ミュンヘン放送管弦楽団
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ワーグナーの毒気(?)に当てられ、オペラ作曲家を志したフンパーディンクですが、彼の作品で知られているのは、「ヘンゼルとグレーテル」ただ一曲のみ(ポップス歌手に同姓同名の人がいて、混同されることすらあります)。しかし、彼は「白雪姫と7人のこびと」や、この「いばら姫」のような童話を題材にした作品をいくつか作曲しています。この「いばら姫」は有名なペローの童話を元に、エーベリングとフィレが台本を書いたものです。“おとぎ歌劇”と銘打たれており、曲間をナレーションで繋ぐ形式を取っているところが特徴的です。ジンクシュピールとは違い、この会話の部分でかなりのお話が進行してしまうので、言葉がわからないと若干の不自由も感じられますが、筋立て自体は良く知られたものなので、見事なオーケストラに支えられた歌部分を聴くだけでも存分に楽しめます。朗読を担当しているのは、往年の名歌手ブリギッテ・ファスベンダー。圧倒的な存在感を示しています。(2011/01/26 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777510-2 |
1908年、現ウクライナ、リヴィウ州近郊の町チョドロウの裕福な銀行家に生まれたベーアは、10代から作曲を初め、音楽の道を志すのですが、父との約束を守り、リヴィウ大学では法律を専攻、最終試験に合格したとして、音楽と舞台芸術を学ぶ許可を得ます。彼には素晴らしい楽才があったため、直接ヨーゼフ・マルクスのマスター・クラスに直接入ることが出来、父も音楽の道に進むことを許し、晴れてウィーンで活動を始めます。まずは作曲家としてウィーンのバレエ団に参加、ツアーではオーストリアをはじめ、中東まで足を伸ばし見聞を広めました。この時の成果はバレエ「シラーズの王子」として高く評価されます。そんな彼の第2作に当たるのがこの《ポーランドの婚礼》です。1937年にチューリヒで初演されたこの喜歌劇は大評判を得て、瞬く間に8言語に翻訳され、ヨーロッパ中で演奏されることとなります。しかし、ユダヤの血を引いていためベーアはナチスに迫害され、その作品の上演も禁止されてしまいますが、この作品は北欧などで細々と上演され、その名声を保っていました。ジャズ、民族音楽、レハール風の美しいメロディなど様々な要素が盛り込まれた見事な作品を、ウルフ・シルマー率いるミュンヘン放送管弦楽団と選び抜かれたソリストたちによる演奏で。(2016/11/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555059-2 |
世界中で人気が高いエストニアの作曲家ペルトの作品集。創作の初期は「BACHの主題のコラージュ」のような新古典主義の様式に則って作品を書いていたペルトですが、「ブリテンへの追悼歌」が作曲された1970年代後半から次第に様式を変化させ、宗教的モティーフを多く用い、また使う音もシンプルになり、自身で「ティンティナブリ(鈴声)の様式」と呼ぶ独自のスタイルを創り上げました。このアルバムには、管弦楽のための作品とあまり耳にする機会のない曲も含む一連の合唱作品を収録。ダイクストラ、シルマーは、どの作品も密度の高い演奏を聴かせています。また、声楽作品を得意とするヴィオッティが慈しむかのように指揮する「リタニ」も聴きものです。/(2017/05/19 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900319 |
バイエルン放送合唱団によるBR-KLASSIKへの4枚目のペルト作品集。このアルバムでは代表作の一つ「スターバト・マーテル」を中心に、1970年代以降の作曲スタイルによる作品を紹介しています。1985年にアルバン・ベルク財団の委嘱によって書かれた「スターバト・マーテル」はラテン語の歌詞によるソプラノ、カウンターテナー、テノールと、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための作品。このアルバムでは2008年にクリスチャン・ヤルヴィの委嘱により合唱と弦楽オーケストラのために編曲された版が演奏されています。1976年以降のペルト作品で見られるティンティナブリ(ラテン語で鐘を意味する)様式はここでも健在。切り詰められた音域、かつ明確な拍子を持たず、単語の音節によって小節線が区切られるという独自の構成は、テキストの流れを損なうことなく、悲しみの心をまっすぐに伝えています。他に収録されているのは5つの管弦楽曲。「フラトレス(兄弟)」は1977年の作品。さまざまな楽器のための版がありますが、ここでは弦楽オーケストラとパーカッションという比較的大きな編成での演奏。こちらも持続する低音の上で、聖歌風の旋律を反復するというティンティナブリ様式が用いられています。「シルーアンの歌」は1991年の作品。"東方教会の修道長と信者たちのための"という副題が付けられており、曲は一貫して静かな動きによっています。「ラ・シンドーネ」は2005年の作品。ヴァイオリニスト、ヴァディム・レーピンの演奏を想定し、2019年にヴァイオリンのソロ・パートが加えられた神秘的な音楽です。「スンマ」は1991年の作品。ペルト自身が「最も厳格で謎めいた作品」と評するほどに完成された作風を持っています。「レナルトの追憶に」は2006年の作品。彼の友人で、1992年から2001年までエストニア共和国の大統領を務めた、レナルト・メリのための葬儀のために作曲された深い祈りの音楽です。(2021/09/17 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900335 |
