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セイリー, ブライス

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    4つのヴァイオリン、ヴェネツィアにて~17世紀イタリアの弦楽芸術(クレマティス)

    (2019/09/27 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC404

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    F. クープラン:室内楽作品集(デ・ネグリ/セイリー/ラ・シャンブル・クレール)

    今年(2018年)、生誕350年という節目のフランソワ・クープランの魅力を凝縮した一枚。その創作活動の中心であったクラヴサン曲集から多くを収録してますが、合奏曲(コンセール)集「諸国の人々」「王宮のコンセール」「趣味の融合」や、世俗歌曲も含んでおり、彼が残した幅広い作品群のうち宗教曲以外をほぼ網羅しています。主役を担うのは何と言っても、全編のディレクターであるブリス・サイー。クラヴサン曲だけではないクープランの世界を音楽的肖像として描き出すことに成功しています。クリストフ・ルセの信頼篤いヴィオール及びチェロ奏者の酒井 淳のほか、ニケなど古楽界の大物との共演歴を誇るメンバーによる「ラ・シャンブル・クレール」も名人芸を聴かせます。(2018/08/29 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC387

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    L. クープラン:クラヴサン作品集(セイリー)

    【ルイ・クープランと「その兄弟」?フランスの俊英が謎多きクラヴサン芸術の真相に迫る】フランスのクラヴサン(チェンバロ)音楽といえば、1668年生まれのフランソワ・クープランが「大クープラン」として有名ですが、ルイ・クープランはその伯父であり、鍵盤奏者の家系として知られたクープラン一族でも、最も早くからクラヴサンのための独奏曲を書き残した一人。しかし生前に曲集を出版することはなく、手稿譜を通じて後世に伝わった作品には謎も多くありました。特に重要な史料のひとつボーアン写本に収録されている曲は、多くの場合「クープラン氏」とだけ記され、ルイの作品と特定できない場合もあります。彼には二人の弟がおり、大クープランの父シャルルやその兄フランソワ(1世)も鍵盤奏者だったため、彼らの作品がそこに交じっていても不思議はありません。Ricercarレーベルに声楽・室内楽を交えた大クープラン作品集(RIC387)も録音しているフランスの俊英ブリス・サイーは、そうした前提のもと3人のクープラン兄弟全員に意識を向けつつ、ボーアン写本に含まれる「クープラン」名義の作品をいくつかの組曲にまとめるかたちで新たな録音を世に送り出しました。巨匠レオンハルトからも信頼を受けていた現代の名工エミール・ジョバンが再現した、17世紀フランス南部製のクラヴサンをモデルとする銘器を用い、一音ごと味わい深い音運びでじっくり読み解かれるその音楽は、果たして三兄弟の誰のものか……サイー自身の書き下ろしによる解説も充実しており、古楽愛好家にファンの多いルイ・クープランの録音史に新たな一歩を刻んだと言ってよいアルバムに仕上がっています。(2021/02/12 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC427

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    ハンマーシュミット:いざやもろびと神に感謝せよ/プレーガー:Ad te clamat cor meum/シャイデマン:キリストは死の縄目につながれたり(ロゼ/クレマティス)

    【ルター派の音楽とイタリア・バロック・スタイルの出会い】自らコラールを作曲したマルティン・ルターの方針もあり、音楽を広く取り入れたルター派。ドイツで生まれた彼らの信仰が、当時最先端であるイタリアの音楽と出会ったのは必然といえ、なかでも大きな発展を遂げていた器楽作品の影響を受けた宗教カンタータが数多く生まれました。アルバムのタイトルにも採用されているハンマーシュミットのカンタータは、チャッコーナのリズムに乗って歌い始められるという特徴的なもの。ブクステフーデなどの大作曲家から知られざる作品までを収録しています。ロゼの透明度の高い歌声と、クレマチスによる積極的な表現がかみ合った、たいへん美しいアルバムです。(2020/04/24 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC415

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    フランス王室楽団のオーボエ・バンドによる室内楽の世界(シンタグマ・アミーチ)

    【屋外向け吹奏楽団の演奏家たちが、太陽王の宮廷の「室内」で奏でた音楽とは?】バロック期のフランスで音楽文化を躍進させた立役者である太陽王ルイ14世の宮廷には、礼拝堂楽団や室内楽団の他にダブルリード楽器を携えた吹奏楽団(大厩舎楽団)が雇われ、主に軍楽や屋外での式典を彩る役割を与えられていました。とはいえ当時の音楽家は複数の楽器をプロとして演奏できるのが常で、大厩舎楽団の楽員たちもしばしばリコーダーやフラジオレットなどの笛を扱いながら、屋外ではなく城内での室内楽やオペラ上演にも動員され、当初こそ「騒々しい」と驚かれながらも、ついにはオーボエやバスーンも諸々の通奏低音楽器や弦楽器と共に繊細な音楽を奏で得ることを立証していったのでした。『大厩舎楽団の祝宴』と銘打った2022年のアルバム(RIC439)で彼らの屋外吹奏楽のレパートリーを披露した古楽器楽団シンタグマ・アミーチは今回、この大厩舎楽団が室内空間に動員された時どのような音楽を披露したか、入念に再現製作された当時の楽器と共に探ってゆきます。王の起床時から就寝時まで、ヴェルサイユ宮殿の随所に響いたオーボエ、リコーダー、クロモルヌ(クルムホルンとは異なるダブルリード管楽器)、バスーンといった管楽器が奏でるのは、王室音楽総監督リュリのオペラからの抜粋やクープランの室内楽、シャルパンティエの宗教合奏曲、大厩舎楽団の演奏家を多く輩出したフィリドール一族の作品など多岐にわたる演目。この種の古楽器探求に優れた実績を示してきたエルザ・フランクとジェレミー・パパセルジオーをはじめとする名手勢が、芸術諸分野に通じたルイ14世を喜ばせた至芸を21世紀にありありと甦らせてくれる1枚です。(2024/02/23 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC458