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ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団

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    輝かしい鉄~騎士と中世の物語(センペイ/ボルドー・アキテーヌ国立管/ヤコブ)

    【フロリアン・センペイがおくる、騎士と中世の物語の歌】2009年にボルドー国立歌劇場で《魔笛》のパパゲーノを歌ってデビューしたフロリアン・センペイ。その後は欧米各地の有名歌劇場で成功を収め、日本でも大きな評判を呼んでいるのは周知の通りです。2022年のロッシーニ・アルバムに続く2枚目のソロは、初期古典派から現代までの歌劇に限らない様々な作品から、中世のファンタジーと騎士をテーマにセンペイ自身が選曲したコンセプト色の強い内容となりました。所縁のボルドーの管弦楽団と共に、一夜のプログラムのように管弦楽作品も間に挟みつつ進められるバラエティに富んだ内容で、センペイの深みと艶のある歌声を堪能することが出来ます。タイトルの「輝かしい鉄」は彼の母方の祖父が鍛冶屋で剣などを作っていたことに由来し、長い年月をかけて輝かしく鍛え上げられる声ともかけているとのこと。アルバムは今年(2024年)若くして亡くなったソプラノ歌手ジョディ・デヴォスに捧げられています。(2024/11/15 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA1104

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    スウェンセン:リング・オデッセイ(R. ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」による)(リボー/ヴェイニウス/ボルドー・アキテーヌ国立管/スウェンセン)

    【ボルドー・アキテーヌの新シェフ、スヴェンセンが自ら構成した『指環』ハイライト版】2024/25シーズンからボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団の音楽監督に就任するジョセフ・スヴェンセンが、《ニーベルングの指環》を自らハイライト版に編曲して披露した演奏会のライヴ。時の流れを表す繋ぎとしてティンパニのロールを加えるほかは全てワーグナーの書いた音符のみで、物語の筋をなぞっていきます。重要箇所には歌手も登場し、オーケストラと共に、期待に応える力演を聴かせています。(2024/09/20 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA1072

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    ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」(バルベイラク/スケラート/デュアメル/ヴァルニエ/ベヒレ/ボルドー・アキテーヌ国立管/デュムソー )

    【コロナ禍が生んだ注目盤、日本公演とほぼ同キャストによる《ペレアスとメリザンド》】新型コロナ・ウイルスによるパンデミックが世界を覆う中、ボルドー国立歌劇場で再演が予定されていた《ペレアスとメリザンド》も公演中止となってしまいましたが、劇場はALPHAレーベルと組み、この作品の録音へと取り組むことになりました。2018年にプレミアを迎えたこのプロダクションは、同年ミンコフスキ指揮オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏で金沢と東京でも披露され、大きな成功を収めたものです。ソリストもジュヌヴィエーヴ役以外は日本公演と同一というのが嬉しいところ。ペレアス役のバルベラク、メリザンドを演じるスケラートの安定した歌唱力から生まれる強い意志と繊細さの両立が聴きどころで、ゴロー役のデュアメルはじめ脇を固めるメンバーも素晴らしい出来栄えです。ボーイ・ソプラノの起用もあるイニョルドを演じるケレはまだ十代のソプラノで、微妙な役どころをうまく演じています。デュムソーの操る音楽も、大きな起伏を描きながら全体の流れを上手くコントロールしており、申し分ありません。(2021/09/17 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA752

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    プティジラール:12人の寺院の守護者/詩/ユーフォニア(プティジラール)

    クラシックと映画音楽双方の作曲家、そして指揮者としても活躍している、プティジラールのオーケストラ作品集です。「12人の寺院の守衛」は、お得意の色彩的管弦楽法が全開で、不可思議なエキゾチックなムードを表出しています。チベットシンバルの投入も効果的です。「詩曲」は音色のパレットが限定される弦楽合奏曲ですが、その制約もなんのそので、ここでも個性的な響きを楽しむことができます。「ユーフォニア」は、ベルリオーズ作の小説に基づいた作品ですが、そのストーリーは、未来都市ユーフォニアに住む一人の作曲家が、自分を裏切った女性を、壁が動く機械仕掛けの音楽堂で圧殺するという、超トンデモ系のものとなっています。(2007/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570138

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    プティジラール:チェロ協奏曲/伝説/ヴィオラとオーケストラのためのディアローグ(プティジラール)

