ブダペスト交響楽団
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長きにわたり、万人から親しまれてきたレパートリーはやはりいいものです。シューベルトの「未完成」や、モーツァルトのクラリネット協奏曲といった超名曲の、涙の出るような絶美ぶりはいわずもがなですが、重厚長大が好まれる近年は今一つ流行らない、メンデルスゾーンの無言歌で聴かれる屈託のないロマンティシズムも、見直されてしかるべきでしょう。ややマイナー路線では、ロシアの隠れた名匠リャードフの「魔法にかけられた湖」がお薦めです。微妙に色彩を変化させながら紡がれる、ゆったりとした響きの美しさには、本当に魔法にかけられてしまいそうです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556606 |
凍てつくような寒さの中、濃い霧がたちこめる荒れ果てた湖面を、静かに泳ぐ一羽の白鳥・・・。弦楽器のくすんだ音色に包まれて、切々と歌われるイングリッシュ・ホルンが印象的なシベリウスの「トゥオネラ(黄泉の国の意)の白鳥」は、下敷きとなったフィンランド神話そのままの視覚的イメージが、眼前に現れるかのようでありながら、単なる描写音楽に堕すどころか、聴くものの心にどこまでも深く染み入るかのような名作です。対照的にドビュッシーのカプレ編の「月の光」は、イメージそのままのセミ・クラシック風なアレンジかもしれませんが、これはこれで安心して楽しめるものです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556609 |
まずはパッヘルベルの「カノン」を御紹介。いわゆる耳タコ名曲の一つですが、ここでは演奏の素晴らしさに注目です。飾り気が控えめなところと、息の長いクレシェンドによるじっくりとした盛り上げがよくマッチして、意外なほどフレッシュな魅力を醸し出しています。ややマイナーな名曲としてチャイコフスキーの「メロディー」とゴダールの「子守歌」が必聴です。両曲ともオーケストラ伴奏のヴァイオリン独奏により、美しいメロディーが心ゆくまで歌われます。前者のむせびかえるように甘く切ない懐かしさ、後者の洒落っ気たっぷりな寂寥感と優しさ、ともに心暖まる安らぎを与えてくれます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556601 |
まずは地味でも心に滲みるような哀愁系バロックの傑作2曲にご注目下さい。各ソロに与えられた微妙な性格の違いが面白い、3つのヴァイオリンのための協奏曲の第2楽章は、量と質を兼ね備えた多作家・テレマンの最高傑作の一つといってよいでしょう。そしてヴィヴァルディのピッコロ協奏曲のなんと清冽なこと! ワンパターンと揶揄されがちなヴィヴァルディですが、突き抜けるような高音のメロディーには真に胸に迫るものがあり、驚かされます。一方コテコテのロマン派指向の方には、ドヴォルザークの甘くてちょっぴりハズカしい「母が教えてくれた歌」がお薦めです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556608 |
まず何といっても、ラフマニノフのパガニーニ狂詩曲の魅力に触れないわけにはいきません。映画音楽がハダシで逃げ出すくらいの甘美な筆致とは、まさにこの曲のことでしょう。一方同じピアノ+オーケストラでも、モーツァルトの「戴冠式」の優雅さにはまるで違った美しさがあり、この顔合わせの懐の深さに改めて感じ入ります。またこれも有名曲ですが、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」が、ちょっと珍しいオルガン編曲による演奏となっています。原曲や、頻繁に演奏されるピアノ編曲では聞くことのできない、立体感を伴った表現はなかなか新鮮です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556617 |