ムック, カール
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1901年以降、30年間バイロイトに君臨したムック。なかでもパルジファルの演奏は、「唯一にして究極」あるいは「この時代、あの時代ではなく、すべての時代の『パルジファル』」と絶賛されたのでした。ワーグナーの後期作品で顕著な「無限旋律」は、ともすれば骨格を失ったただの流れになる危機をはらみますが、ムックは作品の構成や主題の関連を隅々まで見据え、あたかも作品全体を大伽藍を構築するかのように演奏したのでした。激昂することなく、しかし粛々たる情熱に満ちたムックの棒さばき。バイロイト、ベルリンでの録音による集成版で、残念ながら第2幕が一部しか収録されていませんが、ワーグナーの演奏史上、金字塔を打ち立てたものとして、音楽史的にも要チェックの1枚です。またムックと同時代にメトで活躍し、パルジファルをメト初演したヘルツによる管弦楽組曲も収録されています。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110049-50 |
ロマン主義の潮流が色濃く残る20世紀初期、楽譜の尊重を旨とし、そこから引き出された感情を直裁に伝えることに心砕いた指揮者こそ、ムックに他なりません。彼のこうした姿勢は、一見、ワーグナー主義と最もかけ離れたものに見えがちですが、ムックが実際に作り上げた音楽は、ペダンティックなものでも、無味乾燥なものでもありません。スコアのみから引き出した十分に説得力を持つことの証拠を、ワーグナーの代表的作品に聞き取ることができる一枚です。(2002/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110858 |