ラタス・デル・ビエホ・ムンド
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【謎多き16世紀ネーデルラント楽派の奥深さを、多彩な解釈で変幻自在に!】ルネサンス期の音楽を、旧来の慣習にとらわれない自由な演奏スタイルで解釈してゆく新世代の古楽アンサンブル、ラタス・デル・ビエホ・ムンド(スペイン語で「旧世界の鼠」の意)。彼らの快進撃を追う古楽レーベルRameeから、16世紀半ばに刊行された多くの曲集にその名が現れながら正体が今なお謎に包まれている作曲家ジョスカン・バストンの作品集が登場。ネーデルラント出身でおそらくはクレメンス・ノン・パパやヴィラールトなどと同世代と考えられているこの作曲家は、ヨーロッパ各地にその名を轟かせ、遠くポーランドにまで活動の足跡を残しました。その作品はファレーズやスザートなど、活版楽譜印刷初期の重要な曲集編纂者たちが折に触れ曲集に収録しており、この作曲家が当時広く人気を誇っていた様子が窺えます。当時の宮廷音楽世界で地域を問わず愛されたフランス語による多声シャンソンの他、ここではバストンの出身地フランデレン地域の言葉であるフラマン語(ベルギーのオランダ語)やラテン語の小編成楽曲も収録。ガンバ二つと撥弦楽器を巧みに使い分けた器楽伴奏で独唱・重唱を彩りながらの演奏は、ア・カペラ解釈だけでは見えてこない精彩鮮やかな16世紀音楽の魅力を緩急自在に伝えてやみません。16世紀ネーデルラント楽派の音楽全体をも捉え直すきっかけになりそうなアルバムです。(2022/07/08 発売)
レーベル名 | :Ramee |
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カタログ番号 | :RAM2103 |