ニケ, エルヴェ
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【生々しい18世紀式の迫力そのままに響く、ヘンデルの充実傑作群!】ヘンデルの合唱曲の中でも、金管や打楽器を交えたオーケストラが壮麗な響きを作り出す大作はロマン派時代にも人気が高く、19世紀にも多くの作品が蘇演され評判を呼んでいました。その迫力はヘンデル生前の演奏様式に立ち返っても有効なだけでなく、時に現代楽器演奏をも凌ぐインパクトさえ与えうるものであることを、欧州古楽シーンの最前線をゆく才人エルヴェ・ニケがありありと伝える痛快な名演が登場します。『メサイア』作曲の2年後、オーストリア継承戦争中の英国軍勝利を祝して書かれた1743年の『デッティンゲン・テ・デウム』と、英国王室の式典で今なお演奏される「司祭ザドク」をはじめとする『戴冠式アンセム』(1727年、ジョージ2世の戴冠式のために作曲)のカップリングですが、注目は初演時に近づけた編成の大きさ! 総勢35名の合唱、コントラバス2を含む弦20名、2パートのオーボエ各5にファゴット6、トランペット8にティンパニ2組という大編成を採用。金管には18世紀流の指孔なしナチュラルトランペットの名手マドゥーフ、木管には『王宮の花火の音楽』録音から楽器再現も含めてニケの協力を続けるジェレミー・パパセルジオーら、最前線の名手たちが加わっての演奏はまさに圧倒的。古楽器ならではの響きを伴うファンファーレの痛烈な迫力から、合唱と器楽の玄妙な交錯まで、聴き手をはっとさせる強い存在感の解釈がそこかしこに詰まっています。ニケとヘンデルの相性の良さを改めてよく示す新時代の名盤です。(2022/08/26 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA868 |
いくつかの器楽曲の録音だけで辛うじてその名を知られているボワモルティエ、実は18世紀フランスでは稼ぎの良い流行作家でした。初演後二百年近く埋もれ20世紀後半によみがえった幻の傑作がこの作品です。名技性が要求される上に流行作家らしい直接的な感情表現の楽しさが魅力で、復権著しい声楽付きフランス・バロック音楽の中でも特に注目すべき作品の一つです。日本人が登場するのも我々には必聴モノ。唯一の全世界発売盤がこの価格で実現するのはナクソスだけです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553647 |
耳新しくて楽しいバロック音楽を探している貴方にぴったりの一枚をご紹介します。18世紀フランスで活躍したボワモルティエは史上初の「作曲だけで生計を立てた」作曲家の一人、当時の聴衆にウケて売れたからですが、支持された理由の一つが楽器の組合せの妙。それは当盤を聴けば分かります。今日のオーケストラを聴き馴れた私たちには新鮮で奇妙な響き、これが田舎っぽくもあり、実にいい味を出しています。ミュゼット(フランスのバグパイプ)と鍵盤楽器ハーディー・ガーディーがサウンドの秘密。しかも思わず踊りたくなる曲想。これは理屈抜きに楽しいです!(2000/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554295 |
【稀代の歌劇作曲家が綴った知られざる佳品群。世界初録音多数、ニケと名歌手たちによる名演】《ウェルテル》や《タイス》、《エロディアード》など、ベル=エポック期を代表する傑作歌劇で知られるマスネ。オペラ以外にも管弦楽のための組曲やピアノ協奏曲、無数の歌曲やピアノ曲など、その作曲分野は多岐にわたりますが、歌劇場での大成功が災いしたのか、オペラ以外の作品の多くは正当な評価を受けることなく、作曲家の歿後は忘れ去られたままになっていました。19世紀フランスの知られざる音楽の復権に尽力してきたPalazetto Bru Zaneによりここに集められたのは、そうしたマスネ作品の未知領域でも特に光の当たる機会に恵まれていなかった管弦楽伴奏付の歌曲。オペラ偏重の過去を見直し芸術性の高い音楽会への嗜好が育まれつつあった19世紀末のフランスでは、オーケストラ演奏会に歌手が客演する時に好適なこの曲種の需要が急速に高まり、人気作曲家マスネもそれに敏感に対応したのでした。彼が生前にオーケストラ編曲した自身の歌曲を中心に幾つかの管弦楽作品も交えた、収録曲の大半が世界初録音という嬉しい選曲を指揮するのは、古楽器演奏の最前線から世に現れ、最近はフランス19世紀作品でも注目すべき実績を上げ続けているエルヴェ・ニケ。歌手陣もフランス語圏を中心に欧州歌劇界を賑わせている俊英揃いの布陣で、精鋭パリ室内管弦楽団も精緻な音作りで個々のオーケストレーションの魅力を最大限に引き出してゆきます。同レーベルの常通り充実したライナーノート(英・仏・独語)も魅力です。(2022/06/24 発売)
