グロット, ウーヴェ
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ウィーン生まれの作曲家、ディッタースドルフは極めて多くの作品を残しましたが、ほぼ同時代のハイドンに比すと、その僅かな古臭さのゆえか、無視された存在になりがちです。しかし実のところその作品は、ハイドン顔負けの新奇性が聴くものを驚かせるほど、フレッシュな魅力に溢れています。「感情の戦い」の「狂気」や「憂鬱」といった楽章で半音階的進行を交えながらの暗い響き、「作曲家の錯乱」(凄いタイトル!)冒頭での激しいシンコペーションには、ドッキリするものがあります。一方舞曲調の曲が中心ということもあり、明るい楽章はどれもウキウキするような音楽です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553975 |
ハイドンやモーツァルトと同じ時代に活躍し、同じように交響曲(シンフォニア)を量産したディッタースドルフ、やや貧乏クジの忘却された存在になりがちですが、ちゃんと優れた曲も残していて、この盤ではト短調シンフォニアが特に要注目です。ト短調交響曲というと、モーツァルトの2曲と意識、無意識に比較してしまうのはどうしようもないところですが、さすがに第40番(大ト短調)にはやや旗色が悪いにしても、なかなかどうして立派な作品です。両端楽章の疾走感や展開部での転調の連続など聴かせどころはしっかりしており、第25番(小ト短調)には優に匹敵するのでは!?(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553974 |
ハイドンのフルート三重奏曲の第16番と言われても、メロディが頭に浮かんでこないのではないでしょうか?ハイドンのトリオと言えば、大抵はピアノ三重奏曲であり、その主役はピアノで、ヴァイオリンが追従、チェロが申し訳程度のメロディを奏でるものが普通です。しかし、これらのフルート三重奏曲は、フルートに主役の場が与えられています。なぜここで彼がフルートを選んだのかの理由は不明ですが、イギリスの貴族たちにフルートをアピールする必要性があったからかもしれません。とは言え、自筆稿のほとんどが失われてしまい、作曲時期の確定ができないうえ、のこれらの作品は他の作曲家の名前で出版されていたり(ハイドンの名声にあやかったらしい)と、なかなか出所を示す手がかりもないというものです。しかし曲を聴いてみれば、どの曲からも「真の天才の証」が感じられることでしょう。この3曲には、既にピリオド楽器の演奏も存在しますが、ここではモダン楽器で、現代的なアプローチによる演奏をお聞きいただけます。ハイドンの室内楽曲、いや全作品がが、まだ一般的な地位を獲得していない理由の一つには、もしかしたら作品数が多すぎるせいもあるかも知れませんね。ちなみに第16番の冒頭は、あの有名なモーツァルトの作品にそっくりです。(2012/01/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572667 |
人類における「最も古い楽器」の一つとして認知されているフルートはもともと“空洞の管に息を吹きつけて発音する楽器”を指し、縦笛、横笛の区別はありませんでした。しかし、いつからか横笛のことをフルートと呼ぶようになり、19世紀半ばの楽器製作者テオバルト・ベームが改良したことで、更に進化した楽器に変貌。正確な音程と優雅な姿を備えた人気の楽器になったのです。このアルバムではバッハ時代の作品(まだキー装置は備えていない)からドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」といった近代の作品までを収録。フルートのエレガントで美しい響きが存分に味わえる楽しい1枚となっています。(2019/03/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.578175 |
今日までパリのホールや楽器メーカーに名を残し、存命当時は出版でも名を馳せたオーストリア出身のプレイエルは、何よりも作曲家として特別な存在でした。ハイドンに見出され、19世紀前半にはベートーヴェンを凌ぐ知名度を誇ったのです。ここで聴ける3つの交響曲のうち、まず「ハ長調」の2はプレイエルの最も美しい音楽です(歌詞付き版も出版されたほど)。「ヘ短調」の5、このリズム・パターン、どこかで聴いたような…そう、ベートーヴェンの「運命」ですね。実質的に長調の「ハ短調」の12の猪突猛進ぶりは聴き物、これはハイドンが気に入るわけです。(2000/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554696 |
ベートーヴェンの友人でもあり、良きライヴァルでもあったフンメル。とは言え耳の疾患により早いうちにコンサートの舞台から降りてしまったベートーヴェンと違い、フンメルは1830年代に至るまで演奏家としての名声も保っていました。彼の即興性と超絶技巧は当時高く評価され、特にオペラの名旋律をうまく取り入れた華やかな作品は人気が高く、この作風は若きショパンにも多大なる影響を与えたのです。NAXOS期待のピアニスト、ヒンターフーバーの妙技をご堪能ください。(2008/02/06 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557845 |
フンメルと言えば、あの「トランペット協奏曲」やピアノ曲と相場が決まっていましたが、実は彼の声楽曲が21世紀に入って、ちょっとしたブームなんです。ハイドンがエステルハージ宮廷の音楽長を務められなくなった頃、彼は後継者の一人としてフンメルを推薦、そしてフンメルは宮廷のために声楽曲を書くことになります。ナクソスが当盤でお届けする2曲「荘厳ミサ曲」(初録音)も「テ・デウム」も、ハイドンの同名作品に勝るとも劣らない、輝かしく個性溢れる音楽であり、フンメルがハイドンの正統的な後継者であったことがおわかりいただけるでしょう。ニュージーランドの合唱の優秀さが、演奏の価値をいっそう高めています。(2004/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557193 |
18世紀後半のウィーンで最も知名度を誇っていた音楽家の一人、レオポルト・ホフマン。彼は1772年からシュテファン大聖堂の楽長を務め、モーツァルトがこの聖堂の副楽長に任命されたのも、ホフマンからの要請があったためでした。しかし、没後は急速に忘れられてしまい、交響曲や協奏曲などの膨大な作品はほとんど演奏されることがありません。NAXOSでシリーズ化されている13曲残されたフルート協奏曲は、楽器の持ち味を生かした優雅な旋律に彩られており、時にはハイドンの作品と誤って伝えられるほどの高い完成度を持っています。第1集(8.554747)と第2集(8.554748)では日本のフルート奏者、瀬尾和紀がソロを務めましたが、この第3集ではドイツ出身のウーヴェ・グロットがソロを担当しています。(2019/08/30 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573967 |
ニュージーランド生まれの作曲家、マックロードの楽しい3つの作品です。「皇帝とナイチンゲール」はよく知られているアンデルセンの物語をテキストにした朗読劇です。本物の鳥と機械の鳥に優劣をつけるという愚かな行為に対して、生きているナイチンゲールは文句も言わず、皇帝に生きる希望を与えるという物語で、ストラヴィンスキーも同じ題材で作曲していることはご存知の通りです。このマクロードの作品、とてもわかりやすい音楽と、若干オーバーアクションなれども、聞き取りやすいナレーターで構成されています。他には、ニュージーランドの景色が目の前に広がるような描写的作品「3つのセレブレーション」と、ノリノリのピアノが縦横無尽に活躍する「ロック・コンチェルト」を収録。ご家族みんなでお楽しみいただける内容です。(2011/11/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572671 |