カデル, レナート
Search results:3 件 見つかりました。
【モンテヴェルディに匹敵すると目された、ヴェネツィアのモテット作曲家初の作品集】1590年にヴェネツィアで生まれたグランディは、17世紀前半のヴェネツィア楽派で最も偉大なモテット作曲家とされています。極めて早熟で、1627年にはサン・マルコ寺院の副楽長に任命され、当時その才能はモンテヴェルディに匹敵すると噂されるほどでしたが、1630年にはペストのため、妻と10人の子供たちと共に亡くなってしまいました。このアルバムは、17世紀イタリア音楽を演奏するため2018年に結成されたばかりのアンサンブルにより、マントヴァのサンタ・バルバラ教会の美しい響きの中で録音されています。アルバムタイトルの「天の花」は、彼の5番目のモテット集から取られました。収録された作品は1610年から30年までに出版されたもので、ほとんどが初録音。早世のためその生涯も音楽も伝わるものが少なく、彼の作品のみで構成されたアルバムというのは今回が初めてとなりますが、この美しい響きはきっと多くの人を虜にすることでしょう。(2019/08/16 発売)
レーベル名 | :Arcana |
---|---|
カタログ番号 | :A464 |
【ヨンメッリ、瞠目のレクィエムをピオーほかの精鋭陣で!】聞いたこともない作曲家・作品の録音に目の覚めるような体験をすることも古楽の楽しみの一つ。しかし、そのなかでも確実に高水準の内容を約束してくれる「往年の巨匠作曲家」の新録音は間違いなく注目に値します。近年再評価めざましいナポリ楽派の大立者ヨンメッリの『レクイエム』に光をあてたこの新録音も、まさにそうした系譜に連なる一聴して惹き込まれるリリースと言ってよいでしょう。ニコロ・ヨンメッリは大バッハの次男C.P.E.バッハや改革的なオペラ作曲家グルックと同い年で、少し上世代のポルポラやレーオ、あるいは年齢も近いペルゴレージらと並んでナポリ楽派を代表する重要作曲家。イタリアを離れシュトゥットガルトの宮廷作曲家として栄光の日々を歩んだこの才人、前古典派流儀のギャラント様式をあざやかに使いこなしながら、レチタティーヴォにまで合奏を動員する独特の作風で傑作オペラを連発しましたが、ここに録音されたのは珍しい宗教作品です。教会音楽に相応しい静謐さがナポリ楽派らしいパッションと交錯する『レクイエム』は同時代人たちからも絶賛され、いくつもの手稿譜が残されているほど。ペルゴレージの幻のミサ曲を蘇演・録音して話題を呼んだ本場イタリアの才人集団ギスリエーリ合奏団が、サンドリーヌ・ピオーをはじめとする独唱陣とともに絶好の解釈でその美に迫ります。充実した解説含め、オペラ一辺倒ではなかったヨンメッリの才覚にあらためて感じ入らずにおれない新録音です。(2020/09/11 発売)
レーベル名 | :Arcana |
---|---|
カタログ番号 | :A477 |
【天才を魅了したイタリア芸術の粋、同国最前線の古楽解釈で】オペラの本場イタリアを10代の頃から何度か訪れ、本格的な声楽作法を血肉としていったモーツァルト。そこで当時、水の都ヴェネツィアやカトリックの総本山ローマ、南のナポリと並んで見過ごせない音楽拠点になっていたのが、オーストリアのハプスブルク皇室が支配者だったミラノでした。イタリア古楽シーン最前線をゆくギスリエーリ合奏団は今回、中世以来の独特な聖歌の伝統もあるこの古都に注目。徹底した音楽研究と豊かな音楽性を通じて、18世紀中盤から後半にかけ同地で活躍した作曲家たちの優れた教会音楽作品を集め、モーツァルトが同地で作曲・披露した有名な独唱モテットK. 165と組み合わせたアルバムを制作しました。アルバム冒頭と末尾を飾るのは、天才少年がロンドンで出会い刺激を受けた大バッハ末男ヨハン・クリスティアンのミラノ時代の2傑作(「マニフィカト」では気鋭の男声ソプラノ歌手フェデリーコ・フィオリオが、圧巻のソロで18世紀のカストラート歌唱を彷彿させます)。古楽器演奏シーンで着々と存在感を高めているソプラノのロビン・ヨハンセンが聴かせる晴朗なモーァルト作品もさることながら、キエーザやフィオリーニら今では知名度の低い作曲家たちの秘曲も聴き応えがあります。古典派前夜のイタリアに花開いたオペラさながらの歌心あふれる傑作群を、驚くべき名唱で聴かせてくれる本格派の18世紀流解釈です。(2022/01/27 発売)
レーベル名 | :Arcana |
---|---|
カタログ番号 | :A538 |