柴田晶子
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バルトークの「ミクロコスモス」と対をなすかのようなタイトルを持つジョージ・クラムの「マクロコスモス」。4巻からなる大作で、第1巻と第2巻は内部奏法を用いたピアノ独奏、第3巻は2台ピアノと2人の打楽器奏者のための作品、第4巻はピアノ連弾曲として作曲されました。このアルバムでは第1巻から第3巻までが演奏されており、中でも第3巻はピアノ、打楽器それぞれ一人で多重録音を行うという試みがなされました。各曲はどれも暗示的な意味を備えており、奏者は時に歌ったり、叫んだりと言った演劇的な場面にも対応しなくてはなりません。ピアニスト清水美子は、ずっと昔からクラムの音楽に魅入られているといい、長い時を経てようやく実際の音になったこのCDには、世界を形造るさまざまなものと、彼女の熟成された思いが込められていると言えるでしょう。(2018/11/30 発売)
レーベル名 | :Kairos |
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カタログ番号 | :0015029KAI |