ウィーン国立歌劇場少年少女合唱団
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2019年5月25日に開催された『ウィーン国立歌劇場創建150年記念コンサート』。この記念すべき日を飾ったのがリヒャルト・シュトラウスの歌劇《影のない女》でした。1919年にフランツ・シャルクによってウィーン国立歌劇場で初演されたこの作品は、第二次世界大戦で破壊された歌劇場が再建された際の記念公演(1955年)ではカール・ベームが演奏、また1964年にヘルベルト・フォン・カラヤンが退任する際にもこの曲を演奏するなど、ウィーン国立歌劇場にとって非常に所縁の深い作品です。ティーレマンはリヒャルト・シュトラウスについて「私が直接会いたかった唯一の作曲家です」と述べるほど、シュトラウス作品に傾倒するだけあって、一見メルヘン風な物語に隠された複雑な登場人物たちの心情と、これを微細な表現で描き出したシュトラウスの色彩豊かな音楽を丁寧に紡ぎ出しています。グールド、ニールンド、ステンメをはじめとした現代最高の歌手たちの歌唱も見事です。(2020/04/24 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C991203 |
バーンスタインがワシントン・ケネディ・センターのこけら落としとJ.F.ケネディ追悼のために「ミサ」を書き始めたのは1970年。オーケストラ、合唱、児童合唱、18人の独唱者、ロックバンド、ブルースバンド、ダンサーなど、上演するためには総勢約200名を要するという、バーンスタインの個性が遺憾なく発揮された巨大な作品でしたが、翌年の初演の際に賛否両論を巻き起こし、その後なかなか上演の機会に恵まれることはありませんでした。この作品が書かれたのはベトナム戦争のさなか。神の存在に疑問を抱いたバーンスタインは、まずクラシック音楽とポピュラー音楽の境界線を外し、通常のミサ典礼文を歌い上げる合唱と、「平和が必要ならば祈るだけではなく、実行しなくてはいけない」とメッセージを発するロック歌手やブルース歌手の歌声を融合させるというユニークな方法を生み出しました。物語の進行役を務める司祭(=バーンスタイン自身でもある)はエレキギターを片手に苦悩をを歌い上げ、街の人たちが疑問を呈するなか、ボーイソプラノが清冽な声で希望を歌うという内容は、時にオーケストラだけではなく、電子楽器やドラムスを用いながら、さまざまな形で聴き手に迫ります。この演奏は、若きバリトン、ヴォイチェフ・ダイクが表現豊かに司祭役を担当、鬼才指揮者デニス・ラッセル・デイヴィスが全体をまとめ、混沌の中の苦悩や希望をくっきりと際立たせた見事な演奏に仕上げています。(2020/03/13 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5370 |