ヴェルディ四重奏団
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ヴォーン・ウィリアムズの全ての弦楽四重奏曲を収録したアルバム。演奏するヴェルディ四重奏団はヴァイオリニストのスザンネ・ラーベンシュラークを中心に1985年に創設されたアンサンブル。世界各地の音楽祭などで演奏した他、シューベルト、ブラームスや、エルンスト・トッホの弦楽四重奏曲全曲の録音などで高く評価され、30年以上にわたり活躍してきました。今回アンサンブルの解散にあたり、彼らの長年の願いであったヴォーン・ウィリアムズ作品の録音が実現。ドビュッシーの影響が色濃い第1番、最後の室内楽作品となった第2番と、民謡の素材が用いられた初期作品のハ短調の3曲で共感溢れる演奏を聴かせます。(2024/08/16 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555345-2 |
第6番はトッホのごく初期の作品で、ブラームスなどの影響が感じられるロマンティックな曲です。明確な調性をもった、やや感傷的な面もある美しい音楽で、「頑固一徹で厳格な人も、若い時にはこんな時期もあったんだなあ」と思わせる微笑ましい作品です。第12番は、第2次大戦中の長い創作の中断後の最初の作で、戦争による心の傷を感じさせる悲痛な音楽です。無調ですが、どことなく調性感があり、メロディアスなのが特徴です。戦争中にため込んだ創作意欲を弦楽四重奏という最も愛するジャンルに一気にぶつけた壮絶な気迫が、胸に迫ります。(2003/02/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999776-2 |
第8番は実に美しい曲です。調性が明確に保たれていて、柔らかく深みのある響きの中に叙情的な楽想が流れていきます。形式的にも、ソナタ形式や変奏曲、スケルツォといった楽章から成っており、伝統的な作風を見せています。トッホは同時代の作曲家の中では保守的な人ですが、この曲は特にそれが顕著で、安心してお薦めできます。ただし、20世紀音楽の先鋭性を求める人には、物足りないかもしれません。第9番は第1次大戦後の5年間の作曲活動の休止の後に書かれた曲で、はるかに急進的で緊迫した音楽が展開します。特に後半の2つの楽章の密度の高さは特筆に値しますが、それでも調性感が感じられ、比較的聴きやすい作品に仕上がっています。(2002/04/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999686-2 |