コンセルトヘボウ管弦楽団
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1888年の「ドン・ファン」の初演以来、R.シュトラウスは音楽界において次々とセンセーショナルを起こしました。取り上げた題材が「サロメ」など刺激的であっただけではありません。「超絶技巧のオーケストレーション」ともいえるきらびやかな音響も、他の作曲家達を圧倒した理由でもありました。その「超絶」を統率するのは当時の指揮者にとっては至難の業でしたが、複雑なスコアを楽に紐解くことができ、大音響を好んだメンゲルベルクにとって、R.シュトラウスの作風はまさに望むところでした。事実「英雄の生涯」はメンゲルベルクに献呈されており、そして彼の技術と作品との最高のコンビネーションの証拠がこのCDにも現れています。(2002/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110161 |
この「悲愴」を始めて聞いた人は絶句するでしょう。作曲家グリーグも、若き日のメンゲルベルクの「悲愴」を聞いて打ちのめされたそうです。これほどまで雄大で濃密な「悲愴」は空前絶後です。メンゲルベルクはあらんかぎりの個性を投入し激しくデフォルメしながら、チャイコフスキーの狂おしい情熱を極限まで高めることに成功しています。地滑りのようなテンポの緩急、すすり泣くようなポルタメント、むせかえるほどの音色の熱気、全てが呪術的なオーラを放っています。従来単発CDで入手しやすいものがなかったところに、オバート=ソーンの良質の復刻がお届けできます!(2004/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110885 |
1939年4月棕櫚の日曜日、マタイ受難曲はメンデルスゾーンによる復活演奏以来の歴史的刻印を残すことになります。巨匠メンゲルベルクの指揮による演奏が、奇跡的なライヴ録音として残されたのでした。第47曲のさなか、感極まった聴衆がすすり泣く音がとらえられているのは、あまりに有名な箇所です。以降いかなる指揮者も、ここまで劇的かつ宗教的な高揚感が濃縮された境地にたどり着くことは出来ませんでした。自在なアゴーギクやポルタメントの多用を、「ロマン派的改悪」という向きもありますが、学術的正しさイコール芸術的完成度の高さではないことを、この録音がまがうことなく証明しています。誤った純正主義に一石を投じる意味でも、美学的に価値の高い録音です。(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110880-82 |
カラヤンの魅惑的なライフスタイルについては、すでに多くの書物などで語られていますが、若かりし頃の彼を知りたかったら、やはり残された録音を聴くのが一番の早道でしょう。このコンセルトヘボウ管との録音は、円熟期に見られる独特の耽美的な美意識はまだ影をひそめた、慎重な音楽作りを感じさせはしますが、やはり野心溢れる若者、至るところで彼らしい熱意の表明が聴き取れます。(2009/01/14 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111298 |
オランダの名指揮者ウィレム・メンゲルベルク(1871-1951)のブラームスは、意外にもあまり多くありません。ベートーヴェンの交響曲などが同じ曲をセッションやライヴで何度も録音されているのとは対照的に、1種かせいぜい2種しかないのです。交響曲第1番はライヴ録音の全曲以外には、SP2枚組の大学祝典序曲の4面目に録音された、ここに聴く第3楽章のみ。大学祝典序曲も悲劇的序曲もこのCDでの録音が唯一のもの。コンセルトヘボウの絹のような美音が楽しめる交響曲第3番も、この31年セッション録音以外には、ライヴが1種あるのみです。(山崎浩太郎)(2002/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110164 |
「英雄」をはじめとする一連の傑作が作られた1802年から1808年にかけてのベートーヴェンの作風は、「ドラマ的ソナタ期」と名されており、彼の手によって、時代は古典主義からロマン主義へ移行したと見ることもできます。このCDの序曲群はこの時期に作られたもので、彼は短い動機を可能な限り展開・変容し尽くしつつ、中規模作品においてもドラマ的な様式を表現しようと試みたのでした。生粋のロマン主義者であったメンゲルベルクは、とりわけこれら作品のドラマ性に鋭く着目し、急緩自在のテンポ、幅広いデュナーミクをもって、ベートーヴェン作品に潜む神髄を引き出すことに成功しています。(2003/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110864 |
ロマン派の指揮者の中でも、とりわけそのロマンティックな解釈で名をはせたのがメンゲルベルクです。楽曲の中に標題を見出し、一つの物語としてオーケストラに語らせることを意図し、実際、音楽自体もストーリーに合わせて息づき、うねり、歌わせたのでした。その彼が、ロマン派の先駆ウェーバーや、旗手ベルリオーズ、そして巨星リストに多大な関心を寄せたのは当然のことでした。曲に潜む標題的側面を浮き彫りにしたロマンティックな解釈だけでなく、各楽器のピッチや音色の表出にまで神経を注いだメンゲルベルクの卓越した手法が余すところなくとらえられた一枚です。(2002/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110853 |
マーラー自身が、最も優れた自作の解釈者として目していたのがメンゲルベルクです。長らく復刻されず、好事家の間で待望されていた彼の指揮による第5番「アダージェット」。メンゲルベルク節ともいえる自在の緩急と効果的なポルタメントの使用により、艶麗とも言える味わいを醸している演奏です。一方でワーグナーの序曲・前奏曲は、豪放かつ緊張感あふれたもの。R.シュトラウスでは主題変容に卓越した手法を聞いて取ることが出来るなど、メンゲルベルクがまごう事なきロマン派直系の指揮者であることを示す一枚です。(2003/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110855 |