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オルソップ, マリン(1956-)

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    バーバー:交響曲第1番、第2番/管弦楽のためのエッセー第1番(ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/オルソップ)

    もともと名曲として知られていた「弦楽のためのアダージョ」が20世紀末に大ブレイクしたアメリカのバーバー、そもそもどんな作曲家なのかを知るのに最適の一枚としてお薦めします。出世作でスパークリングな序曲「悪口学校」。トスカニーニに初演の棒をとらせた「エッセー第1番」。2曲の力作交響曲(特に第2番の戦闘描写と激烈な高揚は、近現代管弦楽曲ファンなら興奮必至)。ナクソスではティントナー指揮のブルックナーで一躍名をあげた管弦楽団と、21世紀の大飛躍を予感させる女性指揮者オルソップのコンビによる快演で。(2000/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559024

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    バーバー:チェロ協奏曲/組曲「メディア」/弦楽のためのアダージョ(ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/オルソップ)

    今や欧米の音楽雑誌で巻頭を飾るほど話題の存在となったアメリカの女性指揮者オルソップによるバーバーの管弦楽作品集第2弾です。何と言ってもバーバーといえば「弦楽のためのアダージョ」は聴かねばなりません。有名人の葬式の定番からヒーリングの定番へと使われ方は変化していますが、間違いなく20世紀ならではの名曲を、オルソップ率いる英国オケが暖かい響きで奏でます。若手女性チェリストのワーナーを独奏者に起用した「チェロ協奏曲」と、バレエ音楽から組曲としてまとめられた「メデイア」も、現代的感覚ときどきロマン、な楽想が楽しめます。(2001/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559088

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    バーバー:ノックスヴィル「1915年の夏」/管弦楽のためのエッセイ第2番、第3番(ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/オルソップ)

    今や最も注目される指揮者に成長したオルソップによるナクソスのバーバー・シリーズは、演奏・録音・選曲全てが絶好調。ここで特にお薦めしたいのが、録音が少ない「祝典トッカータ」。オルガンと管弦楽による豪壮な冒頭や、オルガン独奏のヴィルトゥオジックなカデンツァと、近代管弦楽曲ファンの耳を喜ばせるには十分な要素が詰まっています。独奏者に名手トロッターを起用しているのも注目。ソプラノ独唱が入る抒情的な「ノックスヴィル」や、それぞれワルター、オーマンディのために書かれた管弦楽のための「エッセー」第2、3番は、20世紀の管弦楽曲の名品として評価が確立されています。(2004/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559134

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    バーバー:ピアノ協奏曲/クリスマスに/メディアの瞑想と復讐の踊り(ブルツマン/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/オルソップ)

    まずは最高にカッコいいピアノ協奏曲、元々演奏者のヴィルトゥオジティを発揮することも意図されて作曲されただけあって、特に両端楽章では最高のノリと超絶技巧が炸裂し、爽快なことこの上ありません。もちろん軽薄なショーピースとは縁遠い、内実を伴った大変立派な作品です。その他「きよしこの夜」「もろ人こぞりて」などのクリスマス・キャロルを巧みに和声付けし、さらには対位法的に結合させた「クリスマスに」、まるでSF映画が始まるかのようなファンファーレが轟き、これでもかといわんばかりに盛り上げまくる「コマンド行進曲」など、ちょっと珍しく、そして楽しい曲が収録されているのも注目です。(2002/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559133

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    バーンスタイン:記念日/バレエ音楽「ファンシー・フリー」組曲/キャンディード序曲/ワンダフル・タウン序曲(サンパウロ響/オルソップ)

    世界中のコンサート・ホールで愛奏されている《キャンディード》の序曲で幕を開けるバーンスタイン生誕100年を祝した1枚。アルバムの中心となるのは、バーンスタインがこよなく愛したニューヨークを舞台としたバレエ《ファンシー・フリー》の組曲。24時間の上陸許可をもらった3人の船員たちが、きらびやかなニューヨークでひと時の恋を楽しむために、娘たちにアタックするというなんともアメリカ的な物語。摩天楼をバックに繰り広げられる騒乱を軽やかな音楽にのせて描いています。1944年に初演されたこのバレエは初演時に200回以上も再演されたという伝説的な作品です。世界初録音となる「オーケストラのための記念日」は1944年から1989年に渡って、バーンスタインが家族や友人、大切な人のために書き続けてきた小品のオーケストラ版。原曲は1944年、48年、64年、89年に出版された4巻からなるピアノのための組曲ですが、2016年に全曲演奏を行ったサンダーランドが「この組曲にはバーンスタイン音楽の本質が込められている」と感じ、全29曲の中から11曲を抜粋し、丁寧なオーケストレーションを行ったものです。最後の《ワンダフル・タウン》序曲も含め、オルソップの切れ味のよい指揮による演奏です。(2018/10/31 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559814

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    バーンスタイン:組曲「ペンシルヴァニア・アヴェニュー1600番地」/スラヴァ!/CBSミュージック/バーンスタインの誕生日の祝宴(サンパウロ響/オルソップ)

