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ザイトラー=ヴィンクラー, ブルーノ(1880-1960)

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    ウィンナ・オペレッタ名唱集(1927-1949)

    1927年から49年まで、SP時代後期の名歌手たちが歌うオペレッタの名曲を集めたものです。ドイツ・オーストリアではオペラとオペレッタの区別は厳然たるもので、《こうもり》を除くと、絶頂期のオペラ歌手がオペレッタの小さな舞台に立つことはまずありませんが、有名曲を演奏会や録音用に歌うことはよくあります。ここではそうしたレコード用の「特別あつらえ」の録音と、リヒャルト・タウバー(1891-1948)のように、自ら望んでオペレッタの世界に身を投じた名歌手たちの録音との双方を楽しむことができます。(山崎浩太郎)(2003/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110292

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    エルナ・ベルガー:声の肖像(1934-1949)

    ドイツ語圏で活躍したコロラトゥーラ・ソプラノは、日本でも根強い人気を持っています。初期のシュヴァルツコップはもちろん、リタ・シュトライヒ、エリカ・ケートなどが50~60年代に人気を得ました。エルナ・ベルガー(1900‐90)は彼女たちの先輩格で、大きな影響を与えた存在です。ベルガーの時代のコロラトゥーラはモーツァルトだけでなく、ベルカント・オペラや《椿姫》などの主役もドイツ語で歌いました。もちろんアリアだけでなく全曲を歌劇場で歌ったのです。ベルガーの歌に澄明さと可憐さだけでなく、懐の深さが感じられるのはそのためでしょうか。(山崎浩太郎)(2003/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110733

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    ベニャミーノ・ジーリ - ミラノ・ベルリン・ローマ録音集(1941-1943)

    20世紀前半のオペラ界を支えた立役者たちは、そろって美声の持ち主と決まっていました。ディクションに多少難があっても、ハイCが決め手にならなくても、彼らの甘い声と個性あふれる叙情味豊かな歌い回しは、「声の芸術」を楽しみたいという聴衆の心を強くつかんでいました。そういった歌手たちがひしめき合う時代において、ひときわ美声で名をはせたのがジーリです。朗々と響き渡るフォルテシモは言うに及ばず、地の声を生かしたピアニシモ~ソット・ヴォーチェの美しさは、他の男声歌手たちと一線を画すものでした。このCDの1曲目に収録された「フィデリコの嘆き」の、細くしかし途切れることのない絹糸のような唱法は絶品です。(2005/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110272

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    ベニャミーノ・ジーリ - ベルリン・ミラノ・ロンドン録音集(1936-1938)

    40代半ばを過ぎたジーリは、生来の柔らかい歌い口に加え、力強さと円熟した充実感も増し、まさしく黄金の声を響かせていました。このCDではカンツォーネなどのポピュラー名曲を多く収録、当時圧倒的な人気だったジーリがいかにイタリア国民を熱狂させていたかを改めて思い起こさせてくれます。また「ジョヴィネッツァ」と「ローマへの讃歌」というファシスト党に利用された歌もジーリ人気を当てこんだもの、大戦前夜の空気を今に伝える貴重な時代の証言でもあります。(2005/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110270

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    R. シュトラウス:楽劇「サロメ」(ゴルツ/パツァーク/ケニー/ブラウン/ウィーン・フィル/C. クラウス)

    「扇情的」「センセーショナル」・・・とかくサロメが評されるときは、あおり口調が目立ちますが、このクラウスの指揮にはそういったあざとさに該当する要素は見当たりません。あるのは自然体な音楽の流れと堅実な歌手陣の控えめな声の演出。後年の指揮者たちが傍若無人に行った過剰なデカダンスや、必要以上に淫靡な音楽演出がないため、一聴するとあっさりした演奏であるかのように思われがちですが、何度も聞き込むと、自然体ゆえにそこに潜む頽廃感や不気味さがじわりじわりと効いて来ます。「7つのヴェールの踊り」をボーナス・トラックのライナーによるものと聞き比べるのも一興です。(2005/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111014-15

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    レハール:オペレッタ「ほほえみの国」(2枚組)(アッカーマン/シュヴァルツコップ)(1953)/ボーナストラック:伝説的名歌手たちによるレハールのオペレッタ名演集

    ふと口ずさむことのできる美しいメロディーに乗せられた、心踊る楽しいストーリー展開・・・。従来のオペレッタはこの枠組みで作られ、聴衆を笑い和ませ、もっぱら楽しませる作品でした。その定義に対し、レハールは一石を投じました。オペレッタでは初めてハッピーエンドに終わらず、しかも重要な役柄であるミーは、「わたしの愛、あなたの愛」を涙を流しながら歌うという前代未聞の設定がなされています。オペレッタの軽快さの中に、人生のペーソスと哀愁を盛り込むことに最も成功した作品とも言えるでしょう。キャストを務めるのは、ウィーン訛りも粋なクンツを筆頭に、美貌の歌姫シュヴァルツコップフらと豪華絢爛で、音質も申し分ありません。(2005/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111016-17