フランメ, フリードヘルム(1963-)
Search results:20 件 見つかりました。
バロック時代の初期から最盛期にかけて活躍したドレスデンの作曲家ヴェックマン(1617頃-1674)。彼は、幼少期の頃にシュッツが率いるザクセン宮廷楽団で音楽教育を受け、その後、ヤーコプ・プレトリウスにオルガンを学びました。師であるシュッツがイタリアの様式に影響されたことを受け、彼も当時のイタリア様式を学び、それを自作のオルガン、チェンバロ作品に取り入れ、巧妙で精緻な音楽を書き上げました。ただしその功績は、彼の死とともに忘れられてしまい、バッハの作品と、その周辺の音楽家たちの作品が省みられる19世紀まですっかり埋もれてしまっていたのです。この2枚組には現存するヴェックマンの作品全てが(私家版も含めて)収録されています。今回フランメが演奏したオルガンは長い歴史を誇る教会にあるもので、素朴かつ力強い音色を持つ楽器です。この録音ではその巣晴らしい響きを余すことなく記録し、SACDハイブリッド盤としてお届けいたします。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777873-2 |
cpoレーベルの"北ドイツのバロック・オルガン作品集"は、この第14集が最後から2番目のアルバムとなります。今回は偉大なる作曲家ヒエロニムスを父に持つヤーコプ・プレトリウスの作品と、シャイデマンに教えを受けたジーフェルトの作品、そしてコルトカンプの作品1曲を収録しています。プレトリウスは優れたオルガニストであり、特別な指使いの方式を開発し、それはオルガン奏者が非常にリラックスした姿勢をとることを可能にしたものと言われます。また1633年から1636年にはヴェックマンを教え、強い影響を与えたことでも知られます。ジーフェルトはポーランドのグダニスクで生まれ、オルガニストを志し、スウェーリンクに教えを請うため、21歳の時にアムステルダムにやってきます。そこでメルヒオール・シルトとともに学び、オルガニストとなりましたが、生来の気性の激しさのため各地で騒動を起こし、なかなか一つの地に落ち着くことはなかったようです。その作品には師であるスウェーリンクの影響が感じられます。コルトカンプの作品はこれ1曲が残されているのみですが、北ドイツのオルガンを語る上では決して外せない重要な作品です。フランメは2台のオルガンを弾き分け、作品の特徴を存分に活かしています。(2016/11/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777959-2 |
cpoレーベルの人気シリーズの一つ、北ドイツのオルガン作品集の第10集は、現代ではほとんど名前の残っていない8人の作曲家の作品を収録したものです。この中で比較的知られているのは、三代に渡る「デューベン・ファミリー」の作品ですが、とはいうものの、演奏される機会は本当に稀であり、かろうじて名前が残っているに過ぎないのが現状です。しかし、これらの作曲家たちが連綿と歴史を築いていくことで、オルガン音楽の歴史が作られていったわけですから、彼らの作品を研究することはバッハやブクステフーデの作品を理解する上でも大切なことと言えるでしょう。1641年頃に建立されたヘルシンゲルの由緒正しき教会のオルガンは、控えめでエレガントな低音と、人の声に近い響きを持つ高音が特徴の歴史的文化遺産です。(2013/02/20 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777502-2 |
cpoレーベルの"北ドイツのバロック・オルガン作品集"の掉尾を飾る第15集は、ブクステフーデやJ.S.バッハの先駆者としても知られるハインリヒ・シャイデマンの作品集です。10代の終わりに、オランダに行き北ドイツ・オルガン楽派の礎を作ったスウェーリンクに師事、その才能を認められたのか、帰国する際にはスウェーリンクからモテットを献呈されたというエピソードがあります。とは言え、その生涯の詳細はあまり分かっていませんが、30年以上もハンブルクのカタリーナ教会のオルガニストを務め、彼の死後は弟子であったヨハン・アダム・ラインケンがその地位を引き継いだことが記録されています。このアルアバムにはシャイデマンの前奏曲(フーガは曲の中に組み込まれることが多い)と、コラール幻想曲の一部が収録されています。当時のバロック・オルガンが持つ機能を全て駆使した華やかな作品を、教会の響きを存分に取り入れた高音質でお届けいたします。(2017/01/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777562-2 |
北ドイツのオルガンの伝統を辿る大好評シリーズの第11集。今回もSACDハイブリッド盤でフランメによる、ふくよかなオルガンの響きを心から満喫することができます。この盤に収録された作曲家の名前は、現代ではほとんど耳にすることがありません。なかでもかろうじて名前が知られているのはブランシュヴァイクで活躍したシュトルンク親子でしょうか。しかし彼らは、他の国からの影響を取り入れながらも、確かに次の世代へと「ドイツ音楽の伝統」を受け渡したことは間違いありません。当時活躍したブクステフーデらの影に隠れてしまったものの、素晴らしい音楽を書いていたのです。歴史の流れから零れ落ちてしまった作品を丹念に拾い集めたフランメの情熱にも拍手を送りたい1枚です。(2014/02/19 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777597-2 |
北ドイツのオルガンの旅、第6集はトゥンダーとハッセの作品集です。トゥンダーはリューベックの聖マリア教会の首席オルガニストを生涯に渡って務め上げた人ですが、その生涯はほとんど知られておらず、作品も驚くほど僅かしか残っていません。ちなみにトゥンダーの後任は彼の娘と結婚したブクステフーデが務めています。ハッセの生涯のエピソードもあまり知られてはいませんが、彼の影響は至るところに残っていて、その偉業は容易に想像することが可能です。ここでは1724年製の由緒あるオルガンを使用。その渋く美しい響きに痺れること請け合いです。華麗な響きを極限までに再現した優秀録音がとても魅力的です。(2009/02/11 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777370-2 |
2010年はヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの生誕300年の記念年でした。彼はJ.S.バッハの長男として生まれたものの、あまりにも溺愛され過ぎて、その才能を存分に発揮することができなかったと言われています。某大な数の作品を残しましたが、生前は人気が低かったためか出版されることもほとんどなく、またその作風も統一性がないことで知られていましたが、最近では逆に、その自由さが人気を呼んでいるという不思議な人でもあります。このアルバムでは、そんな彼のオルガン曲を全て収録。生きていた時代からは取り残されようとも、天才は健在だったという証明です。名オルガニスト、フランメの演奏で。(2011/02/16 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777527-2 |