ベルリン・ドイツ交響楽団
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1959年ケルンで生まれ、アロイス・コンタルスキーとヨルク・ヘラーに作曲、ウルリヒ・フンペルトにエレクトロニック・ミュージックを学び、その後パリのIRCAMで研鑽を積んだヨハネス・カリツケ。ドイツ現代音楽の牽引者の一人であり、作品は世界中で演奏されるとともに録音も数多くなされています。指揮者としても知られ、自作だけでなくヘンツェ、ラッヘンマン、クセナキスなど同世代の作曲家の作品を数多く指揮し、その普及に尽力しています。この「ストーリー・テラー」は最近書かれたチェロ協奏曲で、各々の楽章は、ティム・ウォーカーの美しい写真からインスパイアされています。もう1曲の「Figuren am Horizont」は、この世を去ったカリツケの友人たちに捧げられた「音による死亡告知」です。(2018/07/27 発売)
レーベル名 | :Kairos |
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カタログ番号 | :0015038KAI |
2019年にドイツの権威ある音楽賞「Opus Klassik オーパス・クラシック」を受賞、ますます注目が高まるドイツのチェリスト、ダニエル・ミュラー=ショット。ハインリヒ・シフ、スティーヴン・イッサーリス、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチの3巨匠から薫陶を受けたミュラー=ショットは高い音楽性と表現力、そして幅広いレパートリーを持ち世界中で活躍しています。今作はフランス作品に焦点を当て、4人の作曲家が描いた音の世界を探求しました。一人目は初期ロマン派から20世紀初頭までの長い時代を生き抜いたサン=サーンス。彼は生涯を通じて古典的な作風を貫き、決して調性を捨てることはありませんでした。1872年に書かれたチェロ協奏曲第1番もロマンティックな情緒あふれる名作として多くの名奏者たちが手掛けることで知られます。ラロのチェロ協奏曲は、前述のサン=サーンスの協奏曲に触発されて書かれた作品。精力的な楽想を持ち「スペイン交響曲」に連なるスペイン的な雰囲気も感じられます。フォーレはチェロ協奏曲を遺しませんでしたが、この「エレジー」は自身がオーケストラとチェロ用に編曲したもの。物悲しい旋律がクライマックスに向けて盛り上がる美しい作品です。20世紀になって書かれたオネゲルのチェロ協奏曲は、刻々と移り変わる楽想が魅力的。時にはジャズ風の旋律が聴こえてくるのも、「狂乱の時代」と呼ばれた当時のパリの雰囲気を感じさせます。ミュラー=ショットは作曲家の個性を余すことなく引き出し、アレクサンドル・ブロックの絶妙なサポートを受け、細かい陰影を付けながら丁寧に音を紡いでいます。(2021/09/10 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C988211 |
数多くあるシューマンの作品の中では、残念なことにヴァイオリン作品はあまり注目されません。しかし3曲あるヴァイオリン・ソナタは、どれも内省的な雰囲気の中に苦悩が溢れるような独特の暗さを持ち、シューマン作品の特徴をよく表しています。ソナタ第2番はシューマン41歳の作品で、その前に書いた第1番の出来映えに不満を持ったシューマンによって、作品全体が念入りに構築されています。43歳の作品である「幻想曲」は冒頭こそ悲痛ですが、曲が展開していくに従ってヴァイオリンが自由に歌う作品。演奏しているヴィジャヤはベルリン生まれ。4歳でヴァイオリンを始め、ベルリン芸術大学で学んだ気鋭の若手奏者です。当アルバムでは、エッシェンバッハのピアノと指揮のもと、伸びやかな演奏を聞かせています。(2018/03/16 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1885 |
エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)はプラハの裕福な商人の息子として1894年に誕生。音楽の大切さを良く知っていた彼の母は、幼い彼のためにヨーロッパ中から有名な教師を呼び寄せ、また、たくさんの演奏会に出かけ、その音楽的素養を育んだのでした。やがて、家族はライプツィヒに移り、14歳の彼はライプツィヒ音楽院に入学、レーガーに師事したことで彼は作曲にも興味を持つようになります。若きピアニスト、作曲家として活躍を始めた彼ですが、第1次世界大戦で従軍し、戦争への嫌悪感を募らせることになります。この頃からダダイズムに傾倒し、自身の音楽にも無力感や虚無感を漂わせることや、当時流行のジャズの形式を取り入れることで、その時代に対しての反感を示したのでした。ここで聞ける音楽も、その傾向は顕著であり、たとえばピアノ協奏曲は、印象派と後期ロマン派、そしてジャズ風のサウンドと激しいリズムが絶妙なバランスで同居している不思議な音楽として仕上がっています。(2014/06/25 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5197 |
1985年、スウェーデンで生まれたリザ・シュトライヒ。ベルリン、ストックホルム、パリでオルガンと作曲を学び、新進気鋭の作曲家として世界中のオーケストラのために作品を提供。ユニークな作風が絶賛されています。このアルバムはドイツの現代小説家ハルトムート・ランゲの短編小説集「DasHausimDorotheenstrase」から彼女がインスパイアされた音楽を収録したもの。ブックレットには小説の一部である「DIECELLISTIN」が収録されており、現実と空想が混然一体となった物語の片鱗を味わえるように設えられています。風変りな楽器を用いた独特の音響をお楽しみください。(2019/05/31 発売)
レーベル名 | :Kairos |
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カタログ番号 | :0018002KAI |
ショスタコーヴィチの没後50年を記念して、2006年に発売された7枚組の映画音楽選集BOX(C49533)を新装再発売。ショスタコーヴィチは15曲の交響曲や15曲の弦楽四重奏曲に加え、生涯にわたって36本の映画音楽を手がけており、この分野でも20世紀を代表する作曲家の一人でした。彼の交響曲や弦楽四重奏曲には苦悩や辛辣さが色濃く表れていますが、映画音楽では軽音楽からヒントを得た、ユーモアとひねりの効いた楽しい作品が多く、別の一面が見えます。巧みな管弦楽法によって、こうした分野でも最大の効果を挙げている点も見逃せません。このBOXには、1920年代から1970年までに手がけた映画音楽や劇音楽を収録。シェイクスピアの戯曲に基づく「ハムレット」や、劇音楽と映画音楽の2つのバージョンが存在する「リア王」(道化の歌では「ジングル・ベル」の旋律が効果的に用いられています)、ロマンスの美しい旋律が人気の「馬あぶ」、ショスタコーヴィチ初の映画音楽作品「新バビロン」、ユニークな楽器テルミンを使った「女ひとり」などを収録しています。厳しいソ連時代を生きたショスタコーヴィチの作品群を演奏するのは東西ベルリンの二つの放送交響楽団。どちらも当時は「ベルリン放送交響楽団」と表記されていましたが、CD1-3と5は西ベルリンのRadio-Symphonie-Orchester Berlinで、旧称RIAS交響楽団、現在のベルリン・ドイツ交響楽団。CD4、6、7は東ベルリンのRundfunk-Sinfonieorchester Berlinで、現在のベルリン放送交響楽団。一連の録音はベルリンで行われましたが、1988年から95年にわたる録音の間にはベルリンの壁が崩壊しました。CD4-7を指揮したユロフスキはショスタコーヴィチと交流があり、未完に終わったオペラ《賭博者》の補筆完成版の成果初録音を行っています。モスクワ生まれのユロフスキがこの録音に参加したのも、ベルリンの壁崩壊の翌1990年にベルリンへ移住したことが契機となっており、今では息子のウラディーミルがベルリン放送響の首席指揮者を務めているなど、歴史を感じさせるセットとなっています。(2025/01/10 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C7450 |