ケイリン, ミッシャ
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これだけ優れたヴァイオリン協奏曲が、今まさに歴史からの忘却過程の最終段階を迎えようとしているのは残念なことで、当盤はそういった流れに大いにNO!を唱えるものです。ヴァイオリン技法の上では、パガニーニやヴィエニャフスキに通じるような華麗な名人芸を誇る一方で、楽想の上ではドイツ的な保守本流の枠組みを持ち、ブラームスのような重厚に響きすら感じさせるという両刀路線は、文字通りユニークなものといえるでしょう。特に交響曲と同様なスケルツォを含む4楽章形式をとる第4番は本格派の力作で、両端楽章に漲るシンフォニックな力感、ハープも大活躍する緩徐楽章の美しさ、そしてスケルツォ楽章での闊達さと、多彩な面白さに溢れています。(2000/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554506 |
ヴュータンの第2協奏曲は、実際は彼が16才の時に作曲した最初の協奏曲です。若き作曲者は「ヴィオッティの協奏曲の壮大な形式と近代の技法上の要求との結合」という野望を抱いて猛然と筆を進め、甘い旋律とクドい位の技巧を盛り込んだ“気合いの逸品”を作り上げました。8年後の第3協奏曲は、名ヴァイオリニストのイザイが「協奏曲というよりは偉大なる詩」と評した作品で、気まぐれな気高さに翻弄される第1楽章、豊かな歌が陶酔を誘う第2楽章、そしてなんともチャーミングでチョット感傷的な終楽章と続きます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554114 |
今一つメジャーになりきれないというか、むしろ忘れかけられているヴュータンですが、彼こそ今一度光をあてたい存在です。優美でロマンティックな旋律てんこ盛りの協奏曲は、ヴァイオリン独奏が(結果的な難しさに止まらない)意図的にアクロバティックな要素も盛り込んだ名人芸を十二分に発揮しながらも、技巧開陳のみには終始せず、オーケストラとシンフォニックに融合して、さながら「ヴァイオリンのリスト」といった風情です。パガニーニ、あるいはサラサーテとはまた一味違う、ヴィルトゥオーゾ・ロマン派ヴァイオリンの旗手として、そのユニークな作風が見直されて欲しいものです。(2003/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557016 |
音楽を愛する職人の家系に生まれたヴュータンは、地元の音楽家からヴァイオリンの手ほどきを受け、6歳で公開デビューを果たし、ブリュッセルではシャルル・ド・ベリオに師事するようになり、一層その腕に磨きをかけました。ローデ、ベリオからヴィエニアフスキー、クライスラーへと、その名人芸の橋渡しをした偉大なるヴィルトゥオーゾであり、その技巧の冴えから「小さなパガニーニ」と異名を取るまでの人気者になりました。華麗な技が炸裂する彼の作品は今でも広く愛されています。ここではその中から4曲をお聴きいただきましょう。ロシア滞在中に書かれた「ファンタジア・アパッショナータ」、緊張感溢れる「ポロネーズ」や「カプリース」、そしておなじみのメロディが印象的な「アメリカへの挨拶」と、多様な音色を聴くことができます。(2010/07/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570974 |