    「エレファント・マン」や「12人の寺院の守護者」などの作品で知られるフランスの作曲家&指揮者プティジラール。今回のアルバムは弦楽器の名手を揃えた協奏曲集です。どことなくエスニックな雰囲気を漂わせた哀愁漂うメロディに満ちた各々の曲は、どれも神秘的で心に残るものばかり。現代音楽を敬遠していた方にもぜひお聞きいただきたい佳曲です。(2007/10/17 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557602

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    マイアベーア:歌劇「悪魔のロベール」(エドリス/モーリー/オズボーン/ボルドー国立歌劇場合唱団/ミンコフスキ)

    【ミンコフスキ&ボルドー国立歌劇場による待望の録音!フランス・オペラ史上屈指の傑作の真価が甦る!】ワーグナーの音楽が多くの人々を虜にする前まで、イタリアのベルカント・オペラと並んで全欧州で人気だったフランスのグランド・オペラ。その最大の立役者の一人であるドイツ出身のユダヤ人作曲家マイアベーアは、1831年にパリで初演された《悪魔のロベール》で圧倒的な人気をわがものにし、その後の《ユグノー教徒》(1836)や《アフリカの女》(1864)で確固たる地位を得ました。《悪魔のロベール》は19世紀を通じて絶大な人気を誇り、コルンゴルト《死の都》(1920)の原作となったロダンバックの小説『死都ブリュージュ』(1892)にも上演の場面が象徴的に出てくるほど。後にワーグナー称揚の機運が高まった結果、ワーグナーとその周辺が必死でネガティヴ・キャンペーンを張ったマイアベーアの音楽は20世紀にひとたび忘れられそうになりましたが、近年のフランス19世紀音楽復興の流れの中で再評価は急速に進展。知られざるフランス歌劇の復権に尽力する名匠ミンコフスキもその作品上演に熱心で、良好な関係を続けているボルドー国立歌劇場での象徴的傑作《悪魔のロベール》録音がついに実現しました。舞台は中世シチリアの都パレルモ。 “悪魔の子”ロベールはシチリア王女イザベルと相思相愛でありながら、正体を隠して彼に近づき彼の魂をわがものにしようとする父の悪魔ベルトランの謀略で無一文にされた末、その助力や甘言に惑わされます。一時はベルトランの仲介で得た魔力で敵を斥けイザベルに近づくことに成功しますが、パレルモで再会した異父妹アリスのはたらきかけで我に返り、魔力の助けを失い囚われの身に。魂を売ればイザベルに近づけるぞと言い募るベルトラン。しかしロベールはアリスから受け取った母の遺言状に従って誘惑を斥け、ベルトランは地獄へ引き戻され恋人たちは結ばれることに……ベルトランが呼び出す尼僧たちの亡霊のバレエや終幕の大きな場面転換など、見せ場に事欠かない全5幕の一大スペクタクルを、ミンコフスキの圧倒的なドライブと精緻な解釈のもと、厳選歌手陣による確かな解釈で聴けるのは画期的というほかありません。演奏の充実もさることながら、BRU ZANEレーベルならではの図版満載充実解説(仏・英語)も頼もしく、マイアベーアとフランス19世紀オペラの真価を再認識してゆくうえで必携の決定的録音と言ってよいでしょう。(2022/09/23 発売)

    レーベル名:Bru Zane
    カタログ番号:BZ1049

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    ラヴェル:ダフニスとクロエ(ボルドー・アキテーヌ管/プティジラール)

    「ダフニスとクロエ」はディアギレフの依頼によって作曲された、古代ギリシャの羊飼いの恋物語に基づくバレエ音楽ですが、20世紀最高のオーケストラ曲の一つといって過言ではないでしょう。ラヴェル自身が「舞踏交響曲」とも呼んだ本作ですが、混声合唱も取り入れた、眩いばかりの色彩感を放つオーケストレーションの素晴らしさは比類の無いものといえるでしょう。とりわけ第2組曲として抜粋もされる人気の第3部は素晴らしく、息の長いクレッシェンドで太陽が昇ってくる様を描きつくした「夜明け」や、熱狂の極みともいうべき「バッカナール」の壮大なクライマックスなど、精妙にしてダイナミックな表現は、完璧そのものといえましょう。(2007/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570075