コンツェントゥス・フンガリクス
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シシリアーノの形式によった名曲は数多くありますが、この盤に収められた2曲、バッハのヴァイオリン・ソナタ(の弦楽合奏編曲)と、ジュリアーニのギター協奏曲の緩徐楽章2題は、ちょっとハズカしいような哀愁感を漂わせ、泣かせてくれます。前者ではチェンバロのアルペジオがいい味を出していますし、後者は演歌ギターのような歌い口と、これぞ隠し味といった感のあるティンパニがたまりません。またボッケリーニのメヌエットや、ロッシーニの弦楽のためのソナタ第3番の第3楽章に聞く、朝の目覚めのような爽やかさもとても気持ちのいいものです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556620 |
どんなにギターに関心のない向きでも、「アランフェス協奏曲」の魅力に抗することはあまりに困難でしょう。転がるような装飾音型、「弾く」という奏法によって生み出される独特のイントネーションが魅力的な「歌」が泣けることはもちろん、ポロロンと単に伴奏として分散和音を奏でるだけでも哀愁タップリ・・・オケとの融合も素晴らしく、まさに涙モノです。またポピュラー名曲になり過ぎて、じっくり聴かれる機会が減りがちなようにも思いますが、「タイス」の瞑想曲はやはり大変な名作です。清楚さと、官能的な艶かしさの奇跡的な同居が、まさにここにありといえましょう。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556614 |
まず何といっても、ラフマニノフのパガニーニ狂詩曲の魅力に触れないわけにはいきません。映画音楽がハダシで逃げ出すくらいの甘美な筆致とは、まさにこの曲のことでしょう。一方同じピアノ+オーケストラでも、モーツァルトの「戴冠式」の優雅さにはまるで違った美しさがあり、この顔合わせの懐の深さに改めて感じ入ります。またこれも有名曲ですが、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」が、ちょっと珍しいオルガン編曲による演奏となっています。原曲や、頻繁に演奏されるピアノ編曲では聞くことのできない、立体感を伴った表現はなかなか新鮮です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556617 |
またまた秘曲の登場、カステルヌオーヴォ=テデスコのギター協奏曲は素晴らしい名作です! 余韻タップリに響くギターソロと、それに室内楽的親密さで絡み合うオーケストラが醸し出す、ちょっとアダルトな寂寥感を是非お試し下さい。盤の最後にはハイドン、モーツァルトという古典派の大御所二人の作品が収録されていますが、どちらとも短調主体の楽章の抜粋となっており、これがまた感動的です。いかにも古典派らしい型の中に、大袈裟ではなくともいつの間にか耳を傾けてしまうような音楽を盛り込んでしまうのは、さすがに巨匠の作といえましょう。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556618 |