1935年、エストニアで生まれたアルヴォ・ペルト(1935-)の静謐な合唱作品集です。現在では「癒しの作曲家」として捉えられることの多いペルトですが、作曲を始めた初期の頃は新古典主義的な作品を書いていたといいます。しかし、ある日、曲を書く気力を失いそうになった彼が取ったやり方は、「西洋音楽の根源への回帰」でした。そうして生まれた音楽は、どれも質素な衣を纏ったもので、ペルトはこれを「ティンティナブリ(鈴声)の様式」と呼び、以降、この様式を使ったシンプルで美しい作品が次々と生まれていくことになります。このアルバムに収録されている4つの作品…シャルパンティエやブルックナーからの伝統を意識した輝かしい「テ・デウム」、詩篇121番を用いて書かれた「巡礼者の歌」、聖アンブローズの命日のお祝いのための「勝利の後で」。そして「カトリック教徒の日」にベルリン市内の聖ヘドウィック大聖堂で初演されたたため、この名で呼ばれる「ベルリン・ミサ」…これらは、全てティンティナブリ様式で書かれた静かなもので、演奏にも細心の注意が必要とされますが、ダイクストラをはじめとした全ての奏者たちは、ペルトの音世界に対しての深い知識を敬愛を持ち、これらの作品を完璧に表現しています。(2015/04/22 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900511 |
活動の初期には新古典主義の作品を書いていたアルヴォ・ペルトが、自らの作品に「ティンティナブリの様式」と呼ばれる静謐で簡素な作風を採り入れたのは、1970年代になってからのこと。1977年には「カントゥス―ベンジャミン・ブリテンの思い出に」を作曲し、以降、この様式を用いた宗教作品を次々と生み出して、他の作曲家たちにも大きな影響を与えてきました。このアルバムには1986年から2019年までに書かれた5つの合唱曲と2つの器楽アンサンブル作品を収録。基本的に穏やかな曲ですが、アルバムの中心となる「ミゼレーレ」は、ドラマティックな「怒りの日」の場面を含む起伏のある作品で、ここではアーマン率いるバイエルン放送合唱団とソリストが一体となって壮麗な音楽を創り上げています。ミュンヘン放送管弦楽団による2曲の器楽のみの作品も聴きどころです。(2021/03/19 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900527 |
西洋の宗教観や世界観に深く根ざした「悪魔」的な題材は、あらゆる分野の西洋芸術においてインスピレーションの源泉となってきました。音楽の分野においては、それ以前の時代と比べ、より具象的な感情表現を盛り込ようになったことや、ゲーテの名作「ファウスト」からの影響などにより、19世紀ロマン派以降、多くの「悪魔系」作品が誕生することとなりました。当盤では、そういった中からオーケストラ曲と、最も悪魔に相応しく、深く低い声であるバスによるアリアの数々をセレクトしてみました。不気味だったり、怪しげに魅力的だったり、コミカルだったりと、七変化を見せる悪魔とのデートをお楽しみください。(2002/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555355 |
堅実に実力を伸ばし、いつの間にか世界の歌劇場で確固たる地位を築いている歌手たちが多く存在します。とりわけ、それはテノールやソプラノなどの「目立つ声域」ではなく、今回のヴォッレのようなバリトンや、メゾ・ソプラノに顕著です。ミヒャエル・ヴォッレ(フォレ)は、1960年にシュヴァルツバルトのフロイデンシュタットで生まれ、数多くのコンクールで入賞。2007/8年のシーズンからバイエルン国立歌劇場で歌っています。彼の兄ハルトムートは著名な俳優です。彼はバイエルンだけでなく、ヨーロッパ全土の歌劇場でも様々なレパートリーをこなし、またコンサート歌手としてリタイタルも積極的に行っています。ワーグナー、モーツァルト、R・シュトラウスなどのドイツ・オペラからチャイコフスキー、ドビュッシー。そして今回のアルバムに含まれるオペレッタなども得意としています。このアルバムでは、2013年に生誕200年を迎えるワーグナーとヴェルディでも見事な歌を聞かせています。(2013/07/19 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900312 |
スコットランドとアイルランドが戦っていた時代、戦いに加勢するイタリアの騎士アリオダンテと、彼を愛するスコットランド王の娘ジネヴラが主人公。ジネヴラを自分の物にしようとするポリネッソの策略で2人は一時期窮地に陥りますが、愛を信じる力で最後はハッピーエンドを迎えます。2013年に生誕250年を迎えた作曲家ジモン・マイール(1763-1845)。ヨーロッパでは彼の作品が挙って演奏され、数々の録音、映像も世に出されました。この演奏もその一環であり、知られざるマイールの素顔を知る事ができる、またドニゼッティやベルリーニへとつながるイタリア・オペラの源流と言える貴重な資料としても、喜ばれるものでしょう。(2014/06/25 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC960 |