アマルコルド
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タイトルでは「1600-1800年」の音楽集とありますが、ここは趣向を変えて、15世紀に遡り、この頃のハンブルクの教会音楽の純粋な美しさを楽しもうという1枚です。ヘルマン・レームツスマ財団の資金提供による「宗教改革以前の音楽の研究」に携わった北ヨーロッパの音楽学者ヴィアケスラフ・カルトソフニク博士は、ハンブルクの大学図書館を巡り、数多くのラテン語の原稿の断片を探したところ、この一連の祈りを「最も古く、完全な形で残存するドキュメント」と認め、ここにすばらしきアンサンブル「アマルコルド」によって実際の音として再現しました。素朴で飾り気のないモノフォニー(単旋律)の祈りは、時代を越えて深く人々の心に突き刺さるかのようです。(2011/01/26 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777604-2 |
トーマス・ミュンツァーは、16世紀ドイツの農民戦争の指導者として知られる宗教改革時代の宗教者。1519年にマルティン・ルターと知り合い、すぐにその信奉者となり、ツィヴィッカウで説教者となりました。しかし諸侯との融和を図っていたルターと次第に対立するようになり、やがてドイツ農民戦争の指導者として諸侯連合軍と戦いますが、その末に捕らえられ、処刑される運命を辿りました。困窮する民衆の側に寄り添い、その救済のために戦い、敗れ、命を落としたミュンツァーの処刑(1525年)から500年の記念の年に、この録音がリリースされます。ここには、ミュンツァーが教会の典礼改革の一環として創作した2つの作品が収録されています。これらは1523年と1524年に楽譜付きで出版されました。ミュンツァーは聖書の言葉や典礼のテキストをラテン語からドイツ語に翻訳して用いています。そのテキストを伝統的なコラールの旋律に乗せたシンプルで民衆にも親しみやすい典礼音楽となっています。トーマス教会の合唱団出身のメンバーで1992年に結成された5人組の声楽アンサンブル、アマルコルドは、ドイツにおける男性声楽アンサンブルの代表的存在。優れた声楽技巧と魅力的なステージパフォーマンスで世界中で高く評価され、これまでに世界15か国で2500回以上のコンサートを行ってきました。RaumklangやCARUSといったドイツのレーベルから数多くのCDをリリースし、国際的な賞も獲得しています。この録音では、高い技術と表現力、抜群のアンサンブル能力を誇るアマルコルドの歌唱が、ミュンツァーの素朴な音楽に色どりを加え、深い瞑想感を与えています。ルターと敵対したことで「悪魔」と呼ばれ、激しく非難され、忘れ去られていたミュンツァーの典礼音楽が500年の時を経て蘇ります。CDジャケット絵画:「説教するミュンツァー」(1527年に出版されたヨハン・リヒテンベルガーの著作「予言」所収の挿絵)(2025/05/16 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555700-2 |