レーベル名 | :Bru Zane |
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カタログ番号 | :BZ2004 |
【「愛の喜び」の作者として人気絶頂をきわめた名匠、晩期の充実作!鬼才ニケの圧倒的解釈で】ヴェルサイユ宮殿が推進するフランス音楽復興プロジェクトは、現代において滅多に名前が知られていない作曲家の復権にも大きな貢献を果たしつづけています。予算をかけて録音に踏み切るということは、知らしめる意義がそこにあると関係者一同が認識してのこと。秘曲発掘に実績ありのエルヴェ・ニケが新たに録音した今回のアルバムもまさにそうした実績に連なる1枚と言ってよいでしょう。この指揮者が手がけてきた知名度の低い作曲家たちのアルバムをひとつでもご存知の方なら、その意味は十二分にご理解いただけるに違いありません。マルティーニという名の作曲家は18世紀に何人かいますが、ここに登場するのは不滅のヴォーカル・ナンバー「愛の喜びPlaisir d’amour」を書いたことで知られるフランス随一の人気オペラ作曲家。マルティーニというのは筆名で本人はバイエルン生まれのドイツ人ですが、1765年にパリに出て以来飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を得、王室にも愛されながら革命期にも迫害を避けつつ第一線で活躍、あまりの人気にメユールやカテルら同時代人たちに妬まれ歌劇界を追われたものの、教会音楽で根強い支持を得ました。『レクィエム』はナポレオン治世下で書かれながら、王政復古後ルイ16世の遺骸再埋葬時に演奏され注目を集めた傑作。バス独唱の活躍もさることながら、充実した金管の響きなどピリオド楽器でこそ真価のわかる音楽内容には、まさにニケという解釈者が絶好というほかありません。(2020/04/24 発売)
レーベル名 | :Château de Versailles Spectacles |
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カタログ番号 | :CVS022 |
【貴重な全曲盤、ニケとフランス古楽界を代表する歌手たちによる待望の録音!】ヴィオールの比類ない名手として名を馳せたフランスの作曲家マラン・マレは、王室楽団でオペラ指揮者としても活躍。1693年にはジャン=バティスト・リュリの後を継いで王室音楽総監督の座にあった息子ルイ・リュリとの共作で《アルシード(エルキュールの勝利)》を作曲、その後《アリアーヌとバッキュス》(1696)、《アルシオーヌ》(1706)、《セメレ》(1709)と3編の抒情悲劇を独力で完成させ、オペラを書く手腕でも高く評価されました。18世紀以前のフランス・オペラ蘇演に確かな実績を持つ鬼才エルヴェ・ニケによる今回の録音は、リュリ亡き後の歌劇作曲家としてマレが本格的な歩みを始めた重要作でありながら全曲録音に恵まれてこなかった《アリアーヌとバッキュス》の全貌に触れられる待望のプロジェクト! ミノタウロス退治の恋人テーセウスに去られ悲しむアリアーヌに迫る酒神バッキュスの物語で、同じパリを沸かせたルーセル作品を130年以上先取りする名品をダイナミックに聴かせます。抜群の心理表現を見せるヴェロニク・ジャンス、21世紀のフランス歌劇界で圧倒的な活躍をみせるマティアス・ヴィダルと活躍目覚ましいファン・ヴァンロイによる表題役の鮮やかな歌唱もさることながら、二人のテオルボ奏者が加わる豪華な通奏低音勢をはじめ、1700年頃のパリ・オペラ座の編成を忠実に再現したオーケストラも存在感抜群!ALPHAレーベルの真骨頂ともいうべきバロックオペラ録音です。(2023/03/24 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA926 |
