アウリン四重奏団
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弦楽四重奏曲ト短調は、グリーグが静寂と精神集中を求めてフィヨルド沿いの寒村の小屋で孤独な生活を始めた直後の作品で、作曲に命を賭けようとする気迫が全曲に漲り、そこに民族音楽的な要素と北欧の大気を感じさせる清澄な響きが加わった傑作です。古典派の時代にすでに完成していた弦楽四重奏曲というジャンルへの挑戦は、グリーグにとって多大な困難を伴うものでした。出来上がった曲はオーケストラ的なテクスチュアを持ち、そのため悪態好きのハンスリックからは、「どこが弦楽四重奏なんじゃっ」とけなされる結果になりました。しかし、この曲がグリーグの最上の作品のひとつであることは間違いありません。ヘ長調の曲は未完成で、北欧の春の淡い日差しを思わせるような第1楽章と民族的性格の強いスケルツォから成っています。(2001/07/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999729-2 |
このアルバムが最初にリリースされた1990年代の終わり頃、ヨーロッパを中心に「頽廃音楽=ナチスによって禁止された音楽」の復興が始まりました。このブームに乗って、コルンゴルトを始めとした何人かの作曲家が完全に再評価されましたが、ブラウンフェルスは残念ながら、あまり注目を浴びることはありませんでした。しかし最近になってヨーロッパを中心に復興が進み、数多くのアルバムがリリースされています。この弦楽四重奏曲集も、ずっと廃盤になっていましたがブームの一環によって再リリースとなりました。後期ロマン派の作風による極めて美しい音楽です。/(2017/09/29 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999406-2 |