オルソップ, マリン(1956-)
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ボストン交響楽団創立50周年記念の委嘱作品として1929年から1930年にかけて、プロコフィエフ(1891-1953)が作曲した交響曲第4番。初版には作品番号47が付けられている通り、同時期にディアギレフのために書かれたバレエ音楽「放蕩息子」の素材が転用されています。1931年にクーセヴィッツキーの指揮、同楽団によって初演されたものの、1947年に思い切って改訂を施し、当初25分程度だった曲は45分ほどの長さに引き延ばされ、オーケストレーションも拡大され、作品番号も新しく付番、全く違った音楽へと変貌したのです。ここでは、今最も輝いているオルソップが、交響曲と「放蕩息子」を指揮。この2つの作品の関連性を丁寧に紐解き、共通する荒々しさや軽妙さ、そして無意味とも思える盛り上がりを徹底的に追求していきます。(2013/11/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573186 |
オルソップ&サンパウロ交響楽団のプロコフィエフ・シリーズ第5弾。1947年に完成、初演された交響曲第6番は、1945年に初演された第5番における「勝利への賛歌」に対する反論のような作品で、戦争の犠牲を描いた極めて難解な内容を持っています。当時、体調が悪化していたプロコフィエフ(1891-1953)の心情も反映されたこの曲、ムラヴィンスキーの指揮による初演翌年にはジダーノフ批判(当時の前衛芸術に対する統制)にさらされてしまい、結局、長期間に渡って演奏の機会を失ったことも、曲の理解を妨げる原因となっています。オルソップの緻密な指揮は、抒情的な部分と攻撃的な部分をバランス良く表現しています。同じ年に初演された「ワルツ組曲」は、自身のオペラやバレエから採られた6つのワルツをまとめたもので、憂鬱な雰囲気を持ちながらも親しみやすい曲集です。※日本語帯付き(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573518 |
マリン・オルソップとサンパウロ交響楽団による"プロコフィエフ交響曲全集"を締めくくるのは、亡くなる前年に完成された「交響曲第7番」。56歳の時の事故が元で、絶え間なく起きる頭痛と不調に悩まされていたというプロコフィエフ、晩年は悪化する病状と戦いながら「ピアノ・ソナタ第9番」やチェロと管弦楽のための「交響的協奏曲」を書き上げています。この「交響曲第7番」はプロコフィエフ自身が「青春交響曲」と呼んだノスタルジックな作品で、「ソヴィエトの青年」に捧げる目的とされていますが、自身の青春時代を振り返るかのような郷愁に満ちた旋律が印象的。第2楽章の甘いメロディが涙を誘います。終結部は弱音で終わる場合もありますが、オルソップは後に追加された「強奏版」を選択、力強く全曲を締めくくっています。他に「3つのオレンジへの恋」組曲と交響組曲「キージェ大尉」を収録。(2017/10/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573620 |
1944年に作曲された「交響曲第5番」は、プロコフィエフの最大傑作の一つとされています。これは、当時、ヒトラー率いるドイツ第三帝国が、一方的にソ連に攻め入ることで祖国愛に目覚めたというプロコフィエフが、自ら持てる音楽の力で、祖国に貢献すべく作曲した作品であり、構想からわずか1か月でピアノ・スコアが完成、そこから1か月でオーケストラのスコアが完成したというのですから、その創作意欲には並々ならぬものがあったのは間違いありません。ピアノやハープ、充実した打楽器群を含む3管編成のオーケストラで奏されるこの作品、最初は静かに始まりますが、曲が進むにつれ、少しずつ盛り上がり、暴力的なスケルツォを経て、第3楽章の葬送行進曲風の音楽へと進み、最終楽章で音楽は最高潮に達します。いささか唐突に終わるのは、人類に対して何かを問いかけているのかもしれません。交響組曲「1941年」は、その先駆けとなった独ソ戦争勃発を契機として書かれた作品。オルソップの冷徹な指揮が曲全体を引き締めています。録音 2011年8月26-31日ブラジル サラ・サンパウロ(2012/07/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573029 |
シェイクスピアの最も有名な戯曲「ロメオとジュリエット」。この物語にインスパイアされた音楽は数多くありますが、中でも最も高い人気を誇るのがプロコフィエフのバレエ音楽でしょう。シェイクスピア学者、演出家ラドロフ、ギリシャ劇の権威ピオトロフスキー、振付師ラブロフスキーらの協力を得て最初に完成させた台本は、当時の慣習「死者は踊ることができない」に基づいて「ジュリエットが死ぬ前にロメオが到着、ハッピーエンド」を迎えるというものでした。しかし、それでは物語の本質を伝えることができないと考えたプロコフィエフは再度人々と相談の上、結末を悲劇に変更。現在の形になりました。演奏会組曲の形で上演されることも多いのですが、全曲を通して聴くとプロコフィエフの意図がしっかり伝わります。指揮は、ウィーン放送交響楽団の次期首席指揮者就任が決定したマリン・オルソップ。プロコフィエフの交響曲全集を補完する2枚組です。(2018/03/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573534-35 |
数多くの指揮者、オーケストラがレパートリーとする、すっかりおなじみとなったこのマーラー(1860-1911)「第1番交響曲」。とはいえ、マーラー自身もこの作品にタイトルを付けてみたり、外してみたり、最初は5楽章形式であったり、また歌曲からの引用があったり。と様々な試みが施されており、一時期は誰もがみんな「巨人」というタイトルで呼んでいたものの、今では「それはやめよう」という流れになっている、マーラーらしい作品です。もちろん演奏の解釈も時代によって刻々と変化しているのも間違いありません。オルソップの演奏には、弱々しい感情ではなく、突き進む強さがあります。これは女性指揮者だからこその強さかもしれません。第1楽章の悠然さ、第2楽章の決然とした響き、重々しい第3楽章、そしてはち切れんばかりのパワーを込めた終楽章。これは見事なマーラーです。(2012/10/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572207 |
(2010/01/20 発売)
レーベル名 | :LPO |
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カタログ番号 | :LPO-0035 |