ショーヨム=ナギ, マーテ(1977-)
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いくつかの交響曲で知られるヴェッツ(1875-1935)のクリスマス・オラトリオです。生まれた時代は後期ロマン派に属するものの、「目指したのはブルックナーやワーグナーであっただろう」と想像させる作風が持ち味のヴェッツ。ここでもその方向性は変わることがありません。この作品は1927年から1929年の2年間に渡って書かれ、1929年12月3日に彼自身の指揮で初演されました。その後、ドイツの各都市で演奏されましたが、1945年以降は忘れ去られてしまい、一切演奏の記録はありません。cpoは今までにもヴェッツの作品を取り上げていますが、作曲家の没後75周年に、このオラトリオを録音することで、一層認知度を深めることに成功したといえるでしょう。用いられているテキストや、随所に認められる見事な対位法の処理など、聴きどころ満載。ブルックナー好きはもちろんのこと、典礼音楽好きの方にもたまらない贈り物と言えそうです。(2011/11/09 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777638-2 |
ラインターラーはエルフルトのアウグスティノ修道院に生まれ、ブレーメンで没した作曲家&オルガニストです。彼はまず神学と、ベルンハルト・マルクスに音楽を学びます。その後、王室から奨学金を得て、1849年から1852年までパリとローマに留学、更なる知識を身に着けました。1857年からはブレーメンの大聖堂の音楽監督、オルガニストとして活躍、またジンクアカデミーの合唱指揮者も務めています。彼はブラームスと親しい友人であり、ブレーメンでドイツ・レクイエムの演奏も行っています(一部改編したことでも有名)。また、ブルックのヴァイオリン協奏曲を改訂し、初演も行っています。この作品はH.V.クライストによる同名の戯曲に基づいて作曲されたものですが、作品の権利を出版社が持つも印刷されることがなかったため、すっかり忘れ去られてしまったのです。この演奏はエアフルト劇場で使用されていた版(文芸顧問A.ランガー博士の書き込みあり)を用い、様々な観点から研究を重ね、復刻したもの。メンデルスゾーンの作品にも似た壮麗さと明快さを有しています。
既発盤のオラトリオ「イェフタとその娘」(999938-2)もいかがでしょう?(2012/07/11 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777474-2 |