クム, ヨハネス
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ナチスに"退廃音楽"のレッテルを貼られた作曲家の一人、ヴィクトル・ウルマンの歌劇《アトランティスの皇帝》。この作品は1943年にウルマンの収容先であったテレジエンシュタット収容所で完成され、1944年にドレス・リハーサルまで行われたものの、理由不明のまま上演禁止となり、ウルマン自身は同年アウシュヴィッツで生涯を終えています。自筆原稿はかろうじて生き延びた彼の友人の手にあったので、1975年にようやくアムステルダムで初演されました。ジャズ風のナンバーを含む音楽と、当時の政治批判を含む風刺の効いたあらすじ(収容所仲間のペーター・キーンによる台本)が特徴です。このアルバムには2021年に行われた演奏会形式の上演が収録されており、ウィーン出身のヴェテラン歌手、アドリアン・エレートを中心とした若手歌手たちと、ミュンヘン放送管弦楽団の首席客演指揮者に就任したパトリック・ハーンが見事な演奏を繰り広げています。(2022/05/20 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900339 |
日本人演奏家は大切にしましょうというわけで、当盤では、日本人ソプラノ歌手が主役級に起用されています、気持ちいいですね。日本人古楽系歌手も、ここまで来たのですねぇ(しみじみ)。この道の達人モノイオスらに混じって、細い美声を聞かせてくれます。さて演奏曲の方はウィーンゆかりのフックスによるオラトリオ。キリストの両側で磔にされた2人の罪人を救済に導こうとする3人の象徴(女声歌手たち)と、それを邪魔する悪魔との戦いを描きます。音楽は何だか寂寥感いっぱいのアリアが多く、輝かしい音楽のイメージがあるフックスらしからぬところが聴き物。聴衆を悔い改めさせるのには、効果てきめんかも。(2000/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999680-2 |
【高く評価されてきたノリントンのベルリオーズが7枚組のBOXセットで登場!】1998年から2011年までの13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めたロジャー・ノリントン。このBOXセットには、その間に録音されたベルリオーズの5作品が収録されています。ノリントンは、作曲当時の演奏を再現するために、オーケストラのサイズや配置を調整し、弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とする「シュトゥットガルト・サウンド」と呼ばれる独自のスタイルを編み出し、透明感を保持した美しい響きによる演奏を行いましたが、これらベルリオーズでも、そのアプローチは変わることはありません。幻想交響曲や、オラトリオ『キリストの幼時』でのピュア・トーンはもちろんのこと、とりわけダイナミック・レンジが広いことで知られる「死者のための大ミサ曲(レクイエム)」でもこのアプローチは健在であり、3組の合唱団とバンダを含む規模の大きなオーケストラを率いて、神々しいまでの音楽を聴かせるところがノリントンの真骨頂といえるでしょう。またイタリアのルネサンス期に実在した彫刻家を主人公とした歌劇《ベンヴェヌート・チェッリーニ》は2幕構成のワイマール初演版での演奏。こちらも素晴らしい独唱者を迎え、美しい音楽が展開されていきます。(2022/04/08 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19531CD |
「名教師必ずしも名作曲家ならず」とは音楽史上の常識ですが、伊人ポルポラもナポリ楽派云々よりも、ヨーゼフ・ハイドンの声楽の師として有名なだけ。しかしこの旧約聖書を題材にしたオラトリオには驚きました!音楽は弾みまくってるし(ヴィヴァルディの分かり易さとも共通)、特にアリアは千変万化で良い曲揃い。何でもオペラチックなスタイルが初演当時の宮廷趣味に合わず、約250年間も放っておかれたそうで。当盤で指揮のハーゼルベックが発掘、もちろん初録音です。ハイドンって、先生にも恵まれていたのね。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999615-2 |