カッスート, アルヴァロ(1938-)
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ポルトガルの作曲家ブラガ・サントスの作品集。フレイタス・ブランコの弟子である彼は、ポルトガルの民族舞曲を取り入れた色彩豊かな作品を残しました。6曲の交響曲が良く知られていますが、他にもオーケストラ作品や室内楽作品など多くの作品を書いており、その全容は未だ知られていません。このアルバムに収録された交響的序曲やピアノ協奏曲など、全てが世界初録音。彼の最初のオーケストラ作品である交響的序曲に始まり、1946年から1973年までの作曲年を追いながら、様々な作品を楽しめるアルバムとなっています。最初の3つの作品とピアノ協奏曲は大規模な編成で書かれていますが、残りの4作品は全て小編成、もしくは管楽器主体の編成で書かれており、どれもがポルトガル民謡をベースにしています。ピアノ協奏曲で独奏を務めるのは、リスト作品でおなじみのゴラン・フィリペツ。鍵盤上を自在に駆け巡る指が見えるような技巧的な作品を難なく弾いています。(2018/09/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573903 |
ポルトガルの作曲家、および音楽学者ルイス・デ=フレイタス=ブランコの第4集の管弦楽曲集です。第4番の交響曲は彼の最後の交響曲で、8年の年月をかけて入念に仕上げられた作品です。4つの楽章からなる伝統に基づいた形式で書かれた後期ロマン派風のアプローチが顕著な作品で、冒頭のユニゾンで奏されるメロディはグレゴリオ聖歌のキリエを引用したものです。あまり対位法的な書法は見られず、全体的に厚みのあるハーモニーと躍動的なメロディが支配し、不協和音の中から突如経ち現われる金管のファンファーレや、弦のユニゾンには、思わず耳を欹ててしまう効果があるようです。交響詩「ヴァテック」はイギリスの作家ベックフォードがフランス語で書いた東方奇譚にインスピレーションを得て書かれた作品です。この世のありとあらゆる快楽を極め、地獄の宝物を奪還するために、悪の限りを尽くすヴァテックの物語で、1913年に書かれた作品ですが、曲の初演は1950年まで待たなくてはいけませんでした。その上、その際は第3変奏が演奏されることなく、結局全曲が演奏されたのは1961年になってから。確かにこの第3変奏曲は1913年当時の聴衆に受け入れられるとは到底思えないほど奇妙なもの。弦による59声のフーガはまるで嘲笑のようであり、突然中断されるまでの2分間は生きた心地がしないのですから。(2011/02/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572624 |
20世紀のポルトガルにおいて、最も重要な作曲家の一人フレイタス・ブランコ。彼はとても若い時期に作曲を始めましたが、高度かつ精巧な作曲技法を身に付けるためにベルリンで学び、その後パリで過ごしたせいか、最初の交響曲が完成した時は既に34歳になっていました。この第3番の交響曲は1930年から1944年に渡って書かれたもので、冒頭の雰囲気はまるでブルックナーを思わせる荘厳で雄大な仕上がりになっています。第2楽章は簡素な形式の上を極めて滋味深い音楽が流れていきます。対する第3楽章は少し暴力的。胸をかきむしるかのような弦の響きは唐突に断ち切られ、荒々しい音に飲みこまれてしまうかのようです。そして快活な終楽章は目が覚めるような鮮やかさです。初期の作品、「マンフレッドの死」は若干習作の域を出ないようですが、16歳の作品としては上々でしょう。とても親しみやすいアレンテジャーナ組曲 第2番が気に入った方は、第1集(8.570765)で第1番をお聴きください。もちろん第2集(8.572059)もオススメです。(2010/07/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572370 |
2008年にリリースした第1集(8.570765)が大好評。ポルトガルの知られざる巨匠、フレイタス・ブランコの管弦楽作品集第2集は、交響曲第2番を中心に収録した1枚です。この曲はグレゴリオ聖歌、ブルックナーのスケルツォ、セザール・フランク、ドビュッシーなど様々な音楽から影響を受けているようで、異なった要素を絶妙に組み合わせた噛みごたえのある作品と言えるでしょう。R.シュトラウスの交響詩を思わせる「ゲーラ~」、阿片愛好家の告白から喚起された「人工楽園」、どれもがブランコの最高傑作と言えるでしょう。(2009/03/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572059 |
フレデリコ・デ・フレイタス(1902-1980)はポルトガルで最も成功した作曲家の一人です。彼は数多くの作品を書きましたが中でもポルトガルの伝承民話を元にしたバレエ作品で人気を集めまさに「国民的作曲家」として称えられています。このアルバムの「愚かな少女」と「愛の壁」はリスボンの人気ダンサー、ベルデガイオのために作曲されたもので溌剌とした音楽が魅力的です。中世組曲とリバテージョはバレエのための曲ではありませんがやはりどれも色彩的かつリズミカルです。リバテージョはリスボンの北東地域のタホ川流域の風景を描いた曲で舞曲と灼熱の夏の景観、そして農民たちの歌を描いています。(2013/04/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573095 |
クラシックにおいては、ドイツ・オーストリア以外の土地の作曲家は、どうしても知名度も評価も、割り引かれがちになります。演奏時間40分超という規模を誇る交響曲2番は、ポルトガル古典派の雄・ボンテンポもそんな被害者の一人だということを示す好例といえましょう。いかにも古典派らしい、均整のとれた形式の中に、ロマン派の先駆けを示すようなドラマティックな曲想を交えながら(例えば冒頭の短調による序奏部など)、上品に楽曲を纏め上げていく手腕は、知名度に勝る同時代人達に十二分に伍していけるものといってよいでしょう。第1番は規模はやや小さいですが、機知も豊か、終楽章の疾走感などには素晴らしいものがあります。(2004/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557163 |