エトリンガー, リヒャルト
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凍てつくような寒さの中、濃い霧がたちこめる荒れ果てた湖面を、静かに泳ぐ一羽の白鳥・・・。弦楽器のくすんだ音色に包まれて、切々と歌われるイングリッシュ・ホルンが印象的なシベリウスの「トゥオネラ(黄泉の国の意)の白鳥」は、下敷きとなったフィンランド神話そのままの視覚的イメージが、眼前に現れるかのようでありながら、単なる描写音楽に堕すどころか、聴くものの心にどこまでも深く染み入るかのような名作です。対照的にドビュッシーのカプレ編の「月の光」は、イメージそのままのセミ・クラシック風なアレンジかもしれませんが、これはこれで安心して楽しめるものです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556609 |
まずはパッヘルベルの「カノン」を御紹介。いわゆる耳タコ名曲の一つですが、ここでは演奏の素晴らしさに注目です。飾り気が控えめなところと、息の長いクレシェンドによるじっくりとした盛り上げがよくマッチして、意外なほどフレッシュな魅力を醸し出しています。ややマイナーな名曲としてチャイコフスキーの「メロディー」とゴダールの「子守歌」が必聴です。両曲ともオーケストラ伴奏のヴァイオリン独奏により、美しいメロディーが心ゆくまで歌われます。前者のむせびかえるように甘く切ない懐かしさ、後者の洒落っ気たっぷりな寂寥感と優しさ、ともに心暖まる安らぎを与えてくれます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556601 |
フォーレは通好み度の高い作曲家の一人として名を馳せますが、彼の「パヴァーヌ」の妖しいまでの美しさは万人を感動に誘います。荘重な歩みを持つピチカートの伴奏の上で、対旋律と幻想的な和声と絡み合いながら歌われる旋律の典雅さは、天上的ですらあります。また「アダージョ・ブーム」は去りましたが、アルビノーニやマルチェルロの「アダージョ」を初めとする「バロック通俗名曲」もやっぱりいいものです。古楽器演奏の趨勢は高まる一方ですが、この曲に代表されるロマンティックな味付けによるバロック演奏は、これからも人々の心の糧となり続けるでしょう。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556603 |
まずは地味でも心に滲みるような哀愁系バロックの傑作2曲にご注目下さい。各ソロに与えられた微妙な性格の違いが面白い、3つのヴァイオリンのための協奏曲の第2楽章は、量と質を兼ね備えた多作家・テレマンの最高傑作の一つといってよいでしょう。そしてヴィヴァルディのピッコロ協奏曲のなんと清冽なこと! ワンパターンと揶揄されがちなヴィヴァルディですが、突き抜けるような高音のメロディーには真に胸に迫るものがあり、驚かされます。一方コテコテのロマン派指向の方には、ドヴォルザークの甘くてちょっぴりハズカしい「母が教えてくれた歌」がお薦めです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556608 |
当盤はややマイナーで秘曲度の高い名曲が多いのが特徴で、その筆頭となるのがラフの「ノットゥルノ」です。単純なリズムにのった口ずさみやすいメロディーが、様々な装飾に彩られて歌われますが、特に「必殺の対旋律」を伴う部分は、まさにお手本通りの名曲です。他にもほんわかするような暖かさをもつグノー、ヒンヤリとした冬の朝の空気を感じさせるようなシベリウス、さらには「これが小学校でピコピコ吹いていた楽器?」と思うような雄弁さで歌い上げる、サンマルティーニとテレマンのリコーダー曲二題など、多彩な楽曲をお楽しみ下さい。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556604 |
(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550950 |