【ニケの手によって史上初めて上演された幻の1778年版、「グルック後」のリュリ改訂稿!】リュリ最晩年の傑作であり、長年タッグを組んだ詩人キノーと最後に完成させることが出来た歌劇《アルミード》。1686年の初演以降、オペラ座の上演の柱として長く君臨し続けましたが、流行の変化もあり1766年を最後に舞台に掛けられる機会はなくなりました。折しもウィーン皇室から輿入れしてきたマリー=アントワネットの招きで、パリではグルックが新しいフランス語オペラの王者として君臨しつつあった頃。1777年にはリュリ作品をさしおいてグルックが新版《アルミード》を書き成功を収めていました。しかしフランス国粋派のなかにはグルックに猛反発する勢力もあり、彼らは1770年にヴェルサイユ王室歌劇場落成記念で上演された《ペルセー》(ニケによる1770年版の録音あり/ALPHA967)のように、リュリ作品を新時代に合わせて改稿することで復権をねらいます。当時パリ・オペラ座で活躍していたルイ=ジョゼフ・フランクール(長命作曲家フランソワ・フランクールの甥)による改稿ではクラリネットやホルンなど、古典派時代のフランスならではの楽器が効果的に用いられ驚くほど新鮮な響きでありながら、リュリ作品の魂はそのまま生きた独特の仕上がりになっています。しかしこの改訂版は未完に終わり上演はされず、そのまま忘れ去られてしまいました。フランスの埋もれた名作を蘇らせることに定評あるエルヴェ・ニケが、史上初めてこの版による上演を行い、その後録音されたのが今回のアルバムです。手つかずだった第5幕第3場以降は、音楽学者ブノワ・ドラトヴィツキとジュリアン・デュブルクが周到に補筆。歌手陣もジャンス、メヘレン、クリストヤニスほかというこの上ない豪華な面々を揃え、作品の真価を問う素晴らしい演奏となりました。またオリジナル版から100年の、フランスに於ける音楽事情の変化を聴くことが出来る点でも、たいへん貴重な録音と言えるでしょう。フランス語のリブレットとその英訳、多くの資料画像を掲載した80ページ以上におよぶカラーブックレット付き。(2020/08/28 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA973 |
イタリアの貧しい家に生まれながら、フランスに渡った後は太陽王ルイ14世の庇護の下、音楽界を牛耳ったリュリ。オペラやバレエなどと並んで代表作とされる宗教的声楽曲、光輝く「テ・デウム」と悲劇的な「ミゼレーレ」などを収録した当盤は、リュリ入門に好適です。フランスの演奏家たちによる美演をお楽しみください。「テ・デウム」は作品の内容もさることながら、エピソードも有名です。当時の楽団の指揮は、長い杖で床を叩いて拍子をとるというものでしたが、この輝かしい傑作の指揮中、リュリは自分の足を突き刺し、その怪我がもとで死亡したのです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554397 |
太陽王ルイ14世の庇護のもとで権力をふりかざしたリュリ作曲のグラン・モテ(合唱と管弦楽のための規模が大きめの宗教的作品)の第2集です。確かに1のように力強い作品もありますが、ここではメランコリックで悲劇的な感情、沈思するような音を聴くことができます。有名なグレゴリオ聖歌の旋律を歌う男声ソロに導かれる「怒りの日」に一貫する切々とした情感には心を打たれます。これはルイ14世の妻の葬儀のために作曲されたのですが、その場で続いて演奏された「深き淵より」も沈み込むような前奏以下、聴き手の涙を誘う音楽が続くのです。(2000/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554398 |
大好評の第1、2集に続く、フランス・バロック音楽で一時代を画したリュリの大規模な宗教的声楽曲グラン・モテ集の3枚目です。3曲のグラン・モテは、いずれも独唱者たちと5声の合唱及び5声の管弦楽のための作品。6と10の2曲は3人の独唱者と通奏低音のために書かれ、プチ・モテに分類されます。いの一番に聴いていただきたい作品集とは言えませんが、ニケ率いる、まこと絶美の演奏ですから、リュリの合唱を伴う作品好きなら何枚持っていても損はありません。ルイ14世の庇護の下、権力をふるった史実を忘れさせる、ハートフルな作品群です。(2000/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554399 |