ヒュー, ティム
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20世紀イギリスを代表する巨匠ブリテンによる、シブい弦楽器のための協奏的作品2題です。両曲とも禁欲的・内向的で暗めの雰囲気に満ちていて、非常に高度な技巧が課せられた独奏パートが、オーケストラと一体となって緊張感に満ちた音楽を奏でていくのが特色となっています。もちろんシブいといっても必要以上に難解ということはなく、高音の用法が印象的でスピード感に溢れるヴァイオリン協奏曲の第2楽章、あるいはモノローグ風な展開の中で多彩な技巧が繰り広げられる、チェロ交響曲(作曲者と親交のあった大チェリスト、ロストロポーヴィッチに献呈)の終楽章などは、いかにもカッコいい音楽でもあります。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553882 |
現代では一般に有名な曲が「メヌエット」だけになってしまった感のあるボッケリーニですが、職人芸的旋律作家であった彼はチェロのために作曲する時が一番幸福だったようで、チェロ絡みの音楽の出来が特に良いのです。ここでイギリスの若き巨匠ヒューが全集録音に挑む協奏曲は、伸びやかなメロディーに彩られた佳品揃いと言え、この第1集では特に「ニ長調」が冒頭から最後まで絶品です。速い両端楽章で聴き手の耳を強烈に惹き付けるソロのカデンツァは、この録音のために作曲当時のスタイルを模して書かれたものです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553571 |
チェロのために作曲してる時が一番幸せだった作曲家、ボッケリーニのチェロ協奏曲集第2弾です。ナクソス価格であるだけでなく、若くして巨匠の位置を築いたヒューがソロをとるのが注目のシリーズです。どの曲も聴き手を包み込むような幸せな旋律と、高度な演奏技巧で彩られています。当盤収録の4曲は、チェロ協奏曲として特に有名なものではありませんが、いずれもボッケリーニならではの長所は十分に発揮されており、チェロ愛好家なら一度は聴いておきたいもの。例えば3のような爽快な終曲など逸品です。(2000/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553572 |
いくら素敵な作品でも、マイナーというレッテルを張られた作曲家の一流作品は、メジャー作曲家の二流作品と比べて、演奏頻度・評価の上でも損な役回りをさせられやすい存在です。が、そんな風潮に大いにノーを突き付けるのが当盤です。特にヴァイオリンとチェロの2つの楽器をソロとするト長調協奏曲は名作いえるでしょう。健康的で屈託のない楽想が過度に凝り過ぎない、といっても躍動感満点で、十分聴きごたえのあるソロのかけ合いの中で伸びやかに奏でられる音楽には、純粋な愉悦感が溢れています。毒気の多い音楽に慣れ過ぎてしまった貴方にこそ、是非お薦めの一枚です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554233 |
ホーフマンはハイドンの同時代人ですが、田舎・アイゼンシュタットで宮仕えをしていたハイドンは、都会・ウィーンで成功を収めていたホーフマンを妬むこともあったようです。この二人のチェロ協奏曲、今日の知名度ではハイドンの圧勝ということになりますが、ホーフマンの作品も紋切り風のところがあるとはいえ、抜け目なく巧みに書かれたなかなかのものです。しかもこの両者の作品、どことなく似た風情すら漂わせています。ハイドンがなぜホーフマンをやっかんだか、何やらその答えの一端が見えてくるような音楽です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553853 |
代表作「惑星」を聴いておわかりのように、ホルストの管弦楽曲は響きに宇宙的な広がりがあり、堪らない魅力になっています。そんな音の量の多い音楽と相性が良さそうな貴方にこの一枚をお薦めします。「惑星」ほど凄い曲があるわけではありませんが、聴いて損はさせません。民謡風の「狂詩曲」、自然描写に優れた「エグドン・ヒース」、若き巨匠ヒューのソロに金縛りの「祈り」、吹奏楽版で盛り上がる「鍛冶屋」。そして特に嬉しいのが録音僅少の「ベニ・モラ」、その終曲でフルートが短い音形を何と163回も繰り返す催眠術的効果をお楽しみください。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553696 |