ラシライネン, アリ(1959-)
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交響曲第2番はまさに「田園交響曲」と呼びたくなるような第1楽章で始まります。第2楽章は北欧の夜明けを思わせる清澄さと荘厳さが漂い、感動的に盛り上がっていきます。この交響曲はもともと2楽章構成で構想されていたもので、第2楽章は全曲の中核を成しています。後に作曲された第3楽章は民族的な要素の強い精力的な音楽で、先行楽章との統一感にはやや欠けますが、全曲を壮大に締めくくります。第5番は「誰もが自分の愛するものを殺す」というおっかないモットーに基づいた曲で、深く胸を打つ哀歌のような第2楽章と、「死の舞踏」のような不気味なワルツの第3楽章(終楽章)後半が聴きものです。(2002/05/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999565-2 |
音楽の革新化に背を向け国民楽派の道に徹したアッテルベリのピアノと管弦楽のための作品集です。何と言っても聴きものはピアノ協奏曲で、華麗にして叙情的、民族主義とロマンティシズムが融合して壮大に盛り上がり、チャイコフスキー(同じ調)とグリーグとラフマニノフの寄せ鍋のような仕上がりになっていて、これは酔えます。21歳の時に作曲された記念すべき作品1の狂詩曲は、若々しい情熱に溢れつつも、すでに熟練した作曲技法が盛り込まれ、また民謡風の主題が用いられていて、作曲者の進む道が確固として示されています。バラードとパッサカリアも民謡に基づいたヴィルトゥオーゾ風な曲です。(2001/11/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999732-2 |
サイグンは「トルコのバルトーク」と言われる作曲家です。もちろん、シンバルや太鼓がジャンジャン鳴りまくる音楽ではなく、トルコの民族的な要素とヨーロッパの伝統的な音楽が融合しています。サイグンはパリでダンディに作曲を学び、バルトークの助手として民謡を採集して回りました。この二つの体験が彼の音楽の原点になっています。この2曲の交響曲は、果てしなく続くアジアの草原の情景を思わせるようなところがあり、ヨーロッパの国民楽派とはひと味違う、独特な体臭を感じさせます。草原を吹きまくる風のような常動曲の第2番のフィナーレが特に印象的です。(2002/08/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999819-2 |
1935年、フィンランド生まれの作曲家サッリネン。北欧を代表する彼の作品は意外なほど多くリリースされているので、その気になれば色々と聴き比べができる、ある意味恵まれた作曲家でもあります(cpoからもすでに6枚のCDが出ていて、多くのファンを獲得するのに大いなる貢献をしています)。1947年に作曲されたチェロ協奏曲はバリバリの技巧を駆使した力強い音楽。バックのオーケストラも4本のホルンなどの金管楽器からハープ、チェレスタまで多彩な楽器を用いた豊かな音響が楽しめるスペクラキュラーなものとなっています。彼の交響曲の中で最も長大な第6番は「ニュージーランドの日記より」という副題を持ち、ニュージーランドを訪れた際の印象が盛り込まれた、思いのほか叙情的な部分も持つ聴き応えのある曲です。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999971-2 |
控え目な旋律や断片的な素材から、素晴らしい音楽を創り出すというアイデアは、代々の北欧作曲家たちにとって楽しい仕事であり、作品の特徴とも言えるやりかたです。スヴェン・ヴィトフェルト・ニールセン(カール・ニールセンとは別人)もそのような作風を持つ作曲家の一人であり、作曲家60歳の誕生日を記念してリリースされたこのアルバムの3つの作品では、とりわけユニークな音作りが楽しめます。トッカータは映画音楽風であり、良く知られたシェークスピア作品からインスパイアされた「オフィーリアのダンス」には「ダンスは踊るものではなく聴くものだ」と主張する彼の心の声が秘められています。アルバムの中心を成す「交響曲第3番」は見事な構造を持ち、「一生を見守る」という副題そのままに、シンフォニックでドラマ性を感じさせる壮大な作品です。曲の最後に聞こえる鳥のさえずりは天上の世界を思わせます。(2019/03/22 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.226581 |