ドイツ・カンマーアカデミー
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交響曲第21番は、情感の深い序奏に始まり、実に快活で印象的な第一主題が飛び出てきます。もう、この辺は人心収攬に長けた作曲屋さんの自家薬篭中の物といった感じです。緩徐楽章の清洌な世界も天下一品で、第21番第2楽章も相当なものですが、独奏ヴァイオリンを伴った第31番のが際立っています。ハイドン弟の作風は、兄よりもモーツァルトに近いと言われるのもこの辺りを聴くと結構素直に頷けてしまいます。なお、交響曲第30番は2つのヴァージョンがあり、内容が大きく異なります。ここで演奏されているのは1785年作曲のもので、1969年にブダペストで出版されたメヌエット楽章付きで1774年作曲のものではありません。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999179-2 |
バッハの息子達と同様、身内に立派すぎる人がいるために影が薄くなってしまったハイドン弟ですが、これらの交響曲を聴けば、ミヒャエルが決して兄の七光で生きていたのではなく、それどころか兄やモーツァルトと肩を並べる作曲家だったことがわかります。第23番はモーツァルトを思わせるような均整のとれた格調高い名作ですし、第22番の終楽章は「ジュピター」によく似た4つの音を基本モティーフとするフーガで、しかも「ジュピター」より10年近くも前に書かれたことを考えると、ミヒャエルがモーツァルトに多大な影響を与えたことがわかります。(2002/09/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999380-2 |
cpoがこだわるミヒャエル録音も、更にマニアックな方面に突入、舞曲や存在すら殆ど知られていないオペラの序曲に来ました。序曲はなかなかイケます。ヨーゼフ・ハイドンやモーツァルトは皆天才と称えるけれど、実は自分はそうは思わないというヒネた貴方、存命中は大人気だったミヒャエルをどうぞ。どこかベートーヴェンぽいとこもあるかと思えば、端々でフェイントかける意外なユーモアが刺激的、クセになります。ジングシュピールには歌手2名が参加、ドイツ語がすらすらわからないと大いに楽しむというわけにはいきません。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999513-2 |
ハメリクはガーゼの親戚筋に当たる人で、彼のもとで学び、その後ベルリンでビューローに、パリでは何とベルリオーズに師事しています。彼の7曲の交響曲(他に番号なしのものが1曲)は、ベルワルドの様式で書かれ、つまりは初期ロマン派的です。最も広く知られている第6番は弦楽合奏のためのもので、副題の spirituelle は曲想からして、「精神的」ではなく「機知に富んだ」と解すべきでしょう。一部に見られる半音階進行を除けば、作曲年(1897)を考えると随分保守的ですが、快活で才気煥発な曲になっています。ゲーゼのノヴェレッテは、シューマンのような小品ではなく、4楽章からなる弦楽セレナードで、はっとするようなところはありませんが、淀みなく流れる爽やかな音楽です(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999516-2 |