    2018年に生誕100年を迎えた偉大な音楽家バーンスタイン。このアルバムは彼が愛した作品や、折に触れて書いていた小品を集めた1枚です。冒頭に置かれているのは、ついつい一緒に「マンボ!」と掛け声をかけたくなる《ウェスト・サイド・ストーリー》の名曲「マンボ」。次はバーンスタインの親友、チェリストのロストロポーヴィチのために書かれた「スラヴァ!(ロストロポーヴィチの愛称)」。ショーを愛したバーンスタインらしい軽快な音楽の中に「政治的な批判」が込められた作品です。この曲のもとになったのは、数年前に書かれ、初演が不評に終わったミュージカル「ペンシルヴァニア通り1600番地」の主題。トラック3ではその“失敗作”ミュージカルのいくつかの曲を集めリサイクルした組曲を聴くことができます。短くとも印象的な「オン・ザ・タウン」のタイムズ・スクエア・バレエも強烈な印象を残します。1978年に放送されて以来、演奏されることのなかった「CBSミュージック」とバーンスタインの70歳を祝して友人たちが贈った「誕生日の祝宴」は世界初録音となります。8人の作曲家たちの思い思いの作品をお楽しみください。
    バーンスタインを尊敬してやまないオルソップの愛情がたっぷり込められています。
    (2018/10/31 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559813

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    バーンスタイン:交響曲第1番、第2番(ティボーデ/ボルティモア響/オルソップ)

    指揮者としてハイドンからマーラーまでを自在に演奏し、優れた解釈を聴かせた“作曲家”バーンスタインは、他の20世紀の作曲家たちに比べ、交響曲の仕組みを深く理解していたと想像できます。しかし、そのバーンスタイン本人の交響曲は、どれも伝統の枠組みにはまることはありませんでした。「私はこれまでずっと“時代の危機”と“信仰の危機”から生まれる苦難について作品を書いてきた」と1977年に彼自身が語ったように、交響曲第1番「エレミア」はエルサレムの破壊に苦しむ民の嘆きを描くために「エレミアの哀歌」からテキストを採った意欲的な作品で、1939年から1942年に作曲され、1944年に初演され大評判となりました。W.H.オーデンの同名の詩に触発された第2番「不安の時代」は1947年から1948年の作品で、作品自体は声楽を使わず、ピアノ独奏を伴うという変則的な曲。ニューヨークに住む4人の孤独な心が描かれた大胆な構成と、時にはジャズのイディオムも感じられる独創的な交響曲です。(2017/01/25 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559790

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    バーンスタイン:交響曲第3番「カディッシュ」/ミサ・ブレヴィス/ひばり(ワシントン合唱団/サンパウロ交響合唱団/ボルティモア響/オルソップ)

    20世紀の偉大なる指揮者、作曲家バーンスタイン(1918-1990)。彼の残した録音と作品は、数多くのエピソードとともに永遠に後世に語り継がれていくことでしょう。このアルバムには、声楽を用いた3つの作品が収録されています。1955年「キャンディード」の脚本を書いたリリアン・ヘルマンがバーンスタインにフランスの劇作家ジャン・アヌイの劇「ひばり」の付随音楽を依頼しました。これは祖国愛に燃えるジャンヌ・ダルクを主人公にしたもので、バーンスタインはこの物語に、ボーイソプラノのソロを含む独唱者、ナレーター、合唱、鐘、パーカッションという多彩な響きを齎す音楽をつけたのです。いくつかのトラブルはあったものの、録音までこぎつけたこの「ひばり」ですが、結局はお蔵入りになってしまい、33年という年月を経て、全く新しい「ミサ・ブレヴィス」に作り直されたのです(重要な役割を果たすナレーターは名女優クレア・ブルームが担当しています)。このアルバムでは「ひばり」も聴くことができるので、比較してみてください。交響曲第3番「カディッシュ」はジョン.F.ケネディのレクイエム」として捧げられた問題作で、「聖なるもの」という意味を有しています。とりわけユダヤの人々にとって大切な言葉であり、バーンスタインはこの曲に多くの思いを込めているのです。通常は1977年に改訂された版が演奏されますが、指揮者オルソップはあえて大胆なカットが施される以前のオリジナル版を演奏。そのため語りの部分の比重が高まっています。(2015/10/28 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559742

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    バーンスタイン:セレナード/ファクシミリ/ディヴェルティメント(ボーンマス響/オルソップ)

    少女時代の五嶋みどりがソリストを務め、弦を2度も切りながらも、冷静にオーケストラのメンバーから楽器を借り受けて完奏、もはや伝説ともなったエピソードを生み出したのが、当盤収録の「セレナード」です。ただし、弦が切れるくらいだから、ド派手なショーピースかと思いきやさにあらず。確かにヴァイオリン独奏パートは技巧的に困難を極めますし、彼ならではのジャズ的な楽想も頻出しますが、極めてシリアスな雰囲気が漂います(実はプラトンの「饗宴」からインスピレーションを受けた作品)。併録の「ファクシミリ」、さらに「ディヴェルティメント」はもう少し肩の力が抜けてる感じで、前者に登場するピアノ独奏など、なかなかイカしてます。(2006/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559245

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    バーンスタイン:チチェスター詩篇/交響組曲「波止場」(ボーンマス響/オルソップ)

    ある日9歳の少女は、初めて「彼」が指揮するのを見ました。少女は指揮者になりたいと思い、遂に彼の指導を直接受ける日が来ました。いつしか彼女は世界的指揮者に成長、彼女=オルソップが思いの丈を込めて、彼=バーンスタインの代表作を録音しました!「チチェスター詩篇」の第1曲では録音の良さも相俟って、これまでにない鮮烈な演奏を展開。第2曲でトレブル(ボーイソプラノ)ソロが歌う旋律は、一度はまると病みつきになる魅力があります。第3曲の祈りはバーンスタインが書いた最も内的な音楽。冒頭の静けさからは想像できない高揚をみせる「波止場」、陽気さ天下一品の「オン・ザ・タウン」も含め、21世紀のスタンダードたりうる名演です。(2003/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559177