コダーイ・クァルテット
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作品59の3曲の弦楽四重奏曲は「ラズモフスキー」という覚えにくい副題が付いていますが、これは作品を献呈されたロシアの大使の姓で、彼に敬意を表して、この「ヘ長調」の終楽章のテーマはロシアのメロディからとられています。当時の聴衆を驚かせた巨大な弦楽四重奏曲です。次の「セリオーソ」とは、またいかにも気難しい副題付き作品ですが、作曲者が真剣に内面を剥き出しにしたのです。ハイドンの弦楽四重奏曲をはじめ、出すCDが絶賛を浴び続けるハンガリーの四重奏団、ついにベートーヴェンの中枢を征服します。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554181 |
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集、当盤では中期の最高傑作「ラズモフスキー」の第2番、及び「ハープ」の2曲をお楽しみいただきます。前者は「ラズモフスキー」3曲の中でも、盛り込まれた情緒の繊細さでは随一といってよいでしょう。全体に漲る緊迫した雰囲気が特色ですが(特に第1楽章など)、チャイコフスキーやムソルグスキーなども用いたロシア民謡が引用されるなど(第3楽章)、愛らしい側面も兼ね備えた名曲です。一方第1楽章に頻繁に登場する、特徴的なピッチカート奏法に由来するニックネームを持つ後者では、終楽章の一部の変奏や第2楽章に聴く落ち着いた佇まいに、深遠な後期様式がぼちぼち見え隠れしているのも注目されます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550562 |
ベートーヴェンに対する公約数的なイメージの一つに、「エネルギッシュで燃えまくり」というものがあるといってよいと思いますが、「運命」の終楽章や「ワルトシュタイン・ソナタ」と同じく、彼が眩いまでに「熱い」音楽を好んで書いたハ長調をとる「ラズモフスキー第3番」は、まさにそんなイメージを体現する一曲です。特に最終楽章、恐るべきハイテンションで駆け抜ける疾風怒濤のフーガは、あらゆるベートーヴェンの音楽の中でも最も輝かしいものといってよいでしょう。もちろんコダーイ・クワルテットの大熱演もブラボーです。澄み切った明るさが心安らぐ、最晩年作の第12番とともにお楽しみください。(2000/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550563 |
ベートーヴェンの音楽世界の最深遠部を聴かせる作品の一つである、弦楽四重奏曲第13番の「顔」は第5楽章「カヴァティナ」と申せましょう。ヴァイオリンの美しいメロディーによって主導される、安らかで温かみのある音楽が胸に染みます。それと好対照をなすのは、元来はこの第13番の終楽章として作曲された、音楽史上最も偉大なフーガの一つである「大フーガ」の恐ろしいまでの緊迫感です。頻出する切り裂くような音型や激しいアクセントはまさにエネルギーの塊、4つの楽器がこれでもかといわんばかりに弾き鳴らされる様は圧巻です。またこの大フーガに差し替えられた現在の第6楽章の持つ明るい軽やかさが、これまた好対照となっているのも興味深い点です。(2001/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554593 |
ベートーヴェンが死の間際まで前進を止めず、最も高度で深遠な世界に到達したのが弦楽四重奏曲の分野です。そのためこの分野の最晩年作は聴衆にとって難解なものとなりがちですが、そんな中でこの第15番は、比較的近づきやすい作品ということができるかもしれません。急速楽章に漲るシンフォニックな力感、そして作曲当時一旦は病床に臥せったベートーヴェンが「病癒えたものの、神に対する聖なる感謝の歌」として作曲した緩徐楽章の天国的美しさは、ストレートに聴衆の心を捉えて離しません。なお余白に収録した、ベートーヴェン自身によるピアノ・ソナタの編曲に聴く初期作品らしい可憐さにも、また格別の味わいがあります。(2000/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554592 |
音楽史上に聳え立つ一大モニュメントたるベートーヴェンの弦楽四重奏曲、その至高の終着点がここにあります。そして作曲者本人が「最も素晴らしい」と考えた第14番は、弦楽四重奏としては珍しい嬰ハ短調という調性をとりますが、その独特な響きは深遠な内容と大変によくマッチしており、聴くものの魂を宇宙に連れ去ってしまうかのようです。特に変奏曲の形式をとる緩徐楽章には「感動!」の一言です。第16番はその第14番でも聴くことのできる、悟り切ったかのような「軽やかさ」(≠「軽薄さ」)がさらに前面に出てきていて、一見平易っぽそうな響きすら感じさせますが、そのちょっと向こうに果てしなく深遠な世界がパックリと口をのぞかせています(2001/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554594 |
2020年、生誕250周年を迎えたベートーヴェン。「最も偉大な作曲家」とみなされている彼の数多い作品の中から、誰もが知っている有名曲を中心に30作品を紹介いたします。最初に置かれたのは「交響曲第5番」の第1楽章。「運命はこのように扉を叩く」と語ったというエピソードこそ、近年は否定されていますが、それでもこの曲の強いインパクトは永遠に変わることがありません。ピアノ・ソナタ「悲愴」の第2楽章の美しい旋律や、愛らしい「エリーゼのために」の他、「シュテファン王」序曲や「コントルダンス」など知られざる名曲まで、NAXOSの幅広いカタログから選りすぐりの名作を3枚組としてお届けいたします。(2020/04/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.578350-52 |
初めてモーツァルトを聴く時に、まず手に取るアルバムとして最適の選曲です。わくわくするような「フィガロの序曲」でテンション上がりまくり。交響曲第40番の第1楽章といった有名曲もさることながら、アイネ・クライネの第4楽章、ヴァイオリン協奏曲の第3楽章など、冒頭から聞いているとスルーしてしまいそうな、「終楽章」系が充実しているのも新しい試みです。そのまま心地よく聞いていって、最後に出てくるのが「音楽の冗談」!この終わりの部分を聴くだけでも「クラシック音楽って思ったよりも破壊的」と思ってくださったら大成功。もうあなたはモーツァルトの虜です。(2012/02/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.578204 |
メンデルスゾーンとブルッフのカップリングといえば、定番なのはヴァイオリン協奏曲の組み合わせですが、当盤はやや珍しいコンビとなっています。低音部をチェロ二本とするか、その内の一本をコントラバスとするかいう、若干の編成の違いがありますが、弦楽八重奏曲という、ポピュラーとはいいがたい編成の楽曲を、この両者が手掛けていたというのは面白い事実です。決して粘着質になることのない、健康的で爽やかなロマンティシズムという、両者に共通する美質がここでも満開で、その黄金コンビぶりは、ヴァイオリン協奏曲にも決してひけをとらないものと申せましょう。分厚く重ねられた弦楽器による、しなやかな歌を堪能できる一枚です。(2006/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557270 |