アミーチ・アンサンブル
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ブルッフとダンディ、それぞれ「ヴァイオリン協奏曲第1番」「フランス山人の歌による交響曲」という、協奏曲的作品1曲に偏って知られるイメージの強い二人の作曲家の取り合わせですが、素晴らしくロマンティックなクラリネット三重奏曲を遺した、という一点でも共通項があるのです! ヴァイオリン協奏曲においては、持ち前の保守的なロマンティシズムを、しつこいくらいの押しの強さで噴出させた(そこが魅力ではありますが...)ブルッフですが、室内楽曲では驚くばかりに、爽やかに中和された味わいとして昇華させているのにはオドロキです。もう一方のダンディ作品も師匠のフランク譲りの循環主題的な手法を取り入れた、素敵な佳作です。(2005/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557347 |
作曲者の置かれた状況と作品内容を関連付けて考えることには危険な一面もありますが、ナチスによる抑留下で作曲されたメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」は、その苛烈な状況と切り離して考えることはほとんど不可能でしょう。その名の示すとおり黙示録を題材にしたこの曲には、絶望的な暗さと厳しさがありますが、同時に甘美なまでの天国的な美しさが同居しており、困難な状況下にあっての作曲者の生への意志、そして少しも損なわれることのない音楽への情熱と愛を見る思いがします。激しく不協和な和音打撃が支配的な部分、甘く美しい和声に彩られ極限まで引き伸ばされたスローテンポで歌い上げられる部分、双方ともに果てしなく深く感動的です。(2001/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554824 |