ボーンマス交響楽団
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オクラホマ出身の作曲家ロイ・ハリスはカリフォルニアで学んだ後、パリに留学しナディア・ブーランジェに師事しました。ルネサンス音楽にも造詣の深かった彼は、アメリカ音楽、特に管弦楽作品の礎を作り、それをゆるぎないものにした事で現在でもとても高く評価されています。この第5番と第6番の交響曲はヨーロッパでの戦争を背景にして書かれたもので、1942年から書き始められた第5番は「偉大なるソ連の英雄的で自由を愛する人々」へ捧げられています。第6番は、4つの楽章のタイトルに「人民の人民による人民のための政治」で知られるリンカーンの有名なゲディスバーグの演説が直接引用されている興味深い作品で、ハリスの国家主義への情熱もそのまま反映された密度の濃いものです。1941年に書かれたアクセレレーションは、楽想の一部が第6番の交響曲へと転用されたこともあり、「もう一つの戦争交響曲」と呼ぶにふさわしい作品です。(2010/03/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559609 |
「不思議なマンダリン」は、ハンガリーの詩人レンジェルによる、一幕のパントマイムのための音楽です。そのストーリーはグロテスクで、不道徳の極みともいうべきもので、それがたたって演奏禁止の憂き目にあったりもした問題作です。しかしお子様向きではないにせよ、現在ではバルトークの最高傑作の一つとしての評価を勝ち得ています。ストーリーや場面と無関係に楽しむのもよし、描写的な要素におけるバルトークの筆致の素晴らしさを味わうのもよし、ともかくその鮮烈さは、トンデモない台本の内容に一歩も引けをとらないもので、大興奮は必至です。併録の2曲は、民俗風の親しみやすい作品で、こちらはお子様にも安心の内容です。(2005/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557433 |
あまり耳にする機会はないけれど、一度でも聴いたら心が囚われてしまう・・・そんな作品を「隠れた名作」を聴きたければ、このフィンジの一連の音楽をどうぞ。白く輝く光を帯びたように美しい「ディエス・ナタリス」。これはラテン語で「誕生の日」を意味し、イエス・キリストの誕生を祝したもので「クリスマス」とも訳されます。17世紀の詩人トラハーンの詩を用いた、汚れ無きみどりごを讃える歌は静かに心に染み入ります。ミルトンの詩による「2つのソネット」、そして「武器よさらば」も深い祈りの音楽と言えるでしょう。(2008/06/11 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570417 |
革新とは程遠いながら、独特の抒情的音楽で熱心なファンがついている英国の作曲家フィンジ。彼が本領を発揮した分野の一つが合唱です。小規模の無伴奏曲ならば日本でもしばしば演奏されますが、当盤収録の管弦楽付きの大規模合唱曲は決して録音も多くなく、あまり知られているとは言えません。しかしワーズワースの詩による「霊魂不滅の啓示」は、楽想が自由に変転する、格調高い第一級の芸術品です。管弦楽部分の充実ぶりも聴き逃せません。更に珍しい、力強く壮麗な「聖セシリアのために」と併せ、英国を代表する合唱指揮者ヒルが思いの丈を込めて取り組んだ演奏です。(2006/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557863 |
ハンガリー生まれと言っても、実はユダヤ系ドイツ人であるフバイ(本名はオイゲン・フーバー)。フランス語圏で生活していた二十歳の頃から、好んで「マジャル風」の姓名を名乗るようになったそうで、すっかりハンガリーの作曲家として定着しています。ヨアヒムに教えを受けた名ヴァイオリニストとして活躍し、ヴュータンと親交を結ぶ他に、演奏活動ではチェリスト、ダヴィッド・ポッパーと室内楽演奏のパートナーを組んでいました。第1番の協奏曲は1884年に作曲され、ヨアヒムに捧げられています。名手カール・フレッシュも絶賛した情熱的な作品です。第2番は1900年前後の作品で、輝かしい行進曲調の主題で始まります。ヴァイオリンのメロディは一層情熱的になり、美しいラルゲットを経て、喜ばしい終楽章を迎えます。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572078 |