ニュージーランド弦楽四重奏団
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ニュージーランドの作曲家ライル・クレスウェル(1944-)。以前リリースされた作品集(8.570824)では、声楽作品と「管楽器のための協奏曲」を聴くことができましたが、今回のアルバムには極めて興味深い「ピアノ協奏曲」を中心に、3つの作品が収録されています。7つの楽章からなる「ピアノ協奏曲」は彼の親友で2009年に亡くなった作曲家、エドワード・ハーパーの思い出のために書かれた作品。3楽章から6楽章までは、ハーパーの命が尽きる前に書かれていましたが、彼の死によって「葬送行進曲」とアダージョ、そして最終楽章が付け加えられ、完成形となりました。全体的に重苦しく激しい雰囲気に支配された音楽です。「魂の風景」はイタリアの画家マウリツィオ・ボッタレッリの絵画にインスパイアされた音楽。最後の協奏曲も、何人かの亡くなった友人たちのために書かれているといい、こちらも瞑想的で悲痛な表情を見せる音楽です。(2014/03/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573199 |
日本が誇る「タケミツ」を含む5人のアジアの作曲家による弦楽四重奏曲集です。琴の音を模したピツィカートが印象的な「秦の歌」、カンボジア生まれのチナリー・ウンの作品は、西洋音楽の形式の中に仏教思想を盛り込んだものです。四川省生まれのガオ・ピンはピアニストとしても有名で、日本にも来日しそのテクニックを披露していますが、ここでは不思議な響きを持った音楽を聴かせます。武満については、今さら紹介の必要もないでしょう。この作品は東京クァルテットの結成10周年記念の委嘱作です。譚盾の作品は、彼が1986年にニューヨークに来て初めて書いた曲集。幼年期の思い出から無調音楽まで様々なシーンが描かれた絵画的な小品集です。ニュージーランド弦楽四重奏団の演奏によって、異文化融合が一層際立っています。(2012/12/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572488 |
1882年に作曲された第1番、1890年に作曲された第2番、どちらもブラームスの室内楽作品における傑作であり、とりわけ第1番に関してはブラームス自身が「これまでにこのような美しい曲を私から受け取ったことはないと思います」と出版者ジムロック宛の手紙に記すほどの自信作でした。保養地での美しく親密な雰囲気を反映させた第1楽章ののどかで明るい主題、少しだけ憂うつな第2楽章、快活な第3楽章はベートーヴェンの伝統をしっかり受け継ぎながらも、ブラームスらしい重厚なハーモニーを聴かせる名作です。第2番も同じくゆったりとした旋律に満たされていますが、終楽章では彼が愛したハンガリーの民族音楽らしいメロディも現れるなど、起伏に富んだ楽想が魅力です。弦楽四重奏曲全曲を録音しているニュージーランド弦楽四重奏団は、五重奏曲でも充実した演奏を聴かせます。(2019/02/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573455 |
ブラームス(1833-1897)の室内楽作品の中でも、とりわけ渋い部類に入るとされる2曲の弦楽四重奏曲。これらは何度も推敲を繰り返しながら、発表までに慎重に時間を重ね、、着想から8年ほどの歳月を経て完成に至ったとされています。またこの2曲の後「第3番」を書き上げましたが、以降は弦楽四重奏曲を書くことは止めてしまった理由の一つには、先人であるベートーヴェンの同作品からの重圧もあったようです。そんな2曲の弦楽四重奏曲ですが、第1番は堅固、第2番は柔和と対照的な性格を持ち、またブラームスらしい美しいメロディも満載、ロマン派を代表する作品にふさわしい風格を有しているのです。演奏しているニュージーランド弦楽四重奏団は、2015年に創立28周年を迎える老舗のアンサンブル。メンデルスゾーンなどの古典派から譚盾(タン・ドゥン)などの現代曲まで、幅広いレパートリーを持ち、ニュージーランド国内で各々が後進の指導にあたりながら、世界中で演奏会を開催し、聴衆を魅了し続けています。(2016/07/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573433 |
1875年に作曲、翌年に出版されたブラームスの弦楽四重奏曲第3番は、曲想の明るさと入念な楽曲構成が特徴です。この時期のブラームスは、創作にほぼ20年を要した“交響曲第1番”の最後の追い込みに掛かっていましたが、並行していくつかの室内楽曲にも着手、まずピアノ四重奏曲第3番の手直しを完成させ、この弦楽四重奏曲第3番にとりかかりました。曲全体が密接な関連性を持ち、変奏曲形式の終楽章では、第1楽章の素材が使われるなど、ブラームスならではの緻密な作品です。「クラリネット五重奏曲」は、一度は創作意欲を失ったブラームスがクラリネットの名手ミュールフェルトに出会ったことで、意欲を取り戻し、一気に書き上げたことで知られる晩年の名作です。演奏しているニュージーランド弦楽四重奏団は、2015年に創立28周年を迎えた老舗のアンサンブル。メンデルスゾーンなどの古典派から譚盾(タン・ドゥン)などの現代曲まで、幅広いレパートリーを持ち、ニュージーランド国内で各々が後進の指導にあたりながら、世界中で演奏会を開催し、聴衆を魅了し続けています。ニュージーランド弦楽四重奏団によるブラームス:弦楽四重奏曲 第1番&第2番・・・8.573433(2017/04/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573454 |
ベルクは弦楽四重奏のために2つの作品を残しています。弦楽四重奏曲Op.3は、シェーンベルクの下で作曲を学んでいた頃に書かれたものですが、無調性を指向すると同時に、緊密な対位法が駆使されており、すでに後の大成を予感させる優れた内容となっています。こちらは妻に捧げられた作品ですが、それから15年過ぎて作曲された「抒情組曲」は、何と愛人との不倫関係がインスピレーションの源となっていると言われています。無調や12音というと感情表現とは無縁な無味乾燥な音楽という偏見は根強くありますが、この濃密な30分間はその暴論に対する素晴らしい反証ということができるでしょう。(2007/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557374 |
1830年、メンデルスゾーンは高名な作曲家マルシュナーの前で、第2番となるOp.13の弦楽四重奏曲を演奏しました(作曲年代は第1番のOp.12より以前)。この曲は楽章構成やテーマの扱い方など、明らかにベートーヴェンの影響を受けていて、例えば終楽章に現れるレチタティーヴォ風の楽想は、ピアノ・ソナタ「テンペスト」や弦楽四重奏曲Op.132に酷似しているものです。第5番もこれまたベートーヴェンの作品との共通点が数多く指摘されている堅固な構成を持った大作。これらを聴くと「メンデルスゾーンの作品は何だか軽くて」などとは言えなくなってしまいます。「カプリッチョ」と「フーガ」は「4つの小品」として死後にまとめて出版されたものです。カプリッチョは1843年、フーガは1823年の作で、これは習作の弦楽四重奏曲変ホ長調の終楽章として書かれたものと言われています。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570002 |
ニュージーランド弦楽四重奏団によるメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲、完結編です。第1集(8.570001)、第2集(8.570002)ともに高く評価されているこの曲集、今回はメインに第3番という円熟の作品を持ってくることで、またファンを増やすことでしょう。第3番のアンダンテ楽章の美しさは誰もが認めるところですが、ここでの彼らの演奏はまさに美音が滴り落ちるかの如く、耳に直接訴えかけてくるかのような説得力を有しています。14歳の時に書かれた番号なしの弦楽四重奏曲にも注目。終楽章の堂々たるフーガは、当時バッハたち先人の作品を研究し尽くした若き天才の面目躍如。まさに双葉より芳しの言葉が当てはまるのではないでしょうか。(2010/07/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570003 |