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ジョルジェ・エネスク国立フィルハーモニー管弦楽団

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    グレチャニノフ:交響曲第1番、第2番(ジョルジュ・エネスク国立フィル/エトリンガー/スロヴァキア国立コシツェ・フィル/ヴィルトナー)

    残念ながら知名度こそ今一つのグレチャニノフですが、コテコテのロシア交響曲愛好派にとっては嬉しいレパートリーの登場です。「土臭いことこそ善なり」といわんばかりに、ロシア臭をプンプンに漂わせながら迫ってくる両曲ですが、陰鬱な重苦しさとはあまり縁がなく、ほの暗い程度の哀愁味や(これがたまらない魅力!)、むしろ明るい曲想がメインとなっており、そういった点では隠れたベストセラーともなったカリンニコフの交響曲(8.553417、これもお薦めです)とも一脈を通じているともいえるでしょう。伸びやかに歌う叙情的メロディーや、充実したシンフォニックな響きが随所に飛び出し、まさにワクワクさせられる展開です。*8.223163の再発売品(2001/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.555410

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    ルビンシテイン:交響曲第5番/歌劇「ドミートリー・ドンスコイ」 - 序曲/ファウスト(ジョルジェ・エネスク・フィル/アンドレースク)

    19世紀ロシアの最も偉大な音楽家の一人、アントン・ルビンシテイン(1829-1894 ルビンシュタインと表記することも)。彼はピアノの名手であり(彼の弟ニコライもまた素晴らしいピアニストでした)、若い頃はヨーロッパからロシアにかけて演奏会を開き、そこでショパンやリストとも友好関係を結びます。作曲家としても幅広い活動を行い、ロシア最初の専門的な音楽教育機関であるサンクトペテルブルク音楽院を創設、またロシア音楽協会の創設者としても知られます。しかし、彼は出自がユダヤ系であったせいもあり(一家ともども2歳の時にロシア正教に改宗している)、同時期に活動していたロシア五人組とは対立したため、その作品は生前からほとんど演奏されることがありませんでした。しかし、この交響曲第5番に横溢するロシア風味は、彼自身がどれほどまでにロシアを愛しているかの証明と言えるのではないでしょうか。(2013/08/21 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557005