レヘトラ, ヤン
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フランス、アルザスの作曲家マリー・ジョゼフ・エルプは、5歳の時にベルリオーズが指揮する「キリストの幼時」を聴き感銘を受け、パリでサン=サーンス、ウジェーヌ・ジグー、クレマン・ロレに学び、その後ストラスブールでオルガニスト、教師として活躍、フランツ・リストやアルベルト・シュヴァイツァーらとも親交を持ちました。このアルバムには長い人生を送ったエルプが後半生に書いた2曲のオルガン独奏ソナタと、4曲のオルガンを用いた室内楽作品を収録。彼の作品はこれまでほとんど演奏される機会がありませんでしたが、どれも美しく、深い抒情を湛えています。(2023/05/19 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0691 |
19世紀、家庭で音楽を演奏することが流行した時、裕福な家庭にはまずピアノが持ち込まれましたが、次に人気を獲得したのはハルモニウムでした。シベリウスの「アンダンテ・カンタービレ」は2種類の楽器を所有していた親戚の家を訪問した際、その音色に魅了され作曲された小品です。対照的にカルク=エーレルトは、この2種類の楽器を完璧にマスターしており、アルバムに収録された一連の作品も、自身のコンサートで演奏するために作曲(編曲)されています。今ではあまり耳にすることのないハルモニウムの響きをお楽しみください。(2017/08/25 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0419 |
近代フィンランド音楽、特に合唱音楽への多大な貢献で知られるヘイッキ・クレメッティのオルガン音楽を収めた1枚。彼は青年時代に留学したベルリンで優れたオルガン奏者オットー・ディーネルに師事し、次いでベルリンの教会音楽アカデミーでオルガン製作を学び、オルガン検査官の資格とオルガニストの学位を取得しました。オルガン作品も遺していますが、生前に出版されたのは15曲に留まり、それらも現在では演奏の機会にめぐまれません。彼のオルガン作品には自身の演奏を書き留めたと思われる即興的で粗削りなものもありますが、このアルバムに収録された曲はどれもしっかりと作り込まれており、同時代のシベリウスやヴォー ン・ウィリアムズ、そして彼の研究対象でもあったオストロボスニア民謡の影響も感じさせます。録音に使われたタンペレ大聖堂のオルガンは1907年建造、フィンランド国内でも最大級のロマンティック・スタイルによる歴史的オルガンです。1929年に改造工事を受けましたが、2021年に当アルバム演奏者レヘトラの監修のもとで復元工事が行われ、往時の響きを取り戻しました。(2024/07/05 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0705 |
シベリウスの後、20世紀のフィンランドで最も重要な作曲家の一人であるコッコネン。このアルバムに収録された「レクイエム」は彼の妻の死を悼んで作曲された作品で、柔らかく穏やかな慰めの音楽です。原曲は大オーケストラのために書かれていますが、このアルバムでは、シベリウス・アカデミーでのコッコネンの後輩であった、ヨウコ・リンヤマの編曲によるオルガン伴奏版が用いられており、コッコネンが描いた響きが丁寧にオルガンへと移し替えられています。静かなオルガンのさざめきに乗って歌われる清澄な旋律は、コッコネンが愛した自由な調性が用いられた神秘的な雰囲気を漂わせています。(2017/12/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0434 |
20世紀後半フィンランドの作曲家エルッキ・サルメンハーラ。シベリウス音楽院でヨーナス・コッコネンに作曲を学んだ後、ウィーンへ赴きリゲティの元で研鑽を積み、リゲティ作品についての論文で博士号を取得、ヘルシンキ大学で教鞭を執るかたわら、フィンランド作曲家協会とフィンランド交響楽団協会の会長を兼任、フィンランド音楽界に高い貢献を果たした人です。このアルバムには、リゲティの影響が感じられる前衛的な作品から、オランダのミニマリスト、シメオン・テン・ホルト風の作品まで、オルガンの多彩な響きを用いた世界初録音を含むさまざまな曲が収録されており、サルメンハーラの作風の変遷を知ることができる興味深い1枚に仕上がっています。(2020/03/13 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0515 |
ナチスによってオーストリアを追われ、アメリカに亡命した作曲家リヒャルト・シュテール(1874-1967)。Toccataレーベルからは、これまでに4枚の室内楽作品集がリリースされており、いずれもコルンゴルトを思わせる、後期ロマン派時代特有の爛熟した響きが聴き手を魅了しています。今作にはオルガンのための作品を収録。シュテールのオルガン曲は決して多くありませんが、オーケストラ作品にもしばしば登場させるなど、オルガンは彼にとって重要な楽器でした。ここでは、ピアノとオルガンという珍しい組み合わせによる「5つの間奏曲」、オルガン独奏のソナタ、ヴァイオリンとオルガンが美しい音色を紡ぎだす「組曲」を収録。フィンランドのオルガニスト、レヘトラを中心とした演奏でお聴きいただけます。(2020/08/07 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0280 |
20世紀のはじめ、マンチェスターの王立音楽大学でピアノの教師を務めていたアメリカ人、ウィリアム・ハンプリーズ・ディアス(1863-1903)のオルガン作品集。リストに師事し、またブゾーニとは友人だった彼は、マンチェスターに来る前にもヘルシンキ、ヴィーズバーデン、ケルンで教育者として活躍していましたが、書いていた作品はほんのわずかで、作曲家としてはそのまま忘れられてしまいました。ここでは彼のオルガン作品を全て収録するとともに、同じく忘れられてしまった作曲家、アーサー・バードのピアノのための作品「主題と変奏」をディアスがオルガンのために編曲したものも併せて録音することで、ディアスの作品の復興を試みています。演奏しているレヘトラはフィンランドの傑出したオルガニスト。国内外のオーケストラと共演し、また多くの現代作曲家から新作の演奏を委嘱される素晴らしい才能の持ち主です。(2016/05/25 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0285 |
このアルバムは4人の作曲家のオルガン作品を紹介しています。そのうちの一人、アドルフ・トッドは33年という短い生涯を送る中で、最高のオルガニストとして讃えら、れほんの一握りの作品を残しました。彼の作品はこれまでに録音されたことがありませんが、リストも賞賛したという腕前の持ち主であり、その作品はドイツ・オルガンの伝統を継承する壮麗な味わいを有しています。他には室内楽作品で知られるトゥイレ、フルート曲で知られるライネッケ、モーツァルトとフンメルの伝統を継ぐリッターの3人の作品を聴くことができます。(2019/03/15 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0505 |
2024年に没後100年を迎えるフィンランドの作曲家オスカル・メリカント。民謡の旋律を巧みに取り入れた愛らしい歌曲やピアノ曲が知られていますが、彼はオルガニストとしても高名であり、演奏実践の権威として教会やコンサートホールでのオルガン演奏法に革新をもたらしました。これまで彼のオルガン作品のほとんどが録音されていると考えられていましたが(ONDINE ODE-973)、最近、未知の作品が発見され、レパートリーに加わりました。このアルバムでは、若き日に書かれた「葬送行進曲」やペダルのための練習曲、100のコラール前奏曲の抜粋などを聴くことができます。またメンデルスゾーンのピアノ曲「前奏曲とフーガ ホ短調」をオルガン用に編曲したものも含まれています。前述のONDINEのアルバムの他、北欧のオルガン作品を数多く録音してきたヤン・レヘトラの演奏で。(2024/02/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0715 |