ブラビンズ, マーティン
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楽器としての歴史は浅くとも、百花繚乱の相を呈する20世紀音楽界にあって、サクソフォーンはあちこちに顔を出すことになりますが、そのバラエティあふれる素晴らしい成果をこの1枚で堪能することができます。ロシア風味とサクソフォーン、一見結びつかなさそうなこの組み合わせを、見事な作品として具現化したグラズノフの協奏曲に聴く、この楽器ならでは甘い響きはなんと美しいことでしょう! また、サックスは元々ジャズを筆頭とするポピュラー音楽とも縁が深い楽器ですが、そういった要素とフランス風の洗練を巧みに融合させた一連の作品(ミヨー、イベール、ヴィラ=ロボス)は楽しさ一杯です!(2002/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557063 |
ルーマニア出身、イギリスの作曲家、フランシス・シャグラン(1905-1972)。一時期はフランスのエコールノルマル音楽院でポール・デュカスとナディア・ブーランジェに師事、その時にアレクサンドル・パウッケルという本名を、深い悲しみ、悔しさなどの意味を持つ「chagrin」に改めたのと言います。そんなシャグランの2曲の交響曲は、彼が手掛けていた映画音楽にも似た重厚で骨太な音楽です。第1番は長い推敲を経て(その間病気にも苦しめられた)書き上げられた作品で、シャグランの強い内なる叫びが表現されています。第1楽章も第2楽章もゆったりとしたテンポが取られ、聞き手も音の波の中で懊悩するほかありません。激しい第3楽章ではまさに苦悩にもまれるが如く、厳しい音楽が続きます。終楽章は少し軽快になりますが、やはり最後まで気を抜けません。交響曲第2番はもう少し色彩的で、打楽器や金管が激しく応酬しあう興味深いものです。こちらの方が第1番よりも(若干)聴きやすいかもしれません。音楽がいつも聴き手の心を癒すとは限らないということを実感させてくれる1枚です。(2016/03/30 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.571371 |
【ベルギー19世紀を代表する巨匠の大作群を充実の演奏陣で!】後にフランスに帰化したフランクと並び、19世紀ベルギーを代表する作曲家の一人ペーテル・ブノワの大作合唱曲を、同国放送局の企画で実現した充実演奏陣によるライヴ音源で体系的に聴ける5枚組。フランス語話者とオランダ語話者が拮抗するベルギーは、1830年に独立国家となる直前までオランダ領だった反動もあり、第二次大戦頃まで知識人社会ではフランス語が中心でしたが、国土の北半分を占めるフランダース圏では大半の住民の母語がオランダ語(現地呼称に寄せて「フラマン語」とも呼ばれますがオランダとの言語差は英米の英語程度)で、フランス語中心の文化への反発と母語文化運動が活発でした。ブラームスやサン=サーンスと同世代のブノワはその時代の寵児で、ブリュッセル音楽院でフランス語話者の大家フェティスに師事したのち諸外国で研鑽を重ね、帰国後『荘厳ミサ曲』の成功により注目を集めます。その後、市民オーケストラや市民合唱が盛んだった世情のなか、オランダ語による大作合唱曲やオラトリオを続々発表してフランダースの人々の絶大な支持を集め、20世紀以降もベルギー国民音楽の旗手として敬愛され続けてきました。オランダで学んだ川口成彦も昨今は歴史的楽器でそのピアノ曲を積極的に紹介していますが、このアルバムにはブラビンズ、デ・ワールト、デ・フリーントら新旧世代の錚々たる指揮者たちのタクトのもと、多くが初録音となる重要作群を収録しています。アントワープ交響楽団(旧称ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団)やオランダ放送合唱団、ナミュール室内合唱団など頼もしい演奏団体が素晴らしい演奏で深い解釈を聴かせ、ブノワの大作の真価を強くアピール。聴くべきロマン派時代の作曲家であることを実感させてくれます。(2024/03/08 発売)
レーベル名 | :Fuga Libera |
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カタログ番号 | :FUG825 |
ブリテンの代表作とされるこの曲は、戦争で破壊されたコヴェントリー大聖堂の再建を祝って委嘱・初演されました。3人の独唱者と混声合唱、児童合唱、大管弦楽を演奏に要する規模の大きさ、ドラマティックな振幅、熟達した声楽の扱い、平和を祈求するメッセージ性などの点から、第一級の音楽作品に仕上がっています。なおこの録音はスコットランドの管弦楽団員・合唱団員たち300人以上を集め、元造船所を改築した大会場でとり行われました。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553558-59 |