ユロフスキ, ミハイル(1945-2022)
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他のスカンジナヴィア諸国と比べて影の薄いスウェーデン音楽ですが、cpoファンの皆さんならラングストレムやペッテションはもうお馴染みでしょう。ここにご紹介するペッテション=ベリエルは、ピアノ小品や民謡風の歌曲で知られていますが、5曲の交響曲や4曲のオペラなど大曲も数多く作っています。交響曲第2番は、父の影響で古代ギリシャ・ローマの文学や哲学に強い関心を持っていたP.Bが、南国への熱い思いを込めて作曲したもので、北国の若者のギリシャへの旅を標題的に描いています。実は、作曲当時P.Bはドイツより南へ行ったことがなく、初めてイタリアを訪れたのは、その10年後のことでした。空想の中で膨らんだ南国への憧れが、この交響曲を一層美しいものにしたのかもしれません。ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスも、心の込もった夢見るような美しい作品です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999564-2 |
現在、ロシア国立交響楽団の芸術監督を始めとして、世界中で活躍している指揮者ユロフスキ。彼はロシアでも有数の音楽家一家の出身であることは良く知られています。このアルバムに収録されているのは、彼の祖父の作品であり、指揮をしているのは父親です。祖父ウラディーミル・ミハイロヴィチ(1915-1972)はショスタコーヴィチやカバレフスキの少し後の世代の作曲家であり、やはりミャスコフスキーから作曲を学んでいます。1938年以降、独立した作曲家として活動し、幅広いジャンルの作品を書いています。表現的で壮大な作品は時にメロディアスであり、また少しだけシニカルです。最近復興が進むヴァインベルクと同じくらい興味深い作曲家であり、こちらももっと聴かれてもよいでしょう。(2015/05/27 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777875-2 |
レスピーギ(1879-1936)の幻のオペラである「マリー・ヴィクトワール」は、1912年から13年頃に完成、1915年に初演が予定されながらも、政治的混乱に巻き込まれ結局それが叶わず、2004年までお蔵入りとなっていた作品です。フランス革命時代を舞台とし、台本もフランス語によるものです。パリの貴族の妻であるマリーと、彼女の夫モーリス、その友人クロリヴィエールの愛憎に、フランス革命特有の動乱が齎す熱気を絡めた物語は、レスピーギの華麗な音楽を得たことで、素晴しい色彩と劇的な表現力を帯び、息を飲むような迫力で展開していくのです。タイトルロールを歌うタケシャ・メシェ・キザールは2歳から舞台に立っていたという「新人」ソプラノです。(2012/11/21 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777121-2 |