なもの。全ての音がクリアに聞こえてくる様子には驚く他ありません。(2010/07/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572112 |
1961年、ミルウォーキー生まれのトークの音楽からは、屈託のないネアカパワーが放射されています。そのことを一番強く実感できるのは、「何を(で)叩くか」をそれぞれの楽章のサブタイトルに持つ、打楽器協奏曲「ラプチャー」(歓喜・恍惚といった意)、それも特に急速楽章に当たる第1、3楽章でしょう。はっきりとした調性を持ち、リズミカルな旋律を奏し続ける管弦楽をバックに、前者ではドンドコドンドコ、後者ではトンテンカンテンと、終始独奏打楽器がお祭り的に叩きまくられて、クライマックスに至るといった、大変にわかり易い音楽です。この陽気なノリのよさ、結構病みつきになりますゾ。(2003/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559167 |
アメリカ産ヴァイオリン協奏曲の中でも、バーバーの作品は最もポピュラリティを得ているものの一つといってよいでしょう。抜ける青空のように爽やかな主題がいつまでも耳に残る第1楽章、ほのかな甘い叙情味を加え、ピアノも参加した絶妙なオーケストレーションが印象的な第2楽章、一転して技巧的な無窮動の嵐となる第3楽章のそれぞれが、ヴァイオリンという楽器の特性を余すことなく活かしきった名曲です。堅牢な職人芸に支えられた併録の「スーヴェニール」は、一層親しみ易い性格を持ち、特に「へジテーション・タンゴ」など、この作曲家の持つ良い意味での大衆性が満開となっている格好のサンプルです。(2002/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559044 |
バーバーの管弦楽曲集もこれでついに最終巻、当盤には多彩な曲想の楽曲が集まっています。「キャプリコーン協奏曲」は、バッハのブランデンブルク協奏曲第2番と全く同じ編成(フルート、オーボエ、トランペットと弦楽)のために書かれていますが、肩の力が抜けたような軽やかさが持ち味です。また「ヴァネッサ」からの間奏曲や「カンツォネッタ」などは、有名な「弦楽のためのアダージョ」に通ずるような、透徹した叙情性が味わえる、しっとり系の作品。ところが「ブリッジ遊び」となると、たった一幕、9分あまりといってもこれは立派な歌劇、しかも語法にはジャズの要素がふんだんに取り込まれているのだから、驚かされてしまいます。(2005/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559135 |