クラフト, ロバート(1923-2015)
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ムズイ・ツマラン・ワケワカラナイの三重苦と、とかくシェーンベルクの無調作品を敬遠しがちの方に、格好の入門編となるのが当盤といえましょう。「セレナード」は、完全な十二音技法に到達する一歩手前の作品ですが、ギターやマンドリンが絡む編成の面白さや、各曲のタイトルどおりの分かりやすい性格付けが、格好のガイドとなります。実はフルトヴェングラーが初演の指揮をしている「変奏曲」は、完全に12音技法で書かれており、作曲技法、超大編成のオーケストラの取り扱いとともに、精緻を極めています。BACHのテーマ(変ロ-イ-ハ-ロ)のような、耳慣れた動機が出てくるのも面白いところです。(2006/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557522 |
音楽の発展過程の節目ごとに現れた天才たち。シェーンベルクは明らかにその一人ではないでしょうか。無調なり十二音の音楽は、ただ気持ち悪いだけと受け取る聴き手も多いのですが、「月に憑かれたピエロ」こそ、こういう世界を表現するために無調音楽は存在しなければならないのだと納得させられる、音楽史上に残る、スペシャルな名曲なのです。作品番号で「月に~」の前後になる声楽曲2曲と、調性音楽を極限まで拡大した「室内交響曲第1番」とをカップリング。スペシャリストであるクラフトの演奏でお届けします。クラフト自身による英文曲目解説付き。Koch Internationalレーベルの再発売盤です。(2007/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557523 |
ストラヴィンスキー(1882-1971)の新古典主義を代表する作品「放蕩息子のなりゆき」は、かなり理不尽で夢見心地な内容なのですが、多くの演奏家たちを魅了してきたことでも知られ、最近では、あの大物指揮者アーノンクールでさえが振ってしまったことで話題となりました。このクラフトのものは様々な演奏の中でもきわめてオーソドックスな解釈として知られるものです。各々の登場人物のキャラの立ち具合、チェンバロまでを含んだ妙に整った音楽。作曲家と実際に親交のあったクラフトならではの説得力ある音作りは、まさに「安心して聴ける」アブナイ音楽と言えるでしょう。(2009/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660272-73 |
とにかく「結婚」はオドロキの作品です! 独唱に合唱、17の打楽器にピアノ4台!という編成だけでビックリですが、その編成から常人の想像を遥かに絶する面白い響きを引き出した、ストラヴィンスキーの天才性にはまさに驚愕です。ロシア語の歌詞を最大限に活かした生命力溢れるリズム、各種楽器の特質と様々な音域による声質を巧み織り込んだオーケストレーションの妙、こんな面白い作品があってよいのか!と思ってしまいます。引き締まった明快な響きで、ドラマティックな盛り上げにも事欠かない「エディプス王」とともに、三大バレエだけではないストラヴィンスキーの、恐るべき守備範囲の広さを見せつけられる思いがします。(2005/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557499 |
ストラヴィンスキー(1882-1971)晩年の愛弟子であり、シェーンベルクとも親交のあった作曲家、指揮者ロバート・クラフト監修のストラヴィンスキー作品集も、これで第12集となりました。ヴァイオリンとピアノの対照的な音色が楽しめる「協奏的に重奏曲」、亡命先のアメリカでロシアを思い書かれた「2台のピアノのためのソナタ」、ストラヴィンスキーの葬儀の際に演奏された「レクイエム・カンティクルス」、聖書から題材が取られた劇的な「アブラハムとイサク」、ストラヴィンスキーの最も感動的な作品のひとつ「悲歌」。チャイコフスキーの作品の編曲である「青い鳥」と、なんともヴァラエティ豊かな選曲です。器楽曲ももちろん素晴らしいのですが、何と言っても大規模な作品が見事です。(2011/06/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557532 |
ハイドン、モーツァルトから続く交響曲という形式を用いつつも、その音色もリズムも全く独自に味付けをこらした「新古典主義」の名曲2曲を中心に収録。戦乱のさなか1938~40年に書きあげられた「交響曲ハ調」の機能的な美しさと、1942~45年に書かれた荒々しいリズムと協奏曲的な面を持つ「3楽章の交響曲」。その曲想の対比と、計算されつくした構造には思わず舌を巻くほかありません。輝かしい名演として知られる2枚の録音からの再編集盤です。(2009/03/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557507 |
どうしても管弦楽曲や器楽曲の後に置かれるのですが、ストラヴィンスキーという人物の全体像を知るために欠かせないのが合唱を伴う声楽曲です。当盤は声楽曲の名作を集め、その魅力を味わうには格好の一枚。もちろん、ストラヴィンスキーの専門家クラフト指揮というのも推薦点です。代表作は「詩篇交響曲」で、伝統的な意味での交響曲というよりはカンタータ的。初期の「春の祭典」のようなダイナミズムは全く見られないにも関わらず、人気曲の地位を不動のものとしています。木管楽器を伴い、透明感漂う「ミサ」、無伴奏による敬虔な「3つのロシア聖歌」、乾いた「カンタータ」や「バベル」。ストラヴィンスキーならではの境地に、貴方は惚れるかもしれません。MusicMasters(その他)とKoch International(詩篇交響曲)レーベルの再発売盤です。(2006/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557504 |